2010年

3月 それは静かな衝動

 こころが折れました 

 

 
自由になりたい 
自由に触れたい 
泣き言なんて 
もう隠したくない 

好きなことだけ
好きなだけしたい 
生まれてからこのかた 
自由ばかり待ちわびて 
歳を取るにつれて 
奴は僕から 
どんどん 
どんどん逃げていってる 
気のせいじゃない 
もう見えないくらい
遠くになっちまった 

死よりももっと素敵な自由に 
僕は 僕らは辿り着けるだろうか 
ほんとに ホントに
辿り着けるだろうか


自由になりたい 
自由に触れたい 
泣き言なんて 
もう隠したくない 

自由になりたい 
自由に触れたい 
僕 
たぶん泣きたかったんだ

 僕 たぶん泣きたかったんだ

 不幸に酔えたというしあわせがそこにあった

3/13

・即興詩人なんだから 書けないっていうのも リアリティーの一部なんだ 

ここは僕の特別
僕の神聖
礼節を守って踏みにじるべき場所

さて

折角なので

漱石の夢十夜に
運慶が木に埋っている仏像を救い出すように
掘るといったようなくだりがある

詩歌 旋律 物語
その感覚は彫刻だけではないのだと

あの落ちてくる感覚
聞こえてくる感覚は


平成の世の木に精霊が住み着いているかいなか
滅茶苦茶に遊ぶのみは人類共通のため息を掘り当てるか


そこにあるという感覚
模索すべきは
ただそれのみなのだろうと
 

・結局 僕の求愛は その発情に触れる前に 母性をくすぐってしまうのだろう

3/10

・無限ループを疾走する ハツカネズミが走り続けるみたいに 

3/9

・命は夢 夢はキミ 僕は夢 消さない傷 いやココロに刻んだタトゥーとして 

3/8

・明日はきっと 明後日の方にある

・今決めた この鼓動が止まったとき 言葉もメロディーもすべてのコピーライトは放棄される 

・名無しの言葉で

名無しの言葉でいいよ
名無しの言葉で

僕の命がいつか尽きて
それでもどこかに
生きた時に零した痛みが
流れていたとしたら
十年、二十年
いや もっともっと

その時にはネットとかあるのかな
テキストという存在があるのかな
みんなテレパシーで会話してるかも

だけどさ
まかり間違って物好きの人が
僕の痛みにつまずいたりしたら
面白いよね
チクリとやれたら
ニヤニヤしちゃう

その時はもう僕は名無しでさ
正体不明のまま
疼きと痛みと空白だけが
置いてあるんだぜ

名前なんて感覚の邪魔にしかならないんだ
言葉も名前も捨てて
骨壺の中のリン酸カルシウムは夢を見る
名無しの痛みだから届く場所があるって
ニヤニヤしながらね

・忘却は サヨナラの純度さ

3/7

・いろいろショックだが もう笑うしかないのだ

3/5

・情ってインスタントにならない

・   想い出はなら お腹いっぱいだよ

 

温度を定義する振動を
加速する光の強度が追い越していく

まるで空へと落下していくように
前のめりに疾走した感覚が

浮遊よりも不可思議で
湧き上がるような加速Gを
感知してしまったココロの高揚があって

春の正体がそこにある

呟きと囁きの純度を
ささやかな衝動の前でくらべてみよう

3/4


執行の朝を待ち焦がれる囚人みたいだね
生まれながらに極刑をまとっているんだもの
一体命とは呪いなのだろうか

この胸の鼓動が答えを震えさせてさ
その胸に甘える夢が溢れてしまうんだ

いっそ未来へと
なんとなく
朝のその向こうへ
一目惚れする前に
嫌いになってさ
男子感情短距離の
メダリストを気取ってみたい

激情みたいな雨だ
荒っぽく眠っちゃおうかな

・涙はココロの排泄物なんだ

3/3

・つぶやきが涙の前で 自由を羽交い締めにされる道理はないと思うのです

希薄なのか 透明なのか 混濁なのか 神秘なのか  雌達が乱用するカワイイの 意味ではなく 匂いを嗅いでみたいと 3Dにさえ潜り込めない感覚が この流れに 溶けてしまう

他人事に綺麗事をトッピングしたら 繋がった夢を見られる?

僕は時々溢れるよ だけど垂れ流しにはしないさ

痛みこそが 詩人には主食なのだから

テレパシーより 少し強いだけの

退化した祈りの 捨て場所なんだろ

祈りの前で 素直を隠すのは

キミもボクも まだ神様と奇跡と泪を殺せないからだろう

さて つま先が冷たい

詩情なんて 気取っただけの発情さ

せめて 求愛で祈りのような 歌に潜り込みたい

この前後左右数秒の隔絶の中で 僕はささやいても手を振っても感知されない霊魂のように 無駄に魂を振るわせているみたいで  そんな描写も面白いと ほくそ笑んでいたりする

どこで切り取っても 詩集の名前は「今」にしかならない
受け取るキミが存在したとして キミにはいつでも「遺言」って名前に見えてしまうのだけれど

・滑らかな曲線の なぜ滑らかなのかと問う愚かさで  

・自分の痛みにつけ込むのさ

 


天国への小さな反乱 

思考に混入するノイズを摘んで 
閃きと呼べるなら 
人々は不幸と
名前としての天才を手に入れるだろう

ほら
あんなに欲しがっていたソイツは
人格エントロピーの
無限への増大を
拒絶した
ポーズとしてはね

不遇に酔えるうちは
天使は微笑まない
やつらはかなり意地悪なんだよ
実はね


異物がいつもハラワタを這い回っているね
ココロがすでに違和感自体だと
感知されてしまえば
革命と叫ぶ奇妙を
ナルシストは偏愛できるのさ
ドラマの核心の残酷なスポットを
浴びるような恍惚でね


天国への小さな反乱をひとつ
閃きが目覚めと呼ばれるまでは
神様にも皮肉を少々
唾とキスの間の曖昧のようなやつをね
絶妙のさじ加減でさ

3/2


さて命は 生存は 
美化を容易く受け入れぬという残酷で
僕らの前にある

黄泉の国へと囁くのなら
ある種の波動になれと
汚れなく願うしかなくなるのに

生きて
時間と空間の端っこを共有してしまうということは
何処かに抜け道を探し続けるという
この無様を殺してはくれない

なんだろう
この波動は
拒絶と引力が混ざった
まるで自らの生霊と
戦っているような

エナジーに満ちた陰鬱
春は微かな死臭をひた隠しにしてる

桜の満開に狂う様を
僕の宇宙に浮かべたい
ホワイトアウトした夢として
暴発の余韻を
世界の夜に残したまま

・雨や 曇天でさえ 僕らを抱きしめていた


引きずることを 男は少し楽しんでいる
痛みと快楽の隙間に恋は宿って
Mを露呈させたままの快楽が
サイドブレーキを引いたまま
アクセルペダルへの恥辱を
止められずにいる


そんな枕詞で
ボクラっていう物語を書き出したら
面白いかなって

一人芝居には
少し飽きてきたからね

引きずることを 僕は少し楽しんでいる
雨や 曇天でさえ 僕らを抱きしめているのに

・雨も曇天も 僕らを抱きしめている

3/1

・黙り込んでも 僕だよ

・引きずることを 楽しんでいるのかもしれない

・真正面に雲を従えた月 探す前に逢いにきたみたいだった 最悪な今日を微笑みで満たしたら ふぬけな明日も脱力するのだろう 

・つぶやきは血を流さない

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