土岐市鶴里町柿野 三国山山頂          下田歌子  綾錦着てかへらすは三國山また再ひは越えしとそ思ふ 土岐市鶴里町柿野 戦没者慰霊地  釋 迢空  身に浴びる喚呼のなかに母一人旗をも振らず涙拭いをり 土岐市鶴里町柿野 戦没者慰霊地  釋 迢空  若き日を炭焼ぐらし山出でし昨日か既に戦いて死す 土岐市五斗蒔一の沢 花の木窯          鹿児島寿蔵 花乃木の老樹の元をゆく水と共に逝きけむ君を悲しむ 土岐市土岐津町中山 神明神社  海音寺潮五郎 窯の煙もつれて淡し桃の花昼月素(しろ)し土岐土岐津町 多治見市御幸町3 西浦庭園(旧西浦円治邸)  高浜虚子  陶窯に探梅行の時過ごす 恵那市岩村町 打杭峠 逆桜脇  下田歌子  松にのみ千代ぞゆるさじやまざくらはなもときはに咲くてふものを 恵那市岩村町藤坂 岩村城登り口                下田歌子  綾錦着てかへらすは三國山また再ひは越えしとそ思ふ 恵那市明智町常盤1145-1-2 大塩医院横 唐沢氏宅庭内 山口誓子  界隈の最高醫家の松の芯                      S.58.5.14   句 恵那市明智町常盤1145-1-2 大塩医院横 唐沢氏宅庭内    山口波津女 真青に出来し草餅これでよし                    S.61.5.17   句 恵那市明智町本町 大正村資料館内 噴水池そば  山口誓子  勢ふ噴水中を貫くものあるなり 恵那市大井町 恵那峡 さざなみ公園内       北原白秋  薄のにしろくかほそく立つ煙あわれなれとも消すよしもなし      S.33.4.    歌 恵那市大井町 恵那峡 弘法大師の立像近く     橋本鶏二  さだかなる遠嶺の高さ落葉踏む 恵那市長島(おさじま)町永田 児童公園広場内     北原白秋  ほうい/\/\霜がこいぞつぐみよ                 S.46.3.14   詩 恵那市東野1282 宗久寺 「只管花鳥巡礼」句碑   川端茅舎  約束の寒の土筆を煮て下さい 恵那市 甚平坂                 橋本鶏二  初蛙広重の絵の峠かな 恵那市 厚生林五明センター  佐藤一英  花散らせ林明るし 小石にも声はあるべし… 中津川市駒場1649(大岩) 「長多喜旅館」 庭内    若山牧水  恵那ぐもり寒けきあさを網はりて待てば囮のさやか音になく      S.25.10.   歌 中津川市駒場1649(大岩)「長多喜旅館」庭内     高浜虚子  主人自ら小鳥焼きくれて山河あり                  S.38.9.    句 中津川市駒場 桃山公園 陰陽石            吉野秀雄 男の根岩女の陰石(ほといし)にきほへとも道をへたてゝ合はなくもあはれ S.42. 陽春  歌 中津川市落合 見晴公園内           葉山嘉樹  馬鹿にはされるが眞実を語るものがもっと多くなるといい       1959.11.18  詞 中津川市落合 大久手モモ園  島崎藤村  「桃」の一節 中津川市苗木 苗木城址             柳原白蓮  城あとにやかたも人もいまなくてかたるは何そ山鳥の声        S.28.12.20  歌 中津川市苗木 苗木城址               吉田冬葉  奥木曽の雪を梢や山さくら                     S.32.5.25   句 中津川市苗木2871-12(那木) 前田青邨記念館横  松本たかし 恵那の雪ひとまづ消えし小春かな                  S.59.11.   