数日前に弁当を食べていたんです。何となく弁当を包んだ新聞紙を眺めていたら面白い記事を見つけたんです。新刊本の紹介みたいな記事。「意識の<神秘>は解明できるか」っていう難しそうな本の紹介でした。心と脳の結びつきについて書かれているらしいです。その紹介記事によると心の哲学の分野では心と脳の関係で、大きく分けて2つの説があるらしいのです。一つは心を脳や神経系の電気化学的活動だとする、きわめて科学的唯物論的な学説です。もう一つは心を脳や身体とは独立した存在だとする二元論的学説です。こちらはちょっと神秘主義的で霊魂実在説なんてのもあるらしいです。本来論理的であるべき学者さんが真面目にそんな説を唱えるのは何か違和感がありますけれどね。 http://www.isc.meiji.ac.jp/~ishikawa/data/ishiki.html ------------ ちょっと休憩してください ------------- でも、この記事を読んで面白いなと思いました。そして似たような物理的原理のことを思い出しました。たしかハイゼンベルグの不確定性原理とかいうヤツです。ネットで調べてみました。 http://www.jsf.or.jp/sln/atoms_J_master/phantom/atomanimated2.gif http://homepage2.nifty.com/einstein/contents/relativity/images/cloud.gif それで僕は考えました。僕たちが一番気になって確かめたいモノのことを。心の奥に隠された見えない自分について、正義とか生きることの意味についてもね。すっと考えてきたけれど、やっぱりボンヤリとしか感じられないこともあるのではないか。それらは認識すること自体に限界があるのではないかとね。だからわからないと嘆くこともないし、存在しないと諦めなくてもいい。何となくあるのかなと感じることだけで十分なのかもしれません。ボンヤリとそんな風に思えたんです。 |