2010年

8月 そう どうしようもなくね

8/30



宿題がなんだったか思い出せなくて 
夏休みの國に閉じ込められたんだ 
終われない延長戦を踊り続けて
ひ弱にしか光れない太陽を追いかけている
火傷もできない真昼に
怠惰な汗だけを垂れ流して

思い出せないなんて嘘さ 
みんなホントは知ってる

暗黙の残酷は
でも
奇跡のバランスを保ったまま
息を潜めて楽しいフリを演じる以外
季節を生け捕りにしておけない

壊れてもいい
でも壊した指先の所有者に
誰もなりたがらないって
陳腐な とても陳腐なお話


ココロがなんだったか思い出せなくて
命の國に閉じ込められたんだ

・どんな気持ちで紫陽花を眺めるんだろう 

8/29

・毒を抜いたら夢でさえなくなるよ

・じゃあ聞くけど 魔法と呪いの違いってなんだい? 

・静寂は美でも優しさでもない 自分が聞こえる鏡なんだ 

8/28

・君は一番感じるところを探してるんだろうけど 僕はその根っこを探しているんだ

・零れてしまったサミシサの裏表紙に 我知らずって透かしがあったら きっとキュート だから背中と横顔は汚れないんだよね

8/27

 

・君が僕の中に詩人を見つけた最後の人なんだよ きっと

 

8/26

・服を脱いでごらん 肌を脱いでごらん こころを脱いでごらん

・爪痕


爪痕


僕にしか届かない場所に
消えない爪痕を残したい

殺さないくらいに浅く
痛み続けるくらいに深く

僕に迷い込んだ君が
残していった疼きより
1gだけ残酷な傷がいい

君にさえ届かない場所なら
イビツなエイエンさと
指先に言い訳できるから


僕にしか届かない場所に
消えない爪痕を残したい

大嫌いサ よりも深く
サヨナラ よりも血なまぐさい

 

 

8/25


欲しいものの中でしか 
大切を見つけられないんだ 
僕らってやつは

君にとっての必要充分条件が
ここにあったとして
欲しがられなけりゃ
見つめられなけりゃ
触れられなけりゃ
抱きしめられなけりゃ
存在しないのと同じだ
同じなんだ


欲しいものの中でしか 
大切を見つけられないのさ
僕らってやつは

なんてこった
まったく
なんてこった

8/24

・ようやく右足の甲の腫れがひいてきました 酔っぱらいな僕は なぜか2回も 日立台の階段を踏み外してこけまして 酔っぱらってるので痛みとかよくわからなくて 一晩寝てから気が付いたというありさま  いやね 指定だったから飛び跳ねなかったけど デカイ声で歌いましたよ  酔ってたので恥ずかし気もなく なんか気持ちよかったです 飲み過ぎだったけど また アウエー行きたいな

・すべては月のせいにしてしまおう

夏の記憶を肌に刻み付ける
深く どこまでも深く
日焼けの痕跡が
色でなく意識から消えた時
はじめて夏は終わりを告げるのかもしれない

  


どんな風に飛びたいの?と彼女は聞いてきた
手のひら? 海? 宇宙?

そいつはとんだ愚問だ
君という小宇宙のこころという領域へ
そう 許可もなく侵入して
そこで爆死する
ソレ以外 望むものなどある訳がない

叶うはずのない願いを口走るほど
もう若くない
黙って殺してくれと
天井に念じてみた
震えてみせたのは
決して演技なんかじゃなかった

結局 どんな夢を望んだのか
究極の優しくきれいな夢が
一番粘膜を痛めつけるなんて

すべては月のせいにしてしまおう
僕は夜の片隅で笑ってみた

その背中の翼をむしらない限り
人の痛みを見つけられないってこと
教えない残酷を
僕と月は選んだんだ

 

・天使を捜したんじゃない 天使を演じる健気な人間を 健気な君を探したんだ

8/23



すべてが夏のワンピースなんだ







何一つとして欠けてはいけない
共有じゃない
共存でもない
共犯
僕らが
僕らでいることが
ご機嫌な罪ってこと

まるで短い夏の延命工作
アリバイって でも正義なのかい?
濁った夜にだって
名乗れない激情にだって
夏のエーテルが紛れていて

すべてが夏のワンピースなんだ
そう
すべてが 

+++

・今年の夏は寂しくなかった だって君を見つけたも 今年の夏は淋しかった だって君を見つけたもの

・真夜中の求愛は 何処に捨てたらいい?

