2012



4





4/30



真夜中を抜け出して

僕らの秘密は踊る


例えば月を

月を見ることと感じることが違うように


真夜中を抜け出して

僕らの秘事は風になるんだ


キレイをいくら並べても

春の加速度は描写出来ないし

どんなに自分に反吐が出ても

ココロの渇望は

君という冷たい透明を求め続ける


今夜の指先が見つけたのは

お情けの演技のスイッチ


量り売りのキスの

心臓に辿り着く確率を数えて

僕は年老いていくのだろうか


真夜中を抜け出して

ねえ

あの真夜中を探しにいかないか


4/24


・切れてるチーズとか切れてるなんとかとかあるじゃん? そんな商品のPOP作ったんだけど 

閃いちゃって コメント入れるところに(激高する美味しさ!?)とか入れちゃってさ

気が付かない程度に小さなフォントでなんだけどね しかし みんな「激高」がわからないんだ

だれか小さく グフッw っと受けてくれる人がいないだろうかと むずむずしながらニヤニヤしているのだ


冒険にときめいた

光に触れられると感じてた

恋の前に恐れた

口をつぐんでも消えやしなかった


傷だらけの日々の向こうに

傷だらけのこころの向こうに

冒険が輝き続けていた


加速度が締めつける心臓を

疾走する物語の佳境を

ジェットコースターは残酷だよね

最初の衝撃を余韻は超えないし

そして

余韻の終わりが振り出しに繋がっているという

皮肉がさ

とても優しいじゃない?


遊園地じゃ夢を売らなくなったんだよ

もう僕らにはね

冒険も もう

見えなくなってしまったんだろ?


僕の心臓がまだ辛うじて感知する

秘密への微かな予感は

いつか予言にでっち上げられるかもしれない

けどさ


何処かにあると

絶対に掴むと


太陽も月も夜も星も

春も欲望も全部すべてが


何処かにあるよと

絶対に掴めよと




・鼻毛を抜いた  白髪だった...


4/22


・粘膜越しの


寂しいのが

肌なのかこころなのか

フトコロなのか魂なのか

もう僕にはわからなくなってしまって

言葉に汚される前の純情を

粘膜越しに交信したくなりました


 ねえ

 体温は嘘をつきますか

 ため息に美学が混じりますか


淋しいのが 

僕なのか世界なのか

僕らなのか文字列なのか

たぶん僕は知っているんです

壊れそうで書けないだけです



 うん


  雨 ですね


   夜 ですしね

 


4/18



ハッピーエンドを待ち焦がれる胸ぐらの隅で

ハッピーエンドの向こう側に見え隠れする

退屈を怖れる弱虫が震えている


君の隣に巣食った絶望でさえ

僕は


溢れて歪んだ求愛を

憎しみで包み込んで


こころの尽きる時まで消えぬ

あの愛しい絶望へと

素直な指先が未来を愛撫したがって悶えている


愛なんて  もう望まない

欲しいのはただ





4/16



・愛撫してよ ココロを 愛撫してよ こころで

冒険がまた

永遠のような彼方の深層で

目を醒ました

醒ましたみたいだ


いや

探しているんじゃないんだ


探しているフリをしているだけさ


言い訳を自分の前に置いて

心臓由来の求愛を

指先に愛撫させているだけってこと



でもね

冒険がまた

永遠のような彼方の深層で

目を醒ました

醒ましたみたいなんだ




4/13



・知りたいのは いつもその次のニュースなのだ

4/9


小瀬初参戦の図

勝子ギタレレ


4/4


・深呼吸しても ひとり

・揮発寸前


まだ汚されない朝の

あくびまみれの朝の

南向きの庭に遊ぶ

顔を洗っただけの太陽


 ナニカできるという過信が

 閃きを衝動へとそそのかす


ないと知りながら探し

ないと嘆くことで満たされる

僕の半分


傾いた日差しの視姦で

汚されてしまった今日が

まだ含んだままのナニカを

手探りで探してみる

今日の静かに果てるときまで


 撫でたいのか殺したいのか

 魔法は魔法を縛り付けたまま


アイシテルで汚されないドキドキを

残りの半分が待ち焦がれて

揮発しちまいそうだよ

揮発しちまいそうなんだ


だから


 まだ汚されない夜の

 ため息まみれの夜の

 明日向きな空に遊ぶ

 微かに光る

 ただ微かに光る


4/3

・春は 静かな求愛です

4/1

 

晴れた日の午前十一時のポッカリ

弱い青空恐怖症が 何も出来ないかもしれない今日に怯えている

VFKの試合の帰り道 勝利でもそれ以外でも 酔いが隠すべきアノ

ひとりぼっちが露出する瞬間がある

もしかしたら 後ろ姿まで汚してはいないだろうかと

僕は不安になってしまったけど

こればっかりは ひとりぼっちではわからないので

諦めて宵の口の月を 空に探すしかないのだろうけれども


晴れた日の午前十一時三十分のポッカリ

ガレージバンドじゃ手に負えない複合拍子の新曲の下書きを

慣れないロジックと格闘しながら1mmでも進めようか

背中には洗いざらしのやせ我慢と

ヘラヘラした優しさもどきをぶら下げておくためにね







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