2010年

10月

10/30


乱反射 雨 夜ごとの孤独
割れたガラスの破片が描き出す
不自然な愛撫
殺意を含んだまま
粘り着いた抱擁

黙り込むことが敗北に似ていると
古びた価値観がそそのかす
不邪気と無意味の混ざった暗号が
喧噪の中に迷い込み
僕は当たり障りのない毒で
相づちを振り回していた

ダイヤより謎めいた光沢が
普段着には似合わないひ弱さで摩耗する
一つ覚えのジントニック
ほろ酔いの手前の駅の名前
いつも思い出せずに
千鳥足は手近な愛を踏みつぶした
近似値の朝
帰り道の悪夢

窒息の後の真実
一番雄弁な絶対零度の

 

邪悪という不純物
雪の美の遺伝子の半分は

10/29

・秘かの最上級 予感の中の霧雨

10/28

・僕は愛だ

10/27

・秋は 静かな残酷なんだ

10/26

・会いたいという感触を具象化するというコト以外の真実を 僕は持たない

・リルケみたいだと言われたけど リルケってよく知らないのさ ググってみたサイトの「若木詩人への...」の内容の抜粋みたいなの読んでぶったまげたのね なに この輪廻転生?って  いや まあ かるい ジョーク


僕の名前は平凡
君と同じ
僕の名前は世界
全てみたいな空虚

つまずいた石ころに
驚く人は少ない
風変わりな目をした
名無しの特別がそこにあってさ

 例えば神
 例えば肉を失った魂
 妖精
 あるいは永遠

 そんな架空というおもちゃ箱から
 いつか詩人を救い出して欲しい
 罪深い君の指先でね

ひ弱な君の特別を
ひと思いに握りつぶして
滴り落ちた血のような紅いジュースを
一気に飲み干してしごらんよ
君の平凡は輝き出すから

君の名前は平凡
僕と同じ
自らの背中に付いた名札を
書き直したいと悶えている
愛すべきひとつの滑稽

10/25

・書く前に存在している

この水面に 小さな波紋を落とす影よ
星もない夜を映す微かな波を
どんな目で書き写せというのか

見上げても宇宙
目眩のまま瞼を降ろせば
遠い奈落の風が聞こえる
そんな
そんな世界に

沈黙の前の一滴
書く前に見えた心象
字面などどうでもいいのだ
リズムも韻もすべて
本質に絡み付くコロモに過ぎぬのだ

命を削って詩情を召喚するなど
狂気の沙汰だ

こころであれ

ただこころで

・洗面台に朝 少し臭う愛してを洗い流して 鏡に僕に似た影

10/24

まるでマイルスの途切れ途切れ 
音が空白の装飾音符になって 
まるでマイルスの途切れ途切れ 
ミストーンが尖ったまま突き刺さる

窒息より優しい痺れが
鋭角を忘れていく道すがら
少女という陳腐な魔法が
少年で解毒されてしまう儚さが踊っていた

思考が散乱しながら
ガラス細工の雨に集約した
氷の奏でる真空のアルペジオが

ああ なぜに 最上級はいつも
死の美しさに収束するのだろう
ああ なぜに

・ひとりは防腐剤なのか

・雨雲が隠したのは光だけなんだ

・聞こえてくるまで待つ そして捨てる ただ それだけだ

・引き分けばっかりですね

諦められる時が 諦める時

その後にしか見えない景色が
きっとあると ね


夢は無意味だ
諦めもまたしかり

命も世界もこんなに無意味なのは
禁句なのか
安全装置が認知を遮断しているのか
まずはそこにけりを付けるべきで

それでも消せない嗚咽が胸ぐらを震わせるのなら

自由ってやつにしがみつけよ
自己責任でな

10/23

・汚れたっていいんだぜ ズルくなってもさ

10/20



 優しいだけの嘘と
 棘にまみれた真実と
 君のココロの粘膜は
 一体どちら好きだろう

 歌は流れ流れて
 いつかその頬に触れるかな
 そんな目眩のような風
 サヨナラみたいにキレイさ

 メロディーだけが届く
 感じやすい秘密の場所