8/21

・昨日届いちゃったiPhone4 いや タイミングはいいんだが 当然のように睡眠不足だ  今日はプール 柏(千葉まで行く!) そして 彷徨い そうそう 途中で頑固弦もまとめ買いしなきゃ  何かポケットWiFiとか ソフトバンクショップのおネーサンに優しく誘惑されて どう過ごすか何を感じるか  少しの動画に即興のリリックを乗せて  自作自演の狂言PVとか作っちゃおうかとか ユウツベのアップヴァージンを いつ破ってしまおうかとか  いろいろ いろいろ  夏は短いけど 命はもっと短い その中の夜の魔法は 消えない傷で 心を飾るだろう   昨日見た 明日の記憶が重過ぎて  僕はまた 彷徨い人に酔いしれるしかなくなる  さて  すべては無意味で 不可欠な 世界のワンピースさ 


君があげたがっているのは 
君が渇望したそれさ 
触れたことが でもないので 
似て非なる哀しみになるんだ  

言ってみれば幸福 
だけどそれは
一瞬で切なさになるまがい物さ 

人は天使になれない 
悪魔にさえもね
ねえ  
愛を演じてなんになるんだい?  

僕はスッピンのため息をひとつ 
盗みたいだけだったんだ

僕があげたがったのも
嗚咽を堪えて見つめたソレ
包まれたことが とっても少ないので
棘だらけの優しさになっちゃうんだ

僕はスッピンのため息をひとつ 
盗みたいだけだったんだ

武器も言葉も
抱き合うには邪魔ものだよ

僕はスッピンのため息をひとつ 
盗みたいだけだったんだよ

8/20

 


君があげたがっているのは 
君が渇望したそれさ 
触れたことが でもないので 
似て非なる哀しみになるんだ  

言ってみれば幸福 
だけどそれは
一瞬で切なさになるまがい物さ 

人は天使になれない 
悪魔にさえもね
ねえ  
愛を演じてなんになるの  

僕はスッピンのため息をひとつ 
盗みたいだけだったんだ

+++


なんていうか 伝えたい 
沢山のココロに伝えたい 
絶対に届かない人に伝えたい 
もう会えない人に伝えたい 
一度も会えない人にも伝えたい 
明日だけ会えない人にだって伝えたい 
いつもの道ですれ違うだけの
そんな人にも伝えたい 

伝えて伝えて最後には 
やっぱり自分に伝えたい 

伝わらないことが多過ぎて 
僕がここにいることが小さ過ぎて 
叫び出したい衝動を 
ココロいっぱい貯めっぱなしなんだ

なんていうか 伝えたい
やっぱり君に伝えたい
一番君に伝えたい
(一番に君に伝えたい)ってことを伝えたい
伝えたくて生きてるのかもしれない
伝えられないから生きているのかもしれない

なんていうか 伝えたい 
心臓が鼓動するこの素敵を伝えたい

8/19


こころをまさぐるくちびる

誠心誠意とか 渾身とか
全然考えちゃいない
露出した心的粘膜
接続できなければ大怪我になる
それも含めて夜は回る

こころをまさぐるくちびる
あいしてるがおもいだせない
こころをまさぐるくちびる

8/18

・いい子でいるのに飽きました 
無名でいるのも疲れちゃいました
もっと
伝えたくて
伝えたくて伝えたくて
伝えたくて伝えたくて伝えたくて

もっと
感じて欲しくて
感じて欲しくて感じて欲しくて
感じて欲しくて感じて欲しくて感じて欲しくて

非力なテレパシーじゃ
間に合わないくらい
沢山に 

8/17


 

