直近の数日間に国内外で発生した最悪クラスのインシデントデータを反映。これまでのシステム侵害に留まらず、物理的な食品・医療サプライチェーンを停止させる「重要インフラ(OT環境)への実戦攻撃」および国内WEBシステムの崩壊データが顕在化しています。
【物理インフラ破壊】11月2日の未明、ベルギー、スウェーデン、アイルランド、エストニア、フィンランドなど欧州7カ国の100以上のスーパーマーケット(DelhaizeやSuperValu等)の冷凍・冷蔵制御システムが同時ハッキング。遠隔操作により冷却ユニットが強制的に「霜取り(デフロスト)モード」に書き換えられ、庫内温度が上昇。数百万ユーロ相当の生鮮食品が廃棄処分に追い込まれました。
【医療インフラ攻撃】11月2日、フランス輸血サービス(EFS)の血液およびプラズマを保管する外部委託先(Coolworld社)の冷却ストレージシステムが不正アクセスを受けました。サイバー犯罪者は通常-30℃で厳重管理される保管庫の設定温度を「110℃(血液が文字通り沸騰する温度)」へ書き換える加熱処理プログラムを自動実行。
【日本特化のAI自動化の波】マクニカの最新第2報により、国内企業のWEBシステムに対する外部からの不正侵入・情報漏洩が10月単月で168件と異常急増(2025年通年の3倍超)。累計3.8億件の個人データ漏洩の6割が10月に集中している構造が特定されました。
【A2B攻撃の脅威】10月に相次いだ大規模侵害をうけ、警察庁や情報通信研究機構(NICT)が経営層向けに緊急の対策要件を通知。アプリケーションからバックエンドを直接叩く「A2B(App-to-Backend)攻撃」や、IDOR、SQLインジェクションが多発しています。
11月3日、英国の国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)は、AI技術の進歩がサイバー脅威環境に及ぼす影響を予測した公式アセスメント(AI-cyber2028)を発表しました。