大分市神崎 高崎山自然動物園内         高浜虚子  人顔はいまだ定かに夕紅葉                     S.37.11.26  句 大分市木上697-1 少林寺境内          北原白秋  山かけのこゝのみ寺のかへるてはたゝあを/\し松にましりて    M.100(S.42)記念 歌    大分市 城址近くの遊歩公園内          瀧廉太郎  「銅像」 大分市 城址公園 お濠端  北原白秋  白雉城お濠の蓮のほの紅に朝眼よろしも妻のふるさと 大分市佐賀関町大黒  森繁久弥  この鰤は夫婦ならんか帰り船寄り添ふ如く雲見ていたり 別府市青山町8 児童遊園地の一角(赤銅御殿跡)         柳原白蓮  和田津海の沖に火もゆる火の国にわれあり誰そやおもわれ人は     S.29.9.23   歌 別府市野田 血の池地獄内            高浜虚子  自ら早紅葉したる池畔かな                     碑陰なし   句 別府市鉄輪 鰐地獄内  佐佐木信綱 湯ふねのゆほのあたゝかみ鰐の群そか故郷をわすれたるらし      S.38.6. 歌 別府市鉄輪559-1 海地獄園内              高野素十  海地獄美し春の潮より                       S.44. 秋   句 別府市鉄輪 十万地獄前の公園内         郭 沫若  彷彿但丁来 血池水在開 奇名驚地獄 …              S.54.3.30   漢 別府市鉄輪大野 茅輪茶園入口            高野素十  茶の花もめでたし蝶もめでたしや 別府市鉄輪大野 茅輪茶園              倉田紘文  一幹の幾春秋の春来る 別府市鉄輪東町 湯けむり展望台  倉田紘文  ゆけむりの風と遊べる小春かな 別府市北石垣82 別府大学前庭          花田比露思 山高く海はか青に温泉は豊けしすこやかに人もおほしたつべく     1968.4.1   歌 別府市上人ケ浜町 上人ケ浜公園内             九條武子  やわらかき湯気に身をおくわれもよし今宵おぼろの月影もよし     S.43. 秋   歌 別府市北浜1丁目 北浜公園内               ポール・クローデル  「別府を讃う」                         S.43. 秋   詩 別府市 城島高原                高浜虚子  大夕立来るらし由布のかき曇り                   S.27.11.   句  高浜年尾  ここに見る由布の雄岳や蕨狩                           句  星野立子  これがこの由布といふ山小六月                          句 別府市井田 「鉄輪むし湯」前           野口雨情  豊後鉄輪むし湯のかへり 肌に石菖(せきしょう)の香が残る        枕十六むし湯の中に 誰れがねるやら来るのやら 速見郡日出町日出 城下海岸           高浜虚子  海中に真清水わきて魚育つ                     S.27.3.    句 速見郡日出町日出 城下海岸             高木晴子  早紅葉やその真清水を汲むとせん 杵築市山香町広瀬 竺源寺境内          高野素十  炉辺より山見る貧しからざると 国東市国東町安国寺2245 安国寺門前        種田山頭火 日暮れて耕す人の影濃し 国東市国東町安国寺2245 安国寺境内  種田山頭火 春風の鉢の子一つ 国東市武蔵町 挟間地区            滝田武士  花繚乱と咲き薫り 繽紛散るもまた清し 国東市安岐町 両子山境内  金田一京助 山川のおとは父母の愛に似てかわることなしたゆることなし 国東市安岐町 両子山境内  金田一春彦 山川の瀬音の中に身を置けば亡き父の我を諭す声聞ゆ 豊後高田市香々地町見目 長崎鼻            江口章子  ふるさとの香々地にかへり泣かむものか生れし砂に顔はあてつつ 豊後高田市香々地町見目 長崎鼻  江口章子  ひとときの君が友として生まれきて女の命まことささげつ 豊後高田市高田字御玉 若宮八幡境外       河野静雲  たもとほる桂長堤大小春                      S.32. 正.  句 豊後高田市御玉中之島 中之島旅館玄関       河野静雲  碑面不明 豊後高田市 桂川ふれあいランド短文学公園内    種田山頭火 投げられし此の一戔春寒し