その体温のことを君と呼ぶことにした
いや ホントはしたいって思っただけだけど

言霊 声霊 歌霊 

パンツを脱いでから
求愛の歌を歌うのはオカシイと思った

僕には沢山返さなきゃならない人がいて
だから下手でも歌おうと思った

こみ上げるのは悪いことじゃないと思った

絵のない絵日記は毎晩描いている
時々ビートも感じさせて
声が 歌が聞こえるような
そんな風にできたらいいなって思う

キミという音に君の体温が宿っているほんの短い季節を
僕はまだ恋以外の色彩で描けない
ごめん
あっ
反省はしてないけど



 

・美しい夕暮れは柔らかい夜に繋がっている

夕焼けに背を押されて
川辺を滑りました
僕はまた胸一杯になって
勝ち目のない掛けに
ココロを託しました

そして君 でした


ギターを背負ったまま
真夜中を揺れました
僕の居場所は
やはり見つかりませんでした

未完成な夜を
重たい眠りでやり過ごしました
青空文庫でサルトルとか探してたら見つけた
LE PETIT PRINCEを
この朝に読み終えました
中学以来でした
あの頃は何を読んでいたのか
わからないくらい響きました

見つけてしまった僕の特別みたいなものを
僕は殺し切ることが出来ないでいます

僕が感じた君の確かな特別を
君は感じてもあげないのですか
いいえ
ほんの少し
感じてはいるんですよね

美しい夕暮れは柔らかい夜に繋がっていて
静かな朝のどこかで
すぐに解消されてしまうであろうチームボクラが
あくびに飲み込まれています
夏の残像を強く残した太陽は
今日はどんな夕暮れを見せてくれるでしょうね

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは
ただ聞こえていた人だと
僕はやっぱり思うんですよ

 

 

・母は子供にとっての永遠なのです

 

8/16

・書き捨て御免


酸化しない詩人の断面であるということ
酸化しない詩人の断面であり続けるということ

鮮やかな赤を垂れ流す
鮮やかな赤を垂れ流し続ける

酸化しない詩人の断面であるということ

(詩に起こされた丑三つ時)

8/15

・OKテイクができない 


一万人強のわだかまりが 
歓喜へと流れたくて小瀬を振るわせていた 
それぞれの下品な欲望が渦になり 
勝たせたいという一筋の共有項が 
スタジアムを時々魔物のように変える 
ホントに時々だけ
僕はほろ酔いで その中に飲まれるのが好きで 
そして その後のしあわせやため息や 
風や週末を共有する魂の幻にささやきたくて 
南極2号とかゴンタ3号とかよりも 
君と呼んだ方が柔らかいよなって
そう呼ぶから空席なのかと
蝉の断末魔が響く夜空を見上げる

勝つとか負けるとかじゃなくて
正義とか純情とかでもない

左肩が引力で引っ張られる
そんな空間
僕らの居場所
もう消えない未来の
眠りたい場所

 


まだ何か出来そうで 
まだ何か出てきそうなんだ

まだ何か感じそうで
まだ何か届きそうなんだ

まだ何か朝の方へ
まだ何か夜の方から

まだ何かまだ何か
まだ何か溢れそうさ

8/14


そして月日は足早に
命を燃やし尽くそうとしてる
問うほどの意味も
量るほどの価値も
見出せなければ
どうだっていうのか

信念=洗脳 

誇り=おごり

自然に転がる方角としての朝
それ以外全部
虚構だ
その愛情とやらも
防腐剤入りじゃないか

8/13

・胎動 生まれたい何か

こころ ひとしきりの
夜の 水彩画
予感 いつも嘘つきな
明日 延長線上に
霧散 瞬間のゼロ
黙秘 アカラサマな

温度 季節じゃなくて
鮮度 殺したてということ
白日 眩しい虚空
落日 後ろ姿

胎動 生まれたい何か
殺意 あいしてる
結局 何一つとして

 

8/12

・真夜中だけは いつまでも夏休みなんだ 内緒だけどね

 

・忘れていた ああ おめ

8/11

 

