野外科学の継承と日本の“げんき”づくり
日常入手できるバラバラな情報を気軽にまとめ、全体像を把握する方法です。バラバラな情報の全体像が把握できるということは、バラバラな情報の固まりのなかに内在する「論理」を発見することができることを意味します。別な言い方をすれば、バラバラな情報の固まりをまとめることにより、現場でおこっている実態を鮮明なイメージとしてとらえることができます。
図解法の結果からは何らかの発見が生まれます。新たな発見は内面的には気づきであり、新しい気づきは新たな対処を必然的に生み出します。そこが問題解決の要となります。図解法にはそのような力があります。
質的統合法の簡略型です。短時間で渾沌とした状況を把握し、問題の本質を構造的に洞察してすぐ手を打つことができます。実務的に現場で手軽に活用できる方法です。
わたしは丸20年間「KJ法」(川喜田研究所登録商標)を創案された川喜田二郎博士(東京工業大学名誉教授)の研究所に在籍し、「KJ法」研究と普及に携わりました。その意味で「KJ法」はわたしの業務展開の原点をなしています。
「KJ法」のおこりは、川喜田博士が学問の方法論として創案したことに始まります。博士のイニシャルをとって命名されています。産業界をはじめ、学術の世界や地域/行政の世界などで幅広く活用され、半世紀の歴史をへています。
わたしは研究所を離れてから16年間、現場実戦に適用し、本質を見極めながら実戦的な「質的統合法」として形をなしてきています。登録商標「KJ法」との混同による権利侵害を避けるため、「質的統合法」という機能名称で社会のニーズに応えて支援しています。
「質的統合法」は、ジグソーパズルのようなイメージでバラバラな情報を統合する方法です。現場実戦の適用のなかから、「意味の鳥瞰図モデル」「意味の手モデル」「鍋釜理論モデル」「0/4理論」「逐次構造方式」「シンボルモデル」などの新たな要素技術を研究開発し、質的統合技術の総合化をすすめています。



(ソフトInspirationで作成した図。世界的な業績を成し遂げた日本の科学者が描く研究者、研究力とは何か。著作『研究者』(2000年)『研究力』(2001年)有馬朗人監修、東京書籍刊の抄録から浮かび上がったエッセンス。シンボル図、見取図、細部図のサンプル)