 わかりかけた命の意味
 言葉じゃなくて伝えたい

 愛に怯えたままで
 探すことは愚かしいよね
 触れる勇気もなしに
 寸止めに濡れる指先

  甘い吐息 洩れて
  胸の奥が 疼いてる

   うぉうお〜 バイベー
   綺麗事じゃないキスで
   僕を壊して欲しい
   二度と忘れないように
   野性の血潮で 

   うぉうお〜 バイベー
   絵空事じゃないキスで
   僕を殺して欲しい
   二度と失なえぬように
   天使の呪いで


 秒速5ミリの想い
 吐き出しても消えぬ言葉
 新しい風はいつも
 冷たさをはらむものだね

 捨てられぬ男ってやつは
 女のズルさ許すのさ
 苦し紛れの美学
 笑ってくれよ


  熱い吐息 溢れて
  ココロの奥が 痺れてる

   うぉうお〜 バイベー
   綺麗事のキス捨てて
   強く抱きしめて欲しい
   二度と忘れないように
   野性の血潮で 

   うぉーお〜 バイベー
   柔らかいその乳房で
   僕を殺して欲しい
   二度と失なえぬように
   天使の呪いで

   きみのクチビルで
  
   とろける魔法で

    YA〜♪




 

 


僕の住んでるこの街は 
それはあまりにもナンニモないけど 
ナンニモないから 
何かをホシガル欲しがり方を
ちょっとだけ見つけやすいってこと

君の住んでるその街には 
いろんなモノがあり過ぎて
ホントはナンニモないってことを 
ミンナ気が付かないフリをしていられるってだけさ

ナンニモない
でも
ナニカが隠れている気がする
いや
隠れていて欲しいと
こっそり静かに願ってる

ほら あの
触れちゃいけない
ココロになる前の
深いところでね

ナンニモ と ナニカ を
擦り合わせようか

思い出す為に
それとも
わすれるために かな


詩と日常の境界 
よ し な し ご と と 自慢話の隙間  
昨日の夜僕は また所在なき求愛を抱えたままで
ギターを抱え街に出たんだ

中途半端な時間
自分へのアリバイ工作
いい歳こいて まだ歌っている
いや 今更始めようとしている
そんなことに カタルシスを求めようとしている
恥ずかしいの超越
外界との残酷な対峙
露出した自我への鞭
無視と無関心の前で
簡単に狂ってみせられるかという
練習試合では得られない あの
 迫真 とかいう奇妙なものが欲しくて
 
最初は素面で暖機運転
ゆっくりとビールを注入
自己満足には充分な真夜中過ぎに
小声でしか歌えないひ弱を
延々と続く即興のブギが隠蔽していた

突然 声は掛けられた
恐らく道端では二度目である
もっともこの十年間で路上に出たのは
数える程なのだが

僕の缶ビール1.5本分のほろ酔い具合よりは
若干上回った感のある寺島進似の紳士(と言っておこう)が
肩を叩いてきた
「兄ちゃん カッコいいじゃねえか 金はどこに入れるんだい?」
「いや そういうの いいですよ」
「このギターはギブソンかい?」
「いや オベーションってやつです」
「オレのは フェルナンデスだぜ」
「はー それもアリですよね ハッハッハ...」
「永ちゃんモデルのティアドロップベースよ」
「ハイハイハイ あ シッテマスよ」
「BBキングとか チャックベリーとか できんの?」
「あ そういうのできるかな? 大体スリーコードですよね
僕 あ でも オリジナルしかやらないんですけどもね...」
「かわいい〜♪ あの子は ルイジアナ〜♪」
「♪!ジャカジャカ ジャカ ジャカ ♪♪♪!!?*/=-+〜」
おじさまの突然のからみにも Aの解放弦ロケんロ〜ルで
対応してやったさ
そりゃおじさま上機嫌でね

とか そんなリアリズム
昨日の夢?
ああ 
もちろん そう言ってもらってもいいぜ
BABYっ!