・ワンコード テイクワン

真水の冷たいシャワーを浴びただけの肌
自分の指先や肌から薫るプールの消毒の気配が愛おしい
夏はもう 僕の中では思い出になってしまっている
過去形にするほどの体温を持たない君は
気配としてまだ
僕の中心に居座るつもりなのだろうか
勝手にすればいい
君が居座るサミシサと消え去るサミシサは
僕に同じ重さで詩情を発信し続けるのだろうから

しがみつかない夏にしたら
無意識がこれまで認めようとしてこなかった
夏に芽生える秋のエトセトラが
沢山見えてきて面白い
そんな些細を分かち合えないって感傷を
僕は世界に広がる希薄と分かち合っている

なんだろう この
ワンコードと気まぐれなテンションを絡めた
延々と終わらないアルベジオみたいな言葉遊びは

ほとんど聞こえるままを垂れ流し
もやしもんみたいに漂ってんだよ
言葉みたいなものとか
それ以前の詩情とか
ときどきメロディーとか
儚さみたいなやつとか

 

 その夢を殺せない君に
 次を夢見る権利はない

 

・夢は無料ですよ お嬢さん

・感じる

感じるんだ
見つけるんじゃない

感じるんだ
探し出すんじゃない

感じるんだ
辿り着くのでもない


感じるんだ
ただ
感じるんだ

 


とても小さくて 
微かに輝くもの  

かなりひ弱で 
でも愛しく薫りたつもの   

8mm映画の想い出とか 
SPレコードのすすり泣きとか 

 たぶんそんな 
  たぶんそんな  

世界を変えようなんて 
はなから思っちゃいない  

ただ 
震源地を確かめたいんだ 
僕を生かし続けている 
鼓動の根本を

 ほんの少しでも
 光っていてくれと
 願いながらね

 

 

8/10

・スキを少しだけ 隠しておきなさいな その恋の鮮度の為にね


聞くのが上手くなりたい 
もっと聞き上手になりたい 
もっと静かに 
自然な間の手のようなウナズキを絡めて 
どこまでも吸い取って 
きれいさっぱり軽くしちゃって 
どこが痛かったのか 
どこがくすぐったかったのか 
思い出せないくらいなココロで 
送り出せたらしあわせだろう 
まだ枯れ切れないこの自我の生々しさが 
無駄な言葉で大切を遮ってしまう
言葉なんてもう出てこなくてもいい
聞くことが僕のすべてなら
もうこれ以上罪を重ねなくてもよくなる
よくなるんだ

夜が聞こえる
朝も聞こえる
太陽も聞こえる
月だってもちろん
ならば
もしかしたら

聞かせてよ
君の調べを

ねえ

 


駄作を恐れているのか

この期に及んでも

次の空白は

どうしようもない衝動でしか

埋めちゃいけないんだ

・演ずることによる同化 あるいは固着 

・演ずることと愛することは少し似ている 共存 混濁 ああ 恐ろしい これも禁句のひとつなんだろうな


長い物語を書いている
その一節一節は詩編だったり
鼻歌だったりするけれど

夢想家の僕の
写実的な絵物語
血の一滴の匂いや温かさや
何よりその時の鈍痛まで
文字列に吸い取って

存在証明を無常が笑う
ちゃんとアイシテルを伝える為に
生まれたんじゃないのかと
脳裏に落ちる言の葉のひとひら

リアリストが悲壮を隠す為に詩情にすがる
剥き出しの今は いつだって棘だらけだから
ロマンチストを気取ってはいけない
名刺の裏に 詭弁家って記したくないなら

悲しさも悪くない
美の本質に近く
寡黙で嘘は少ないから

朝のアイスコーヒーの一杯に
そんな物語が潜んでいて
僕はただスケッチを

ココロに言葉を走らせただけだった

 

8/9

・夢中 それは 誰でも使える 最高の魔法 ってこと

・夏は架空だ 

・青春の未熟児

8/8

・妄想癖無限大 

 妄想癖無限大 

 「磯山君(自主規制) 婚活 なんちゃら かんちゃら」 そんな芸能ニュースがネット上に踊る なんのことはない ただそだけのことである 番宣 話題作り リップサービス お約束の思わせぶりも 見晴らし良好な景色 だがしかし 僕のウブな願望は そんなよくある風景でさえ 目を見開いたままの夢の入り口にしてしまっていた   

