10/24 ・大丈夫、君がさみしい時、君は一人じゃない。君がいつさみしがってもいいように僕はいつでもさみしさの中に住んでいる。おかえり、そしていってらっしゃい。ある意味、ここはふるさとなんだ。そして決して住み続けられない場所でもあるんだよ。このドアのノブが錆び付かないように、いつでも帰って来られるように、留守番なのか宿直なのか、取りあえず部屋を暖めておくんだ。甘酸っぱいレモンティーと柔らかなソファーで切なさを堪能できるよ。でもベッドなら用意していない。さみしさに浸り疲れたら大概の人は満足して部屋を出て行くんだ。僕は守り続けている。ノックならいらないよ。別に知らない仲じゃないだろ?僕は世界中と顔見知りなんだ。誰も求めない場所に僕の部屋はある。帰り道だけは有名らしいけど。誰も知らない場所に僕は住んでいる。誰かの為に自らの為に。誰もがみな。 10/23 ・意識の片隅に置いてある古ぼけた自叙伝。いにしえの伝統美から少しはみ出してしまった誰かの自叙伝。伝えるべき何かを持たない人はいない。伝えるべき術を持つ人は少ない。歳月は静かだけど確実に、時に残酷に、僕らの魂に何かしらの変化をもたらす。少しも痛まずに生き長らえる魂なんてありはしない。僕らの黄ばんだ心は、どんな光を反射するだろう。磨きながら削れながら、何度も生まれ繰り返し刻み続ける。荒削りのざらついた無骨さが愛おしい。まだ、不完全なのは当たり前さ。不完全を楽しんでいるんだから。 ・世界が面白過ぎるから、僕らの時間はいつも足りない。小さな宇宙に船を漕ぎ出そうよ。生きていることの秘密を僕らで暴いてしまおう。世界がイビツ過ぎるから、僕はまた妄想の旅に出る。毎夜の物語を君に呟く為にね。なんかとてつもない物語が書きたくて仕方がない。出だしのフレーズだけなら無数に落ちてくるけれど、僕らの物語は結末を知らぬまま進み続ける。とても馬鹿げたおとぎ話がいい。シンプルで美しいやつがいい。脳味噌のおもちゃ箱をぶちまけたら、噛み合ない歯車はメロディーを奏で出すはずさ。さて、設定なんて後からこじつけよう。いや、淡いベールにくるめて謎めいたままでいいのかもしれない。始まらないお話は終わらないまま眠り続ける。 10/21 ・ ・近頃では手の込んだ偽物が、か弱い真実を見えにくくしてしまっている。当たり障りのない挨拶で見送るぐらいなら、そっぽを向いた対極でこびり付いてしまおうとジタバタした方がいい。今夜は調子がちょっと変。たまにはいいかしらん。 ・中途半端な月が目覚める頃、妖艶はシタリ顔で吐き捨てるように呟いた。「三度で飽きなければ本物だよ。」と...。僕は思わず唇を噛み締める。三度どころか一度で満腹になるのが僕の常なのだ。どんなに美しい曲面だって僕を心底酔わせることはなかった、今まで一度だって。気が付くとさっきの朱色の楕円はすっかり天空に登り切ってしまっていた。赤らめた頬もすっかり褪め、図太い肌色が威張ったように浮かんでいる。白けた静寂が今夜の全てを覆い隠してしまう小さなこの時間。ポツリとこの空を見上げた影が一人と一匹。「今の声は誰だったかしってるかい?」「えっ?何言ってるの?はやくお家に帰ろうよ...。」途絶えた思考の向こう側に僕の淫らな神聖がうごめいている。かりそめの平安なら欲しくないんだよ。世界を変えてしまうような、本物だけが欲しいのさ。もうじき、中途半端な楕円が大地に溶けるだろう。僕らの精一杯を無力な夢に変えながらね。 10/19 ・今宵は大菩薩の練習なので更新はない模様で御座る。あしからず。 10/18 ・くだらないバラエティーなんて大嫌いさ。時間だけが浪費されてなんにも残りゃしないじゃないか。なんて思っていたんだけどね。人々は考えなくてもいい、ただ笑っていられるだけの時間を求めているのかもしれないとある時思ったんだよ。壊れないように笑っちゃえればいいのにね。 ・つかの間の季節も過ぎれば風。振り向いても存在の証明はない。真新しい感情もいつかの焼き直しに過ぎぬのだと、色褪せてから吐息をひとつ。絶望に酔ってみるのは弱虫の防衛本能さ。雄としての美学が鉛のように肉体に押しかかっている。せめて眠りにつくその前に、麻薬のような絵空事に酔ってみたいのさ。 ・背中に感じる無言の威圧感。正体は自らの羞恥心だったりするんだろうけれども。無限を欲しがるように、夢幻を抱きしめようともがいている。真実の自由はどこら辺りで待ち構えているんだろう。