8/29
死んでもいいよ
逃げてもいい
堕落もいいさ
弱くていい
しあわせはないよ
そこには静かなゼロがあるだけさ
死んでもいい
でも
死ななくてもいい
死んだように生きても
生きたように死んでも
まるで生きていたみたいな
限りなくゼロに近い揺らめきが
そこにいたことを
忘れる人もいるし
忘れない人もいる
ビー玉はどっちに転がりたがっている?
明日かい?
微睡みかい?
死んでもいいよ
無様でいい
泣いてもいいさ
せめて泣いてもね
8/26
・静かに 愛は暴発していく
・探すんじゃない 思い出すんだ 忘れたんじゃない 気が付くものなんだ 時間じゃない 感触なんだ 懐かしい明日への帰り道なんだ 微睡むような優しさなんだ
8/23
・もうじき 夏はさみしさに変わる
・
僕の中でもう君は消え失せ
だけど背中合わせの気配だけが
明日を見据えている
アイシテイルが恋しかった
あんなにもアイシテイルが
そんな日々が少し遠くに思えて
朝のトイレとか
横顔の余韻とか
まだ殺せない詩人が顔を出すけれど
拾ってやれる力が
ごめんな
僕のこころ
8/22
・やあ!
8/14
・月を感じること
月を感じることは 君を感じることだ
月を感じることは 愛を感じることだ
月を感じることは 神秘を感じることだ
月を感じることは 心を感じることだ
月を感じることは
月を感じることは
月を感じることは
月を感じる こととは
8/6
八月の夜明け前
微かに感じる薄明の遅延
夏はもう残像に成り下がってしまった
夕暮れに月を見つける
夜も少し早足になる
僕らの命のごと
残響に踊るだけの奇妙な命のごと
さみしさが欠乏して
詩人も眠り続ける
黙ったまま忘れられるなら
しあわせの意味への願望も
しおれてしまう
いや それでいいのだ
それでいいのだが
太陽に懺悔して
塩素まみれの子宮に溺れようか
ただ包まれたいと願う
こころがまだ痛いから
8/3
・夏の匂い
夏の匂いが瞼の裏に
バラバラなことひとつずつ
この長い旅路をダマすように
明日のこと 忘れても
忘れられない 大切を
消したこの手を 殺せずに 時は過ぎ
ボクラが とても遠くて
僕が ヒドくぽつんで
抱きしめたい衝動が
ミルクの匂いに中和されていく
切なさを一滴
しあわせごっこに垂らして
見えてくる万華鏡に
酔ってみるのもいい
夏の匂いがあばら骨の内側の
百も承知の行方不明辺りを
センチメンタルを切り取っただけの旋律で
夜が泣いている気がして
精一杯 心を澄ました
8/1
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