 取材のカメラ フラッシュ 予定調和の問いかけ 想定問答集からの ウイットの欠片もない答え ネームバリュー よくあるプロモーションの一ページ シチュエーションの脈絡におかまいなく  なぜだか僕は磯山君の前に引きづり出されて フラッシュと取材マイクの挑発に乗っていた そこが妄想の妄想たる所以である (ユエンナキバラハンダ〜♪)「結婚を前提におつきあいを...」きっとドッキリとか バラエティーの中の何かの企画なのだろうか 状況が全然つかめない えっと そんな打ち合わせしたっけ? え? なんか 大事なセリフとかあったっけ? あ? きっと仕込んである誰かと人違いをしたんだ あ”〜 しかし おねーちゃんかわいいし ドキドキするし 妙な間が空いちゃったし 生放送なら 放送事故入り寸前の時間経過だよな とか 状況分析は出来ても 状況判断が出来ない  なぜか脳味噌のある部分が妙に冷静である 
 「悪魔に魂を叩き売るのは自由だよ だけど 僕の心臓を冒涜する権利が君あるのかい? 一体僕の何を知っているんだ」
 極めて自然なカメラ目線 何かが憑いているような不敵な笑み テイクワンにしか滲まない真実に 平然と唾を吐くような 例えばそんな威厳を身にまとい 僕は台本棒読みロボットトークで言い放った
 完全に空気は凍った さやか君の冷ややかな視線が宙を彷徨っている スポーツ新聞の隅からさえ 僕らは抹殺されたんだろうな 今の噛み噛みの即興も
なんか ADさんなのかマネージャーさんなのか 僕を彼女の前から引きづり降ろそうと 腕をつかんできた 残された数秒で彼女の核心に触れる言葉をと 僕は反射神経に心を委ねた
 「心にもない言葉に心を宿らせるのが君らの仕事だろ? ちゃんと心に落としてから発しなきゃダメだよ 次の一言で僕を殺せるくらいにさ」

 半目を開けて気を失った僕が 我に帰ったのは 約十分後 さやかくん 非常にゴメンなさいです

 

・革命は とても静かに始まる

8/7

・八月はサミシサだよね

予感のすべて死に絶えた夏の夕
アブラゼミの遠い悲鳴が
ココロの触覚に作用して
目眩のような軽い陶酔を呼び起こす

わかりやすいさよならの前の
肌から沁み込む柔らかな終焉の受容
夏休みが永遠に続かないと悟っていく
遊び疲れた白いランニングシャツの背中

誰も悪くない
何も悲しいこともない
なのに
八月はサミシサだよね
まるで恋の最高潮を
少し過ぎた辺りのため息に似ている

麦茶に飽きたココロが
本当に欲しいものが何か
言えないで悶えている

キスも君も
そんな風に色褪せちゃうのかい?

 

・夢と絶望は双子だよ

 どっちも未来と想像から生まれるんだから

8/6


1mmづつ深まる夜
季節の螺旋も時計回りに踊り続ける
あまりに瞬き過ぎる星に目を凝らす
平衡感覚の錯乱が光を千鳥足に見せて
揺らがない大地に寝そべって
空を感じたい衝動を呼び起こす

蚊に命を捧げまくる勇気がなくて
衝動はお預けにしたけれど
もし大の字に空と対峙したら
きっと一番奥の黒のベールのしたに
柔らかい絶望が見えるんだろうと
いや 見えたというイメージが見えた
とでも言った方がいいのだろうか

言葉にすると絶望だけど
全然ジメジメしてなくて
いうなれば空(くう)って感じ
すべての底辺にそいつは潜んでいるんだって

黒い透明のキャンバスに
夢とかアレとかソレとか

命のサヨナラが瞬いていたんだ
なんか全然上手く書けなくて
すんごい歯痒いんだけどさ

 

