富山市本丸 富山城址公園 東側          前田普羅  わが俳句は俳句のためにあらず更に高く深きものへの階段に過ぎず   S.38.10.   詞        うしろより初雪ふれり夜の町  大雪となりて今日よりお正月             句       雪の夜や家をあふるゝ童声  雪山に雪のふりゐる夕かな  オリヲンの真下直立つ雪の宿   句     富山市本丸 富山城址公園 東側           中山 輝  「古城の春」                           1976.10.24  詩 富山市本丸1-33 富山美術館 前方         清崎敏郎  雪国の萩の枝垂れて咲く頃も 富山市茶屋町206-3 県立図書館前         志田素琴  ひよこ共浴びよ木陰の砂涼し                    S.29.11.17  句 富山市総曲輪2-7-12 西別院富山本願寺境内    九條武子  おほいなるものゝちからにひかれゆくわかあしあとのおほつかなしや  碑陰なし   歌 富山市新桜町7-38 市役所別館           山田孝雄  百千度くりかへしても読毎にこと新なり古之典            S.35.12.   歌 富山市丸の内1-5-8 堺捨(さかすて)マンション前   土井晩翠  「荒城の月」                           S.53.6.30   詩  滝廉太郎  楽聖滝廉太郎の像                                記 富山市 城山公園内 呉羽ハイツへの途中右側    木俣 修  鷺の群わたりをへたる野の上はたゝうすうすに青き雪照        S.50.8.2   歌 富山市中市11 山室小学校本館前         田部重治  もの皆の変りしときくふるさとのわか学ひ舎はいかにあるらん     S.46.3.    歌 富山市水橋館町717 水橋郷土史料館 山側      角川源義  父祖の地や蜻蛉は赤き身をたるる 富山市 呉羽山上 大正天皇御製漢詩碑の左下    高崎正秀  たゝなはるやま青垣もかゞよひていまあらた代の朝あけきたる 富山市梅沢町3-5 真興寺境内           荻原井泉水 今年雪荒れの春になる空の松に蔦 富山市泉町 泉橋畔               源氏鶏太  「一本の電柱」 富山市五艘1882 長慶寺 改井氏墓前  魯  迅  「自嘲」 富山市大山町中滝577 大山町民文化会館前   川田 順  山空を一すちにゆく大鷲の翼の張りの澄みも澄みたる         S.18.7.    歌 富山市大山町本宮1031 念法寺鐘楼横      前田普羅  立山の雨にほごれる芒かな                     S.35.8.7   句 富山市大山町有峰 大多和峠展望台         中河与一  天の夕顔        夜ふかきやまのいほりにゆめさめてそらわたる月をきゆるまでみし   S.37.8.5    歌 富山市大山町(常願寺川上流) 立山カルデラ内 多枝原展望台  幸田 文  「崩れ」より 富山市八尾町東葛坂 城ケ山公園 旧城址東南端  高浜虚子  提灯に落花の風の見ゆる哉                     T.12.9.    句 富山市八尾町東葛坂 城ケ山公園 三番城山  吉井 勇  君のする古陶かたり聴きてゐぬ越の旅籠に春を待ちつゝ        碑陰なし   歌 富山市八尾町宮腰 本法寺境内  吉井 勇  古寺に大曼陀羅を見にゆきしおもひでひとつ残し秋来ぬ 富山市八尾町高熊61 八尾温泉 庭園奥の滝近く  池内たけし 吊橋を渡りゆくのも月明り 富山市八尾町上新町2898-1 曳山展示館前  中山 輝  唄の街だよ八尾の町は唄で糸とるオワラ桑も摘む 富山市八尾町上新町2657-1 越中八尾郵便局前  小杉放庵  祭り曳山業平小町城ケ山ではオワラ花ざかり 富山市八尾町上新町2898-1 八尾郵便局前  吉井 勇  この町のとりわけひとり善人の秋路笛吹く月夜あかりに        吾もいつか越びとさびぬ雪の夜を八尾の衆と炉端酒酌む        山の町秋さびし町屋根の上に石のある町八尾よく見む 富山市八尾町上新町2998-1 八尾公民館前  長谷川伸  「一本刀土俵入」 富山市八尾町上新町2998-1 八尾公民館前  長谷川伸  お蔦あみ笠背に投げかけて越中八尾の風の盆 富山市八尾町下新町107-1 茶房「城山」前  野口雨情  めがね橋から木の葉を流す誰にたよりをオワラやるのやら 富山市八尾町東新町 灯篭  野口雨情  軒端雀がまた来てのぞくけふも糸引きゃオワラ手につかぬ  富山市八尾町東町2106-4 八尾町商工会前  小杉放庵  八尾日和に白帆が見ゆる白帆かくれてオワラ松の風 富山市八尾町福島52 旅館「富久志満」前  小杉放庵  ぽんと出た別荘山から出た出た月がおわら踊りにオワラ浮かれ出た 富山市八尾町福島前山10 