最後のカーテンの中身を知りたがっているんですね。自分の心に正攻法で戦いを挑んで勝利したという話は聞きません。その戦いは文字通り命がけのモノになります、多分ね。そして勝ち目はありません。攻撃し問いただし白日の下にさらけ出そうとする時、本来は薄く柔らかく少し透けてさえいるカーテンは鋼鉄の要塞に変貌するでしょう。決して開かないカーテン。攻撃するほど強固になる恐ろしいカーテン。捨て身の攻撃で鋼鉄に亀裂が入る時、自分自身も崩れ去っていくのです。僕も何度かチャレンジしましたが、怖くて逃げてしまいました。結構意気地なしです。怖いのも痛いのも嫌いです。ではどうしたらいいかと問われて返す言葉がありません。今から言い訳してみますね。 この話は僕も何度かいろいろなところで聞いたので皆さんも知っているかもしれませんが、少しの間お付き合いくださいね。 四番目の自分はとても不思議で興味深いけれど、見ようとしても見えません。偶然見かけた時に「ふーんっ」って思うしかありません。最後のカーテンの中身とは少し違うかもしれませんが、少し似ている気もします。美しくもなく受け入れがたいカーテンの奥の自分。視線の隅に何となく感じる程度なら薄いカーテンの向こうで結構動いています。ホントは気付いて欲しいのに、見られるのを怖がっている自分を感じたら見ないフリしていてください。見なくてもわかってきます。そのうちシッポを出してきますよ。 |