句 中津川市千旦林1346-14(中洗井) 大林寺境内   宮 柊二  鐘つけは音鳴りいてておんおんとひゝかふ下に心つつしむ       S.52.6.26   歌        池岸にもの寂ひんとすまゆみの実の真紅の核は弾けむとする             歌 中津川市千旦林1346-14(中洗井) 大林寺境内  吉野秀雄  やはらかき嫩葉に藤はかかるなり萌ゆるも咲くも山深くして 中津川市 茄子川 恵那峡パークカントリークラブ  中川一政  すすき野に月のひかりのさやけくて山より山にうつる白雲 中津川市福岡町下野1044 丹羽肇氏宅庭内  松田常憲  山川の清きたぎちにみやゐしてともの彌(ひさし)はあぢめの命(みこと) 中津川市福岡町  長谷川零余子 一事宛残され渡る夜寒かな 中津川市福岡町 ラジゥム鉱泉 「湯の島山荘」の道路脇  高浜虚子  松の幹をとりかこみ雑木紅葉かな 中津川市馬籠 馬籠峠頂上  正岡子規  白雲や青葉若葉の三十里                      碑陰なし   記 中津川市神坂荒町 新茶屋路傍  正岡子規  桑の実の木曽路出づれば穂麦かな                  S.54.重陽の日 句 中津川市神坂荒町 路傍  島崎藤村  水車塚 山家にありて水にうもれたる蜂谷家族四人の記念に      S.8.8.    記 中津川市神坂馬籠4256-1 藤村記念館白壁  島崎藤村  血につながるふるさと 心につながるふるさと 言葉につながるふるさと 碑陰なし   詞 中津川市神坂馬籠4256-1 藤村記念館 第二文庫正面左横  島崎藤村  「太陽のことば」(「春を待ちつつ」の一節) 中津川市神坂馬籠5358 永昌寺境内  島崎藤村  「母を葬るのうた」                        碑陰なし   詩 中津川市神坂馬籠5358 永昌寺境内  沢田正春  馬籠は海道を外れたところに大切な雰囲気がある…          S.52.12.   文 中津川市神坂馬籠4253-1 馬籠脇本陣史料館前  山口誓子  街道の坂に熟れ柿灯を点す                     S.52.12.   句 加茂郡白川町三川 元三川小学校跡        岡本一平  三つ川の水を盥に産湯かな 高山市 城山公園内               松田常憲  うつしうゑし庭のあらゝきは枝たれてひともとすかし月のあかりに   S.35. 夏   歌 高山市 城山公園内 月見平            福田夕咲  み佛の思惟の姿に似たらすや静けきかもよ岳の夕はえ         S.23.11.   歌 高山市上野町412 「鹿の湯」跡 入口           福田夕咲  伊波野なる沼の水の面に白くものうつろうみれはそゝろさひしき    S.29.4.    歌 高山市上岡本町 飛騨民族館より飛騨御殿への 文学散歩道   瀧井孝作   無限抱擁                              S.49.11.    文 高山市上岡本町 飛騨民族館より飛騨御殿への 文学散歩道    江馬 修  「山の民」より                          S.50.11.3   文 高山市上岡本町 飛騨民族館より飛騨御殿への 文学散歩道      江夏美好  「下々の国」 高山市上岡本町 飛騨民族館より飛騨御殿への 文学散歩道      井上 靖  「氷壁」より 高山市上岡本町 飛騨民族館より飛騨御殿への 文学散歩道      早船ちよ  「峠」より 高山市上岡本町 飛騨民族館より飛騨御殿への 文学散歩道  田中澄江  飛騨の高山に人々は何を求めてゆくのか …… 高山市昭和町1 JR高山駅前 観光用の灯篭    福田夕咲  客人よ飛騨は山国風寒し何はなくとも酒きこしめせ 高山市昭和町1 JR高山駅前 観光用の灯篭  若山牧水  夕咲は悲しからずや朝に夕に薬のごとく酒を飲むかも        いざゆかむゆきてまだみぬやまをみむこのさびしさにきみはたふるや         高山市丹生川村久手505 平湯峠上  若山牧水  のぼり来て平湯峠ゆ見はるかすひだの平に雲こゞりたり        S.38.9. 歌 高山市丹生川村   浄願寺  北原白秋  梅雨はれて吉原鐘に人のほる 高山市荘川村中野 御母衣(みぼろ)ダム展望台  佐佐木信綱 すゝみゆく御代のしるしとうもれても荘白川の名はとこしへに 高山市高根村野麦 野麦峠  山本茂美  「ああ野麦峠」 大野郡白川村 合掌の里  能村登四郎 暁紅に露の藁屋根合掌す