「八尾園」前  小杉放庵  富山あたりかあの燈灯は飛んでゆきたやオワラ灯とり虫 富山市八尾町 城ケ山公園内  小杉放庵  若しや来るかと窓押しあけて見れば立山オワラ雪ばかり 富山市八尾町西町2267 「宮田旅館」前  吉井 勇  旅籠屋の古看板に吹雪して飛騨街道をゆくひともなし 富山市八尾町東町2082 沼田修真邸前  野口雨情  わたしや野山の兎じゃないが月夜月夜にオワラ逢いにくる 富山市八尾町東町2108 北陸銀行八尾支店前  町田嘉章  八尾八尾と皆いきたがるおわらよいとこオワラ唄の里 富山市八尾町今町1662 聞名寺前  白鳥省吾  夢もほのぼの聞名寺の鐘は遠い有磯のオワラ帆にひびく 富山市八尾町今町 浄円寺境内  前田普羅  牛嶽の雲吐きやまぬ月夜哉 富山市八尾町今町1662 聞名寺 石段下  川路柳紅  雪の立山遠くにかすむ八尾坂道オワラ春の水 富山市八尾町鏡町997 「北京料理店」前  森田たま  踊り踊るならしなよく踊れおわら踊りのオワラしなのよさ 富山市八尾町鏡町 八尾信用農協前  野口雨情  おたや地蔵さんこの坂下は今宵なつかしオワラ月あかり 富山市八尾町天満町6772-6 「高島」前 久婦須橋詰  長谷川伸  富山出て四里三味線うたが花は咲くさくオワラ風の盆 富山市八尾町諏訪町2555 田中忠雄氏宅前  佐藤惣之助 八尾おわらをしみじみ聞けばむかし山風オワラ草の声 富山市八尾町    八尾図書館福島分館前  佐藤惣之助 誰に思いの紫染めた五月八尾のオワラ桐の花 富山市八尾町 福島駅前570-5 八尾駅前郵便局前  室積徂春  飛騨へぬけよか富山へゆこか八尾よいとこオワラ水の音 富山市八尾町 下の茗(名?)温泉 女湯内  野口雨情  春の下の茗鳴く鶯の声ものどかなオワラやるのやら 富山市八尾町 下の茗(名?)温泉 男湯  野口雨情  夏の下の茗室牧川の瀬戸は涼しいオワラ水の音 中新川郡立山町芦峅寺 称名峡 飛竜橋畔      川合玉堂  はつ雪のたかねをさきてみそらよりもみぢのなかにおつる大たき 中新川郡立山町芦峅寺 称名峡 滝見台園地     水原秋桜子 青空にわく瀧青き霧へ落つ 中新川郡立山町 黒部第四ダムサイト         竹中 郁  「黒部記」                            碑陰なし   詩 中新川郡立山町弥陀ケ原 称名の滝見台路傍    荻原井泉水 瀧をおとし全山木の葉おとしおわり                 (S.39.秋)   句 中新川郡立山町芦峅寺80「天狗平山荘」少し下った大岩 水原秋桜子 龍膽や巌頭のそく劔岳                        S.44.5.    句 下新川郡入善町入膳5223甲 養照寺 救世観音横   大谷句佛   栄誉無上護國の魂に風薫る                      碑陰なし    句 下新川郡入善町入膳5223甲 養照寺前    中山 輝  さちうすき雛等かはいしおやとりいつこぞ春はいよゝかなしき     S.37.4.10   詩 下新川郡入善町上野 上原公園内         柏原兵三  「長い道」                            S.59.4.    文 下新川郡入善町上野 上原公園内  前田普羅  大風に花のかくるる椿かな 下新川郡宇奈月町 宇奈月温泉の公園内      宮 柊二  戦ひを終りたる身をあそばせて岩むらがれる谷川を越ゆ        S.54.5.    歌  宮 英子  せまりあふ谿の底ひに立つ音の水ひた押しにおし明かるなり             歌 下新川郡宇奈月町黒薙 黒薙温泉 浴槽の石壁   田中冬二  ぢぢいとばばあがだまって湯にはいっいる 山の湯の…        碑陰なし   詩 下新川郡宇奈月町宇奈月53 「延対寺荘」一階 「渓の湯」石壁(男湯) 河東碧梧桐 温泉を湯を溢れな手を肩を曲りな脚を 下新川郡宇奈月町 宇奈月公園内  与謝野寛  侘びざらん黒部の渓の秋の雨もみぢも我も岩も濡るれば  与謝野晶子 おふけなくトロ押し進む奥山の黒部の渓の錦繍の関 黒部市生地吉田新230 旅館「たなかや」前     田中冬二  「ふるさとにて」                         碑陰なし   詩 黒部市金屋131-1 浄永寺境内           田中冬二  「菩提寺のある村」                        S.43.10.26  詩 黒部市生地 名水公園内              田中冬二  「くずの花」 黒部市生地 名水公園内                 田中冬二  「随筆 潮風」 黒部市三日市寺町 三本柿の垣内         五十嵐播水 佛恩の柿の茂りと見上げたり                    S.31.4.    句 黒部市 宮野山公園 展望台西               星野立子  父がつけしわが名立子や月を仰ぐ  星野 椿  新緑が新緑を染め人を染め