ないモノを探しあぐねて疲れちゃうんだよ。まだ書ける力は残っているけどね。 ・忘れ物なら幾つもある。大切なもの、忘れるべく消えていくもの、そして忘れたことさえ忘却の彼方へと旅立つもの。忘れなければ重過ぎて、立ち上がることさえままならない。今日に置き忘れたのは精一杯の何かさ。満足なんてある訳がない。だから疲弊しても這いつくばって生きているんだ。これ以上はない場所に辿り着きたくてね。まだダメだと血まみれで年老いていくんだろうな。もっと平和に揺れていたいのにね。 +++-----------------------------++++-++ ・昨日の続編が今日になり、今日の後日談が明日になり、明後日には米粒ほどの重ささえ持たない。命も今も。内包したストーリーは露出しないんだ。だから時代は崩壊しないで済んでいるだね。圧倒的に無駄な時間だけが大部分な僕の世界に、一粒の宝石を隠せると思うかい?切なさの波動は伝わってしまうものだよ。特殊なアンテナを持ってしまった僕らにはね。次の恋を昨日に探すみたいに、思考は、僕の思考は秩序を拒み続けている。目の当たりの世界が喉元で暴れている。飲み込んでしまえたとしても、決しいて味わえることはないんだよ。触れない愛撫で残酷の仇を討ってみよう。復讐みたいな僕の愛情でね。 10/17 ・小春日和の柔らかな木漏れ日でしょうかね。 ・振り向かせる引力は持っているんだ。でも逃がさない重力は持っちゃいないのさ。少し立ち止まり眺めるだけの君に、僕は精一杯の声のないラブソングを歌っているんだよ。連星みたいに回り続けられたらいいね、見つめ合いながら。でもたまには手を繋いで欲しいんだよ。体温を忘れないようにさ。宙ぶらりんの切なさとだけ見つめ合っててもね。他人には一人でフラフラと踊ってるようにしか見えないだろ?しっとりとした妖艶のダンスを。官能と真空の持つ純真を兼ね備えた、そんな夜空の下のダンス。幼稚だよね。 10/16 ・ ・ぼやけた集合体としての誰かに「君」を返していいかい?誰かでもあり、誰でもない。そんな「君」を僕に返してくださいな。 ・さて、探しにいきましょうか。僕のいつものアンニュイを。このところかくれんぼが好きみたいですね彼は。なかなかじっとしていてくれません。消えてしまった訳ではありませんよ。大丈夫、主が言うんだから多分大丈夫です。安定してるからって?いえいえ、むしろ正反対ですよ。いつも追いつめられていて、いつも悶々としています。愛してるの矛先が見えないから、ある意味逃げ場がないんですよね。両極がとろけ合う場所へと、僕は辿り着けるんでしょうかね。当てもなく「愛について...。」なんて胸の中で呟いて、淋しい微笑みを浮かべてみるんですよ。手っ取り早い仮想敵としての誰かが必要でしょうか、ねえ。生まれたから愛したいんじゃないんです。愛し合いたいから生まれたんです。絶対にそうですてば。 ・昨日はね。バンドの練習だったんだけどさ。なんか勘違いミスでスタジオが押さえてなくてね。急遽スタジオゴンタで練習だったんだよ。急いで万年床を丸めて押し入れへしまって、邪魔な楽器とかケースとかも仏間に避難させてね。どうにかスペースを確保したんだよ。だけどこれがなかなか楽しかったんだ。一通り既存の曲をおさらいしたらその後はシーゲル(ドラム)とオリエ(ヴォーカル)のツインギター講習会になってね。いつもとは違うほのぼのセッションになった。ギターアンプはJCだけだったけど、充電式のミニアンプが二台目の役目をしたしね。なんかご満悦。この間の大菩薩(旧メカテコね)のライブの日もさ。リハと本番の間がかなり開いたんで、なぜかスタジオゴンタでメンバーと遊んだりしたしさ。なかなか使えるぜ、スタジオゴンタ。自分の曲作りにはあまり使ってないんだけど...。まあ頑張ろう。(10分前に電話くれれば片付けときます。定員4名かな?) ・今朝の仕事に行く前のテレビでさ。浦和レッズの田中達也君のね。怪我のシーンを見ちゃったんだよ。足首が有り得ない方向に曲がってたんだ...。厳しい...。達也に鶴。彼の選手生命に関わらなければいいが。ああ〜。 ・僕を見つけた誰かへ。いつか声を聞かせてください。急がないでもいいですから。 10/15 ・かこうと思えばかけなくなる。力任せにかきなぐれば、道は開ける...かもしれない。開けないかもしれない。自分を覗き込むのが怖いのか。まあ、確かに。 ・汚れた指先で、汚れた綺麗を垂れ流そうか。