日光市花石町 花石神社境内           若山牧水  鹿のゐていまもなくてふ下野のなきむし山の峰のまどかさ       S.48.7. 吉祥 歌 日光市山内2301 日光東照宮 宝物館裏(浩養園内)      山岡荘八  人はみな生命の大樹の枝葉なり                   S.44.10.   詞 日光市山内2307 二荒山神社境内 二荒霊泉傍ら  清水比庵  春風の二荒野やまはおほらかに雲井にそびえまたはかくるる 日光市清滝 観音堂境内              清水比庵  下野の国巡礼札所第一番日光清滝観世音雨ほととぎす 日光市中宮祠2484 二荒山神社 中宮祠境内    窪田空穂  五月なほふかきみ雪の男体の山にとけては湖となる          S.31. 秋   歌 日光市戦場ケ原 三本松の苑地          平畑静塔    榊にて下天を祓ふ山開  日光市湯元 湯の湖畔              葛西善蔵  秋ぐみの紅きをかめば酸くしぶくタネあるもかなしおせいもかなし   S.43.11.4   歌 日光市所野1550-10 小杉三郎氏宅庭内      小杉放庵 「思郷」 わらびとるやおさなかりけるあの頃の父を思ひつつ母をおもひつつ 日光市匠町7-17 浄光寺墓地 嶺雲墓石 左側面  田岡嶺雲  ふしながら年迎へけり雪の竹  笹川臨風  友どちのみたま鎮めし二荒山とこのいわほのゆるがぬらしも 日光市吉沢町701 高橋平三郎氏宅庭内  会津八一  かまづかのしたてるまどにひぢつきてよをあざけらむとごころもなし 日光市吉沢町701 高橋平三郎氏宅庭内  清水比庵  炎天にさへぎるものもなく鳴けるふるさとの町の雨かへるかも 日光市吉沢町701 高橋平三郎氏宅庭内  正岡子規  花咲いて思い出す人皆遠し 日光市吉沢町701 高橋平三郎氏宅庭内  若山牧水  窓に見るながめあらはに冬寂びてただありがたき日のひかりかな 日光市吉沢町701 高橋平三郎氏宅庭内  内藤鳴雪  初冬の竹緑なり詩仙堂 日光市藤原 竜王峡 むささび橋上流  堀口大学  石は黙ってものを云う直かに心にものを云う 雨には濡れて日に乾き…  S.54.1.    詩 日光市川治14 「川治温泉ホテル」玄関前  小杉放庵  またも来ぬ鳥鳴き青葉わかはして山のよそほひならばつげこせ 日光市川治 宿屋伝七敷地内  窪田空穂  下野の高原山に月澄めりゆくりなくしも心かなしき 日光市湯西川1033 「平家本陣ホテル」玄関前  清水比庵  湯西川野天風呂に他の人居らずわれら浸りて河鹿を聞くも 那須塩原市橋本町8-47 黒磯郷土館前  野口雨情  こん/\お啼き那須野の原のこん/\きつね             S.54.11.   民 那須塩原市塩原町下塩原665 妙雲寺境内       夏目漱石  「妙雲寺に瀑を観る」                       S.46. 初夏  漢 那須塩原市塩原町下塩原665 妙雲寺境内          尾崎紅葉  「奥蘭田尾崎紅葉二君碑」                     T.7.3.3    記 那須塩原市塩原町下塩原665 妙雲寺境内           尾崎紅葉  本堂や昼寝無用の張札す                      S.59. 夏   句 那須塩原市塩原町下塩原665 妙雲寺境内          谷崎潤一郎 七絃の滝のしらへを友として八十路の媼こゑもさやけし        S.58. 晩秋  歌        七絃の滝のほとりに年をへておうなの白髪いよゝ長けれ               歌 那須塩原市塩原町下塩原665 妙雲寺境内          斎藤茂吉  とうとうと喇叭を吹けば塩はらの深染の山に馬車入りにけり      S.59. 春   歌 那須塩原市塩原町下塩原665 妙雲寺境内         半田良平  山川の清き瀬みればこの日ごろせはしく生くる空しさを知る 那須塩原市塩原町下塩原665 妙雲寺境内          会津八一  なづみきて野辺よりやまにいるみちのみみにさやけき水のおとかな 那須塩原市塩原町下塩原665 妙雲寺境内          清水比庵  杉大樹間を狭く並び立つ妙雲寺山門滝がすぐ見ゆ 那須塩原市塩原町下塩原665 妙雲寺境内 天満宮前   夏目漱石  湯壷から首丈出せば野菊哉                     S.57. 