「KJ法」を創案された川喜田博士が提唱する「意思決定システム」である「加乗減除方式」を地域現場で適用実戦するなかで科学的な合意形成の手法として形をなしてきた方法です。
現時点では、「加乗減創除方式」として実戦展開しています。
❶加(+):ありうる意見を次々と足して出し尽くす。
❷乗(×):出された意見を統合する。相乗効果の意味から掛け算。
❸減(ー):統合された意見の重要ポイントを浮かび上がらす。重要度の低いものを外すことから引き算。
❹創(∞):解決のアイデアを無限大の創造し、広げる。
❺減(÷):採用案の賛成・反対の比をとることから割り算。
実戦の場では、発想法会議法と質的統合法、定量アンケート調査、意見相場の形成法を総合的に組み合わせて展開しています。
企業における人材育成と経営計画の支援のなかから実戦的に形をなしてきた計画手法です。
社会起業家論を専門とされる多摩大学大学院教授の田坂広志氏は、次のような2つのマネージメントを提唱しています。
❶西洋的治療のマネージメント(直線的思考の問題解決法):問題分析⇒原因究明⇒原因除去⇒問題解決
❷東洋的治癒のマネージメント(循環的思考の問題解決法):全体観察⇒構造理解⇒要所加療⇒全体治癒
ゲームセンターなどで人気のある「モグラたたきゲーム」に譬えるなら、❶の問題解決はでてくるモグラをたたきつぶす方式の問題をつぶすアプローチです。原因を究明しきちんと取り除かないと同じところで同じ問題が発します。その意味で必要不可欠のアプローチです。しかし、つぶしても他のところからまたモグラがでてきます。一種の対処療法です。
これに対して❷は、モグラたたきの構造を理解し、構造自体を変えていく問題解決のアプローチに相当します。
❶の原因追及型の問題解決法は方法論として確立し、様々な現場で適用されていますが、❷の構造理解による要所加療の問題解決法は名人芸的な能力として直感的に行われています。質的戦略計画手法は、後者の問題解決手法のソフト技術として形をなし、研修によってスキル養成できる段階まできています。
