いい絵

 いい絵があります。描いた人と見た人がいます。どっちが偉いと思いますか?何かを出す人と何かを受け取る人...。僕はずっと出す人になりたかったんです。でも出すモノが何もないと思っていました。いつも感じるだけで悔しがっていました。感じるだけなんて、受け取るだけなんて下らない...。そんな風に思っていました。
 ある時、思いました。もしかして何かを出す脳味噌とそれを感じる心は、とても近いんじゃないのかなってね。
 そしてまたある時、感じたんです。出す脳味噌と感じる心は、ほとんど同じ...じゃないかってね。
 そこら辺から僕の中と僕の回りが少しずつ変わりはじめました。偉い画家さんは、やはり偉大なる「感じる人」だったんです。いい絵も見て感じる人がいなければ、落書きと同じです。感じる人がいてこそ素晴らしい絵なんです。だから僕はいろんなモノを感じたい。いろんなモノから教わりたい。沢山感じたら「伝えたいこと」も湧いてくるもの...かな。そう願いたいところですが...。結局、僕は先生なんかじゃないんですよ〜!?

 「感じること」と「伝えること」は同じモノの別の呼び名なのかな?なんて...、たった今、思いました。

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