また一つ嘘をついた。いや、大きな嘘が暴かれたと言った方がいい。 シグナルを出していた。ひどくわかりづらく、わかりたくもなく、とてもわかりやすいシグナルを。 ずっと見つけて欲しかった。肩を抱いて「うん、そうか」なんて言って欲しかった。あの日の迷子は迷子のままで、ひとりぼっちで帰り道を探している。帰りたい場所は多分ある。帰り方がわからないだけなんだ。 そんなこと、少しわかった。まだ何か隠してる。でも今はそのままでいい。気に入らないこの変な奴を、前より少し愛しく思えたから。 死ぬ為じゃない、生きる為でもない。 わかりにくいこの人格に、まとまりのないこのサイトにピッタリな枕詞。 - - - 生きていたという証 - - - |