・言っときますがね 生足って 結構凶器です なんという威圧感 なんという破壊力  罪深いね 夏ってヤツぁ

・僕は 君を想う僕に 酔っているだけなんだ

8/5


永遠の偽物を
  神様にねだったのは君だね 

 触れてはいけないって
   注意書き破り捨てたのは僕だけど

 

8/4



未完の恋を上手に葬って
僕はまた頬杖をついた
高揚の棚からポトリと魂が
平常心という名の盆に落ち
ガタッと音がした以外は
何もかわらない時間が流れていた

安堵と哀しみ
時流のせせらぎ
もっと脳味噌が揮発しちゃいそうな
そんなのがいい
命懸けだけど
とか
ふぅ...

歌だけがまた僕の手のひらに残って
そんな宿命なのかと
皮肉家な神様に想いを馳せた

ええ
ちゃんと形にはしますよ
ご機嫌な感じに仕上げますとも
まっ
僕の目の黒いうちは
誰もつまずかないと思いますがね

彼は寡黙な宇宙のままだ
いつもと変わんない

一度でいいから
想定外に暴発して
彼に一泡吹かせたくてね

あれ?
今夜の僕は
宇宙と神様と君に話しかけてる?

返事はいいよ
驚くから


+++

・強い喪失感 軽い嫌悪  蝉時雨の中だけに夏  記憶に一瞬だけ潮の香りがよぎる 不思議と心が5センチくらい浮いたような気がした  朝 さて 今日へ

8/3

・夏にしては透明な夜の入り口 一番星の独壇場の空に見とれながら トラとの散歩道に揺られる 気を抜いた刹那 思いの外速い紺色の浸食に この季節の深度を想う 空気よりも軽く焼き増しした肌の火照りだけが 辛うじて夏の気配を醸し出して  隙間に埋め込みたい君の再構築の混濁が 僕の汚れを言い訳だけの罪にしない優しさになる 歌は生まれ続け 僕は幼稚なミイラになっていく

・ハロー ハロー Hello2


アイよりも遠く エイエン透かした

ハロー ハロー Hello

夢に殺された オモチャの墓場で

Hello Hello ハロー

それは素敵な 恋の予感  優しい涙も 小さじ半分

---

明日の朝は早く 痛み出したなら

ハロー ハロー Hello

夢枕抱いて 朝に溶かしましょ

Hello Hello ハロー

やがて悲しき 足音が  弱虫毛虫じゃ 勝ち目ありまへん

---
光より速く 時を超えるモノ

ヘロー ハロー Hello

ココロより強く 命も宿した

Hello Hello ハロー

Hello Hello ハロー

Hello Hello Hello

 

・ハロー ハロー Hello


アイよりも遠く エイエン透かした

ハロー ハロー Hello

夢に殺された オモチャの墓場で

Hello Hello ハロー

それは奇妙な 恋の予感 優しい下剤を 出しておきましょね

---

明日の朝は早く 痛み出したなら

ハロー ハロー Hello

夢枕抱いて 水に流しましょ

Hello Hello ハロー

やがて悲しき 渦潮に 糞尿まみれな 粘膜のさよなら

---
光より速く おならより静か

ヘロー ハロー Hello

ココロより強く 命も宿した

Hello Hello ハロー

Hello Hello ハロー

Hello Hello Hello

・お元気ですか?

毎日お疲れさまです

僕は今日もひとり プールでした

背泳ぎがね 少し進歩したかもしれません

肌と気持ちの痛みも 少し慣れたみたいです

うん


ねえ 知っていますか

真実は送られないメールの中でしか生きられないんです

もっといえば その中の行間にしか ですかね

じゃっ

また

心宛のアドレス 思い出せるまでの
長いご無沙汰になると思います

 


神々にはまだ遠い 
だって僕の不浄な目は 
結構沢山の肉を持たない彷徨い人を映している 
聖なるものの放置する魂を 
僕が救える訳がない 
だけど不浄を認知しながら 
この世界は美しいだなんて 
どの面下げてのたまえばいいんだ  

