2009年

8月なの?

8/31

・僕は 狂おしい平凡

・でもさ 絶望は夢が連れてくるんだぜ














・そんでもさ 夢は静かな絶望の産物なんだよ やっぱり

8/30

しあわせな日曜の夜に 
覗き見してしまう普段着の横顔 
あくびも放屁も無礼講の 
パジャマ姿の至近距離 
零れた愚痴に掛詞 
自嘲の微睡みを
でもクチビルが埋めてしまう 

そんな 
そんな夢物語が 
きっと世界中に溢れているのだろう 
僕は得意な妄想を羽ばたかせて
誰かの部屋に照準を合わせてしまう 

誠心誠意+微笑み 
飲み込んだ殺し文句に
永遠をひとつ 
たぶん無限の時の彼方で 
手に入れられるよ

でも 
たった一粒の求愛が遠くて 
僕は いや 僕らは 
まだホームドラマの蚊帳の外さ 

有り触れた日曜の夜に 
変わり身の早い季節が 
ココロに忍び込んできやがるあ 
寂しさじゃないよ 
ただの感傷さ

8/29

・こころをオヤスミしたら 人生ですらなくなるんだ

8/28

・終わりという小さなハジマリ

花火も打ち上げずに 
霞んでいく夏 
その夕暮れの早さに
見送ることさえ忘れ 
僕は日々に追われている 

愛しているの感触が 
思い出せなくてさ 
気取った純真を脱ぎ捨てた本能が 
やっと君を抱きしめる自由を泳いだんだ 

想い出から脱落したボクラは 
僕らを求めて彷徨い続ける 
きっと未来永劫
目を閉じるだけの安上がりな旅へと 

上弦を過ぎた君に
夏は見えたのだろうか
なぞりながら汚していく
うん
そんな指先も
悪くないさ

8/27

8/26

・光ではなかった 夏は空気だったんだ

真夜中のギター 寂れた甲府の中心街 出来心が滑るのをいいことに 車に常設してある路上用のギターを持ち出して彷徨う もうどれくらい前だったのだろう 三十路過ぎての路上デビューに浮かれていたのは  この前にギターケースを開けた場所は工事中 だけどチャンスは今夜だけだ もう十二時に近いこの時間には 同業(?)の姿も見当たらない  僕は薄暗い銀行前の道端で あの恥ずかしさを味わいながらケースを開けた  

歌い出すつもりもない ただ儀式としてのそれ まるで愛情が冷めた後の 義務感に促された交尾のように 僕は弦にはさまったピックを摘んだ  もはやメロディーでもなく キラビヤカな分散和音の羅列でもなく 自然にこみ上げるグルーブをギターにぶつけてみる どうしようもない今の中に浮かぶ即興の真実 自分の奥の方へと叫ぶパッション いつしかその跳ね目のリズムが 心の粘膜を愛液で濡らしていた 歌は自分に聞かせるように少しだけ洩れる程度で 興奮した指先が暴走の限りを尽くす レパートリーをすべて出し尽くしてもなお 僕の狂気は止まらなかった 何人かの酔客が通り過ぎたのかもしれない 目深にかぶったキャップの中で でも僕の世界は独立していた 

気が付けば約一時間が過ぎていた 僕は満足げに高揚した顔を夜に溶かして ねぐらへ辿り着く前の冒険を妄想しながら ケースを閉じたのだった

・あれ? いつの間に10周年を過ぎてた!

たぶん8/23

勝ったある 酔ったある 寝る

8/22


謎が少し解けて 
また新しい夜が僕の前に現れる  

ぼんやりしながら
感覚の一部だけを放し飼いにして
問い詰めないままの謎解きに
僕と君を浮かべてしまおう

ボクラとか
つい、ささやいてしまう
お気楽なクチビルを
粘膜に這わせたら
大好きな暗闇が
また蠢きはじめるさ

遠くてひ弱な光であいたい
だけど消えない灯りでありたいんだ

ただ
それだけさ

8/20

・新月にひとり

この夏を証拠隠滅した
涼しい夜風に
次の灼熱を夢見ればいいだけだ

見えない月も僕を狂わせるのに
ひ弱な太陽に狂えない僕がいた

ぬめりのない風の中の
想い出と踊る散歩道
屈託のない笑顔の残像も
もう痛みに届くこともない

まるで抱き合った後の
あのしあわせな気怠さを
午後のプールで手に入れる
そんな偽りの日々に

だれかれ構わず
キミとささやいて
君を隠し通す僕は

新月にひとり
ラブソングもどきを

8/17

・言いかけて止める罪は 偽りより重いという 

・夏はすでに

夏はすでにここにはなく
あるのは記憶としての太陽だけだ

それはまるで
僕がささやくキミという響きにも似て
どこにも存在しない唯一無二の

愛していたよ 多分
愛しているよ 恐らく
推定の域を出ない言葉に
力なんてある訳がないけど

溶けるように眠ったら
また生まれ落ちる夢が見られるだろう
その生で僕は 今度こそはと
最初にアイシテルを感じ取ろうと
泣きじゃくるだろうけど

夏はすでにそこになく
微かな日焼けの後だけが
痛みみたに残るだけだ

消去してよ
すべて

 

8/16

占い師の未来

占い師は自分の明日を覗かないが
ペテン師は自分にもペテンをかけてしまう
嘘つきはウソだけを語れない
大切な部分は大抵柔らかいから
相当なマゾでない限り
触れてみようなどとは思わないのだ

明示することは容易い
だけど明確とは示すだけの
一種の発作みたいなものさ
伝える、或いは染み込ませる
そんなつもりなどさらさらないのだから
拒絶反応を予測できても、あえて

99.9%
それがどうしたっていうんだい
確かにゼロではない
それだけで
その事実だけで飛べるよ

時間の隙間に詩情
生きているのは
その瞬間だけだ

8/14

・夢の中で僕は 時間軸と重力波の描き出すモアレ模様を 見つめていた 理解できない時間の不可逆性を その暗くて淡い縦縞の中に感じた これはもしかしたら大発見かもしれない かの大統一理論の正体を見つけたのかもしれないと だけどぼんやり思った けれど興味はあまりなかった 僕が見つけたかったのは ただ愛情波の複雑な干渉問題の 明確な解法だけで 多くの人々が 考えるまでもなく辿り着くのが 不思議で そしてねたましくてならなかっただけなのだ 

・自由時間が欲しくて 自由に退屈してしまう

・ジグソーパズルのワンピース 有機体としての最後のひとつ 一番なんて最初から望んでない ただ特別でいたいだけだ いたかっただけだ 

8/12

・だって 恋はドラッグだろ?

8/11

・寝物語をひとつ

ねえ
眠くなるまでの
おとぎ話をおくれよ

派手じゃなくていい
でも
君の声がいいんだ

平凡でいいんだ
眠りに落ちるその加速度が
しあわせの正体なんだからね

ありがちな物語達の
混ざり合って
滑稽な様もいい
揺るぎない声のリズムが
口からでまかせの展開に
口ごもって

刹那の空白の後
苦し紛れにぽつりと
君の核心をささやく頃には
僕は眠りというGの上を
滑っているだろうから

ねえ
ふしあわせの感触が
なぜココロから消えないのか
知ってる?
誰かの哀しみに共振して
柔らかなハーモニーに
変えてしまえる
そんな可能性を
消さないために
なんだって

君の後ろにいる
うす汚れた天使が教えてくれたんだ

ねえ
だから
眠くなるまでの
おとぎ話で

おとぎ話で
いてくれるかい?
 

8/10

・夢はあまりない 野望なら 少しある 冒険しよ

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うん

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