2011年

8月 熱くなれ


8/29


死んでもいいよ
逃げてもいい
堕落もいいさ
弱くていい

しあわせはないよ
そこには静かなゼロがあるだけさ

死んでもいい
でも
死ななくてもいい
死んだように生きても
生きたように死んでも

まるで生きていたみたいな
限りなくゼロに近い揺らめきが
そこにいたことを
忘れる人もいるし
忘れない人もいる

ビー玉はどっちに転がりたがっている?
明日かい?
微睡みかい?

死んでもいいよ
無様でいい
泣いてもいいさ
せめて泣いてもね

8/26

・静かに 愛は暴発していく

・探すんじゃない 思い出すんだ  忘れたんじゃない 気が付くものなんだ  時間じゃない 感触なんだ   懐かしい明日への帰り道なんだ  微睡むような優しさなんだ

 

8/23

・もうじき 夏はさみしさに変わる

僕の中でもう君は消え失せ
だけど背中合わせの気配だけが
明日を見据えている

アイシテイルが恋しかった
あんなにもアイシテイルが
そんな日々が少し遠くに思えて

朝のトイレとか
横顔の余韻とか
まだ殺せない詩人が顔を出すけれど

拾ってやれる力が

ごめんな

僕のこころ

8/22

・やあ!

8/14

・月を感じること

月を感じることは 君を感じることだ
月を感じることは 愛を感じることだ
月を感じることは 神秘を感じることだ
月を感じることは 心を感じることだ

月を感じることは 
 月を感じることは 

 月を感じることは 
 月を感じる こととは

 

8/6



八月の夜明け前
微かに感じる薄明の遅延
夏はもう残像に成り下がってしまった

夕暮れに月を見つける
夜も少し早足になる
僕らの命のごと
残響に踊るだけの奇妙な命のごと


さみしさが欠乏して
詩人も眠り続ける
黙ったまま忘れられるなら
しあわせの意味への願望も
しおれてしまう
いや それでいいのだ
それでいいのだが

太陽に懺悔して
塩素まみれの子宮に溺れようか

ただ包まれたいと願う
こころがまだ痛いから

 

8/3

・夏の匂い

夏の匂いが瞼の裏に
バラバラなことひとつずつ
この長い旅路をダマすように

明日のこと 忘れても
忘れられない 大切を
消したこの手を 殺せずに 時は過ぎ

ボクラが とても遠くて
僕が ヒドくぽつんで
抱きしめたい衝動が
ミルクの匂いに中和されていく

切なさを一滴 
しあわせごっこに垂らして
見えてくる万華鏡に
酔ってみるのもいい

夏の匂いがあばら骨の内側の
百も承知の行方不明辺りを

センチメンタルを切り取っただけの旋律で
夜が泣いている気がして
精一杯 心を澄ました

8/1

 前月へ

 

戻る?

お家に帰ろうね