野外科学の継承と日本の“げんき”づくり

ソフト技術・ノウハウの研究・開発業務

 5)発想会議法

 住民懇談会や集団で議論を進めるワークショップの場での会議法です。意見を集約したり、合意形成の土台を作ることができます。

 グループ討議したり全体討議したりしたあと、ポストイットなどを用いて各自に意見を記入していただき、記入されたカードを壁面に掲示した模造紙のパネルに、類似した意見をグループにしながら意見の全体像を描き出していく方法です。図解法の会議版といえる方法でもあります。会議が終わると、「意見の地図」が出来上がり、議事録にもなります。

 職場や地域で意見やアイデアを集めたりするのに効果を発揮します。

 6)写真分析法

 内発的な地域づくりを進めるための必須のソフト技術です。住民自身が地域の資源や問題点を写真取材し、住民の手で写真分析法を行うことができます。住民が新たな発見や気づきをえ、意欲が高まります。

 技術的には、図解法の写真版で、写真をジグソーパズルのようなやり方で組み立て、全体像を浮かび上がらせる方法です。小学生から高齢者まで楽しく行うことができます。

 写真分析法は、特産品の開発や企業における商品開発、様々なデザインの領域でも活用可能です。また、写真は対象物を撮影することで撮影された写真のなかに撮影者の心が写り込むという二重性をもっており、写真分析によって自分を知るという自己分析法としても可能性を秘めています。

 IT社会が進展するなかで、デジタルカメラや携帯電話の撮影機能などパソコンとの連動で、写真分析法は状況把握やアイデア形成において大きな可能性をもっています。

 7)イラストアイデア発想法

 写真分析法に対応した方法です。写真分析が現実のシーンを写真に収め、現実の姿を把握する方法であるのに対して、イラストアイデア発想法は創造したい現実のイメージや改善したい現実のイメージをイラストや図、絵などで表現し、解説文を添付する形でアイデアを描き出します。「イラストアイデアカード」を用います。

 内発的な地域づくりのなかで開発してきた方法で、住民の方にカードを持ち寄っていただき、壁面に掲示した模造紙のパネルに類似アイデアをグループにしながらアイデアの全体像を描き出します。会議が終わると「イラストアイデア地図」ができ上がります。

 小学生から高齢者まで、楽しく参加でき、かつ思わぬアイデアがでてくる画期的な方法です。特産品の開発や企業における商品開発、様々なデザインの領域でも活用可能です。

     (JICA研修でのイラストアイデア発想法の場面)

                        ▲ 1 2 3 4 5 6