昇ろうとする第一歩は
自腹じゃなきゃ意味がないんだ馬鹿野郎 
自分で気付きやがれ  
オマエら全部にくれてやる詩編っていう祈りは 
全部血まみれなんだ馬鹿やろう 
四六時中貧血だ
血が足りないんだ
一体どうしてくれるんだ
愛とかじゃ補填にゃならねえんだ

トマトジュースで許してやるよ
今は
もう血なんて流れていないんだからな

神々にはまだ遠い 
だって僕の不浄な心は 
結構沢山の肉を持たない彷徨い人を感じている
優しそうにみえるとか冗談じゃねぇ
一番痛ぇところをひと思いに
ザクっていってやるぜ 
覚えてやがれ

・強情なのは僕のこころ  さて その感情にどんな名前をつけたとしても それに伴った痛みだけが僕を創造へと誘う 創造なんて格好いいもんじゃないな 命からの排泄物あたりでいい どうせ僕には 生涯冷静なジャッジなんてできないんだから

・そんなに生々しい希死願望なんてありません それは単純なリビドーの暴発です すり替えを認められない心が パンツを脱げない心が乱心を呼び起こすのです 淫美上等  美しい死なんてね もっと枯れないと有り得ないんですよ

・我慢ってやつは 永続的解決方じゃないんだな 

・存在そのものに 引力は含まれている なんか そんな風に感じた 或いは聞こえた 堪えるのをやめたら くっ付いちゃう みんなくっ付いちゃったら さあ大変だ 或いは 変態かもしれぬ 想像するだけで うほっ である  そして 堪えているものを見つめてみる 見えないけど 痛いほど感じる 多くの場合は緊張が継続して起きている為に 微調整に対応できていない 或いは そのまま固化してしまっている 魂本来の転がりたがる方向を感知する力 それは脱力によく似ているけれど 試合放棄とは別物なんだが

・くもり 大切な夏の一日が 雲に邪魔されてしまうのだろうか  それでも プールは行くけどね  

8/2

・迷子ごっこ

遠回りした帰り道
ワザと知らない路地に入り込み
薄暗い夜の入り口で
迷子になる夢を見る

冒険の始まりにしては疲弊していて
しがらみがカバンの中に沢山残っているけれど
終わらない帰り道を
滑り続けたいだけの僕がいる

その日以来
僕は少し変で
普段の変とは
また違ってしまっていて

恋や発情とは分離し得なかった
名無しのナニカだけが
ココロに入り込んでしまって
恋にしては不思議な感覚の中を
泳いでいるみたいなんだ

頬とかキスとか抱擁とか
もうよくわからなくて
答えなくていられる帰り道に
スキとキスと
キライとキレイが
混ざったままの
迷子のココロに
酔っていたくて

時々迷子になりたくなる
探してもくれない君の扉までの
あまりにも遠い
ため息の真似なんかしながら


・さて また 更新しないで書く日々が続くのか  ああ 眠いや  書き留めたいことがいっぱいあったはずなのに モチベーションがガタ落ちだ

---

・残念だが 無期限更新停止 

8/1

・基次郎的に言えば

想定外の惨劇
かなり大きな事件
中途半端な妄想が
泣いて逃げ出すような

この際 発情などどうでもいいと
言い切れてしまう
まあ そんな惨劇

僕の夏は見事に完結し
焼けて火照った背中の感触の中にだけ
写実の筆は踊っている

事象とすればたわいもないこと
ある人生の大きな展開場所に立ち会ったとか

一瞬だけ僕は神になり
いい人ごっこの後日談に苦心している

夏休みの宿題は感想文じゃなくて
短編集でいいだろうかと悩むような

惨劇
うん
惨劇上等

 

・そりゃ 毒は入れた 軽く痺れる程度の  魔法なんて掛けてない  魔法なんて 存在しないんだ  

---***

・無邪気にアイシテルを羅列したがるココロがひとつ 朝に浮かぶ どんな隠蔽工作も通用しない  これは確かに   加速しないで想い出に辿り着きたいと願うウラハラ  

 前月へ

 

戻る?

お家に帰ろうね