うずくまる自由しかない僕は、有限の時間を浪費しながらへつら笑ってみるのさ。ふと神様は集合無意識なんじゃないだろうかと思う。導かれた世界は僕ら全部の責任なのだろう。残虐であからさまなリアリズムから目を背けていなければ、明日を想う滑稽を演じられるはずがないんだよね。分散した思考の行き着く場所は願望が描いた迷路の向こう側。知っている癖に知らんぷりが上手なのは、人類に共通した特徴ってもんさ。 ・夢想ばかりの僕だけど現実社会では意外と無難に暮らしている。よくもまあ、どこかでボロを出さないものだと感心している。コントロールされた感情の捨て場書を僕は持っている。それだけでかなり幸せなんだと、ふと思ったんだ。ね。 ・モノローグシンドローム。誇大自己と過小自己。うーん眠い。 ・雁字搦めな放心です。 10/13 ・寝ちゃうよ。 10/12 ・こんな感じでした。 ・サッカー中だよ。 ・絞り出してちゃダメなんだ。ポロンって落ちてこないとね。 ・風景は目を瞑った場所にある。振動したのは感じて欲しい場所さ。幻想だと笑われても、なお、欲しがって涙ぐむ。脂ぎった肉体が汚くて、嫌悪する。嫌なんだ、自分が、嫌なんだ、世界が。歯がゆい近似値で書き上げるのは、はたして僕なのだろうか。 ・不埒な僕は、想像の中だけで甘い蜜を貪り続けている。向き合うなんて有り得ないと、見え透いた本心を隠しながら。だってそれは歓喜であり恐れでもあるのだから。すり減らないようにと、巧妙な猿芝居を繰り返している。 ・流れないフレーズ、浮かばない空白 +-+-+--+++-+-++----+++++++++-+--+-+++---+ ・僕の心が話し出す時、僕の前にキーボードがないんだ。 10/11 ・天国への13階段。 10/10 ・いろんなドラマがあった。人生は愛しい、まだ僕にとって。この人生の隅っこに僕はまだ君を置いている。そこで静かに見つめていてください。(これとこれ) ・なかなか興奮したライブでひた。 10/9 ・僕は詩人である。だが詩など生まれてこのかた一度も書いたことはない。 10/5 ・リズムが、サイクルが変化して、景色が色を変える。当たり前の日常が喧噪になったり、静寂になったり。この魂がメロディーを口ずさみたいだけの震源なのはかわりない。突起の先の重さゼロの焦点。方向を持たない重心として人格を操っている。肉体は名前を持つけれど、この点に名前はない。今夜もひとつメロディーが落ちてきたよ。忘れちゃったけど。(携帯のボイスレコーダーの中で眠っているけどさ。) ・別にフリーウエアのシューティングゲームにはまっていたとかではありません。決して、決して...。 ・しっとりと柔らかい君の蜜月へと。溶けて混ざった粘膜が感じるのは。肉だけじゃ足りない。想いだけじゃせつない。はたして僕の求めているのは。追うでもなく追われるでもない。絶妙な引力のバランス。待つだけの指先が触れてしまった1cmの衝動。 ・今日は久しぶりに言葉が溢れてきた。お昼にはね。お、いい感じじゃんと思ったけれど、メモらなかった。携帯じゃ流れるようにこぼれる感情を書き留められないからね。でも、無理してでも書いとけばよかったかもしんないな。キーボードに向かう気力はあっても、流れがこないんだ。まあ、鍵盤叩いてりゃ、なんか出てくるんだろうけどね。今じゃなけりゃダメなんだよね。即興じゃなけりゃ真実じゃない気がする。そいつも困ったもんだけどさ。 10/4 ・一応生きておる。 10/2 10/1 ・そんな訳で取りあえずの〆。僕という詩集は終わり方を知らないんだ。 ・闘争本能なのか、逃走本能なのか。 ・ロスタイムに全力を注ぎ込むような、無駄なガムシャラが結構好きだったりする。ダメな部分を削るよりも、光る断面を磨き上げればいい。でも覚えておいた方がいい。割れた破片の鋭角が一番切れ味がいいてことを。すぐに摩耗してしまうギリギリの美学が、いつも物語を生み出してきた。輝く為に壊れる訳じゃない。でも崩壊を恐れていては僕みたいになっちまう。結果を出せ。後始末は僕がつける。朽ち果てた骨へのレクイエムは、誰より得意な僕だから。 ・まだ冷えきらない大地に気配だけを置き去りにして、触れ合った肩をなぐさめ合う夕暮れ。立ち去るよりも臭いに誘惑されてしまう僕らは、いつも。優しい野蛮を無常でかわしたら、ポッカリとひとりが浮かび上がってきた。落としどころを探して今夜も彷徨うつもりさ。許しておくれ、夜の風よ。 |