秋   句 那須塩原市塩原町下塩原705 「ホテルニュー塩原」前    谷崎潤一郎 七絃の滝のしらべを友として八十路の媼こゑもさやけし        碑陰なし   歌 那須塩原市塩原町下塩原745 「ホテルニューあいず」前  國木田獨歩 「欺かざるの記」より                       碑陰なし   文 那須塩原市塩原町下塩原7702 「ホテルニューますや」前  與謝野 寛 今日遊ぶ高き溪間の路尽きず山のあらはる空のあらはる        S.60. 春   歌  與謝野晶子 真夜中の塩原山の冷たさを假りにわが知る洞門の道                 歌 那須塩原市塩原町 野天風呂(もみじ湯)横    大町桂月  名にし負う箒川原にゆあみして心のちりもはらわれにけり       S.59. 秋   歌 那須塩原市塩原町 八汐橋袂           大町桂月  名にし負う箒川原にゆあみして心のちりもはらはれにけり       碑陰なし   歌 那須塩原市塩原町下塩原678-2「三条屋」のウィンド内  内藤鳴雪  門前に酒あり寺あり夕紅葉                     碑陰なし   句 那須塩原市塩原町下塩原683 「鈴木屋」前       北原白秋  渓の湯に裸の男女がつかっていて一面にさす青い葉漏れ日 那須塩原市塩原町下塩原1330 「ホテル塩原ガーデン」近くの路傍 松根東洋城 さまみえて土になりゐる落葉哉(表)                 碑陰なし   句        すゝしさやこの山水に出湯とは(裏)                        句 那須塩原市塩原町下塩原1330「ホテル塩原ガーデン」前  長谷川零余子 処々灯りぬ秋の湯七郷                      S.5.8.    句 那須塩原市塩原町下塩原1330「ホテル塩原ガーデン」前   長谷川かな女 すこしの紅葉落ちてしまひぬ冬の雨                碑陰なし   句 那須塩原市塩原町下塩原1330 「玉屋旅館」(塩の湯)玄関前  長谷川かな女 □(こおろぎ)にとまりし玉屋冬近し 那須塩原市塩原町下塩原1120 「レスト日塩」(ドライブイン) 斎藤茂吉  しほ原の湯の出でどころとめ来ればもみじの赤き處なりけり 那須塩原市塩原町湯本塩原153 「ヘルシー七滝」(元湯)  大町桂月  やせ馬の荷をおろしたる清水かな 那須塩原市塩原町下塩原190(福渡) 「和泉屋旅館」前     野口雨情  誰れと別れか福渡あたり 啼いて夜半ゆく川千鳥            (S.60.)    民 那須塩原市塩原町下塩原458(畑下)「清琴楼別館」前    尾崎紅葉  「紅葉山人像」                          碑陰なし   記 那須塩原市塩原町関谷片角 ガマ石園地         尾崎紅葉  「金色夜叉の塩原紀行」より                    S.54.1.24   文 那須塩原市塩原町関谷「旭屋旅館」前  斎藤茂吉  関谷いでて坂路になればちらりほらり染めたる木々が見えきたるかも 那須塩原市塩原町下塩原6 「大網館」近く(大網)の塩原寄り路傍  田山花袋  「日光と塩原」より                        S.59.10.23  文 那須塩原市塩原町上塩原543 旅館「和楽遊苑」    森田草平  「煤煙」 那須塩原市塩原町中塩原472 木の葉化石園(博物館)  徳冨蘆花  「両毛の秋」 那須塩原市塩原町 「湯っ歩の里」  夏目漱石  「漱石日記」(大正元年八月十七日) 大田原市湯津上 笠石神社  谷 邦夫  国造の碑文を読めば那須の国の早くひらけし太古思ほゆ 大田原市湯津上 法輪寺  谷 邦夫  法輪寺さ庭の構へおだしくて日ざかり涼し葉桜の風 大田原市湯津上 水道水源地  谷 邦夫  空青く黒土匂ふ田園に太き泉の湧くを貴ぶ 大田原市湯津上 谷家墓苑  谷 邦夫  歌を詠み村を治めしいさをもて老にかしこき叙勲たまはる 那須烏山市中央3丁目 城址入口 寿亀山神社前                            川口松太郎 梅雨くらく蛇姫様の来る夜かな                   S.34.10.8   句 那須烏山市 愛宕山山頂  江口 渙  吾子としも水に遊びし那珂川の夏のひと日の忘られなくに       1978.4.    歌 那須烏山市滝田 養山寺墓地  江口 渙  山蔭のひとつみ墓に母と子は相よるものか土となるとも        碑陰なし   歌 那須烏山市 矢沢の簗入口  平畑静塔  下り簗青竹の青流れさる 那須烏山市金井2-5-26 山あげ会館 玄関脇広場  平畑静塔  山揚げにまことの雲も道具立て