野外科学の継承と日本の“げんき”づくり

ソフト技術・ノウハウの研究・開発業務

 情報工房では、次のようなソフト技術としての「考える技術」の要素技術、プロセス技術、総合化・適用化技術を蓄積しています。

 1)ロジスト(ロジカル・ブレーンストーミング)

 2006〜2007年にわたり研究がなされ体系化された思考技術で、「論理発想法」です。

 戦後アメリカから、オズボーンによって開発された創造性開発技法の「ブレーン・ストーミング」(BS)が紹介され、企業の企画・研究・開発の分野ではいまでも活用されています。この技法はあくまでもアイデアを思いつくままに発想する方法です。これに対して「ロジスト」は、アイデア発想と仮説発想の方法であるとともに、納得・説得・合意の方法でもあり、そこに人間が本来的に具えている「論理の鋳型」ともよぶべき技法構造をもつ方法です。しかもブレーン・ストーミング感覚で論理発想ができます。そのことから、「ロジカル・ブレーンストーミング」と形容できる方法であり、「ロジスト」と命名するにいたりました。

 ロジストを体験した慶応大学SFCの学生たちは、「自分の脳みそがそのままでてきた感じ」「実際にタイピングしていると時間を忘れて延長したくなる」「欧米ではディベートを徹底的にやる分、論理力は鍛えられるが、日本の高等教育では,現代文の授業における論理的思考能力の養成という観点が抜け落ちているので、ロジストの普及は日本人の論理力向上に役立つと思う」と語っています。

 ロジストは、次の思考技術「コスモス法」の中核的な要素技術である「思考の三角形」を独立させた方法で、論理発想の技術です。

 2)コスモス法

 コスモス法は、生身の体で考える技術であり、肉声で物事を考える技術です。物事を悩み、考え、打開するということは、自らの内なる声に耳を傾けること、自らの小宇宙(ミクロコスモス)を介して大宇宙(マクロコスモス)の聴くことです。このような意味から、「コスモス法」というニックネームを命名しました。

 コスモス法は、日々発生するさまざまな悩み事や困難、課題に一定の結論、さらには意思決定をもたらすことから始まりました。しかも短時間で。

 悩み事や困難、課題が生じると、あたまの中、こころの中、からだの中では、矛盾・葛藤・止揚、連想・発想・飛躍が働きだします。この自然な力を創造の力へと導くシステムです。そしてそれは、「考えるキャンバス」に「思考の絵」を描き出す方法で、「知識生産/知識創造技術」です。研究においては、「考察の技術」を意味します。

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