・礼儀正しい野獣は 暴れ方を思い出せない

・名前って 首輪だ

・秋が終わる音は 誰も知らない

10/19


優しいだけの嘘と
棘にまみれた真実と
君のココロの粘膜は
一体どちら好きだろう

歌は流れ流れて
いつかその頬に触れて
そんな目眩のような風
サヨナラみたいにキレイだろ

メロディーの中に眠る
感じやすい秘密の場所
わかりかけた命の意味
言葉じゃなくて伝えたい

愛に怯えたままで
探すことは愚かしいね
触れる勇気もなしに
寸止めに濡らす罪深さ

10/18

ひ弱な歌の種が それでも脳味噌の中で暴れて 

何度も聞こえる産声が そいつの命の強さを 強さだけを伝えていた  

始まらない歌は終わらない 始まらない僕らという物語も  

でも 君の周りを縁取るように 命を書き写してみたくて  

ねえ 聞いてくれるかい?

・さて たまには仕事もする のである あ ちょっと疲れた

10/15

・天使の微笑みもどきを安売りすれば 悪魔って呼ばれることになる

10/13

自分の物語は保留したまま 

よくできたおとぎ話ばかり欲しがっている  

壊せないよ 認めていないのだから 

壊さなくていい 抱きしめてあげるから

 


不自然さがようやく枯れたころの 
そう 
約12回目辺りの帰り道で 

初めて君が 
この男の背中に見つけるもの 
そしてこっそり飲み込むもの

有り触れた空を見上げよう
きれいなサヨナラみたいだろ?

 

・ハッピーエンドは退屈だって思ったんでしょ?

10/12

10/11

時々壊して
ときどき逃げ出して

暴走したり
小さな自分を感じたり

自由は一番不安定だけど
こころが転がる方向を見定めるには
脱力するしかなくてね
怖いさ もちろん
ホントの自由なら
戻れなくなるかもしれないから

自由なフリくらいでいい
求めはしたって おまじない

時々壊して
ときどき逃げ出して

何を伝えようとしたのかわからないまま書きはじめて
ぼんやりした心象をなぞってみる

伝えたい衝動が真ん中にあればいいんだ

10/10

・欲しがらないんじゃない 欲しがれないんだ

10/9

・優しい殺意とか ナイフの抱擁とか

・睾丸に詩情と欲情が支配されている

・伝わらない場所に想いを捨てる 伝わってしまってもいいと思いながら  もっとも卑怯な純情ごっこ 

・雨に甘えないこと

・共振してしまうことはある  でも 代弁してもらおうとは これっぽっちも思わない

・忘れないで  永遠を殺したのは君だったってことをさ 


絶望じゃなかったんだ 
僕らを苦しめていたものは  

ほんの少し残った希望とかってヤツ 
結構可愛い顔して 
残酷だよね

 

10/8

・なぞなぞ

探すんじゃない
するんでもない
してもらうんじゃない

なるんじゃない
願うんじゃない
祈るもんでもない

ただ
ふっと

気が付く

そんなもの

 

10/7

・1.5秒の視線の冒険

10/5


音のない雨の音を聞く朝
声のない僕の声も見えない
顔のない君をかき集める呪文が
サミシイをこんなにも召喚してしまった

うれしくもない大漁
なのに重たい窒息の静寂
そして曇天

雨のない雨音
涙のない泣き言
明日も昨日もない
色のない今がコマ送りで
葬り去られ続けている
ただそれだけ


せめて
君に殺して欲しい
音のない雨の音が聞こえるこんな朝に
いつもの
あのインチキなアイシテルで

 

 

10/4

・音のない雨の音を聞く朝 

10/3

・いや 実際 ヴォイスメモには鼻歌がいっぱいなのだ 絶対に 作成が 誕生に追いつかない自信がある  基本歌謡曲 ポップ 変拍子 

10/2


アイシテルを一滴 
夜みたいな黒に垂らした  
世界の拍動が僕に集約して 
言葉に捕まらず 
メロディーの霧に拡散した  

聞いたこともない鼻歌に 
驚いたり捕まえたり 
逃したりまた捨てたり  

恋よりも多い歌達に 
呆れたような僕は  
命を織り込むように 
スケッチを夢見ている  

呼吸よ 止まらないで 
せめて 歌の一粒が君に届くまでは  
ため息混じりの声が 月に届くまでは

10/1

・沈黙に何が聞こえた?

 前月へ

適当な所へ

 

戻る?

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