ふたつの文化

 「空の色は何色、子供の時間」の中で正確な時間の定義がどうしても書きたくて、家にあった古いイミダスとかネット上とかでいろいろ調べて回った。その時、面白い話に出会った。
 検索エンジンから直接そのページに飛んだの書いた人のことはよく判らないが、多分何処かの大学の物理学系の先生の書いた文章があって、その中に「ふたつの文化」について書かれたものがあった。
 知識人は二種類に分けられるらしい。一つは芸術家を含めた人文科学系の人々。もう一つは自然科学系の人々。これら二つの間にはコミュニケーションが成立しないという調査結果が報告されているらしい。
 人文科学系の知識人にはシェークスピアは常識であるが、自然科学系の知識人にはそれを解さない者もいる。人文科学者は自然科学者を認めないし、バカにする。一方、自然科学者にとって常識である「熱力学第2法則」のなんたるかを理解する人文科学者はほとんどいない。交わらない二つの文化...。うん、わかる気がする....。

 ...!...?

 一つ、厄介な問題が生じた。そいつは困った。何とか解決しないと...。私は、恐らく非常に感覚的人間である。変な文章を書いたり、下らないメロディー作ったりしているから、多分人文科学系の人間だと思う。が、大学では理工系の学部に在籍し、論理的、合理的考え方を学び、かなりの部分、そのような思考法が染みついている。確かに、一般教養の幾つかの講義には、専門分野の講義なんかより、異常なまでにに興味を憶えた記憶はある。失敗したかなっとおもったこともある。しかし小学校の時は理科は好きだった。けれど、つまらなかった。教育テレビで何学年か上の番組をうちに帰って見ていた。算数は計算問題は得意ではなかったのに、応用問題は非常に好きだった。実にヘンテコリンな脳味噌だ。内なるふたつの文化?コミュニケーション不能?自己矛盾と自己否定。
 躁鬱の気があるとは自分でも自覚していたが、分裂なのか、それとも人格崩壊か。しかし、どうにか社会生活はおくれている。もしかしたらこれは世紀の大発見かもしれない。

 結論の出ないままこの文章をタイプしていたら、根本的な間違いに気が付いた。コミュニケーションが成立しないのは知識人と呼ばれる人達の問題であって、オタンコナスな文系頭とカボチャの理系脳味噌が共存していてもあまり問題はないってこと。そういやシェークスピアも読んだことはないし、熱力学第2法則もよくわからなかった。しかし自分でいうのもなんだが、このヘンテコな感じ方とか、ねじ曲がった性格とか。少し関係あるのかな。

 

 

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