松山市道後湯之町 伊予鉄道後温泉駅前 放生園(小公園)内       柳原極堂  春風やふね伊豫に寄りて道後の湯                  S.15.2.11   句 松山市道後湯之町5-6 椿の湯 女湯の湯釜     正岡子規  順礼の杓に汲みたる椿かな 松山市道後湯之町5-6 椿の湯 男湯の湯釜      正岡子規  十年の汗を道後の温泉に洗へ 松山市道後湯之町2-4 「ホテル谷屋」        正岡子規  足なへの病いゆとふ伊豫の湯に飛びても行かな鷺にあらませば 松山市道後湯之町2-4「ホテル谷屋」  柳原極堂  春風やふね伊豫に寄りて道後の湯 松山市道後湯之町1-33「ふなや」  夏目漱石  はじめてのふなや泊りをしぐれけり 松山市道後湯之町1-33「ふなや」  種田山頭火 朝湯こんこんあふるるまんなかのわたし        ほんにあたたかな人も旅もお正月 松山市道後湯之町20-8「大和屋ホテル」  河東碧梧桐 温泉めぐりして戻りし部屋に桃の花活けてある 松山市道後鷺谷町2-20 「宝荘ホテル」        正岡子規  春や昔十五万石の城下かな 松山市道後鷺谷町「ホテル春日園」B2  種田山頭火 分け入っても分け入っても青い山 松山市道後多幸町6-34 「ホテル八千代」       正岡子規  元旦や枯菊のこる庭のさき  春や昔十五万石の城下かな        家並に娘見せたる浴衣かな  南無大師石手の寺よ稲の花 松山市道後多幸町5-12 酒井旧宅 「田高庵」塀の角            酒井黙禅  酒井黙禅旧居 月盈虧田高の庵の眺めかな              S.49.1. 句 松山市道後多幸町5-12 酒井旧宅「田高庵」庭内  酒井黙禅  神木唐楓さ庭に風媒かしこしや 松山市道後湯月町5-4 宝厳寺境内         正岡子規  色里や十歩はなれて秋の風                     S.49.10.6   句 松山市道後湯月町5-4 宝厳寺境内           斎藤茂吉  あかゝゝと一本の道通りたり霊剋る我が命なりけり 松山市道後湯月町5-4 宝厳寺境内           川田 順  糞掃衣すその短く くるふしも臑もあらは わらんちも… 松山市道後湯月町5-4 宝厳寺境内           酒井黙禅  子規忌過ぎ一遍忌過ぎ月は秋                    S.49.1.吉祥日 句 松山市道後 姫塚 平和記念広場         賀川豊彦  悲しみを忘れて わたる太平洋 平和の繋ぎ むねにひそめて 松山市石手2-9-21 石手寺参道          正岡子規  南無大師石手の寺よ稲の花                     S.13.5.    句 松山市石手2-9-21 石手寺参道           前田伍健  鎌倉のむかしを今に寺の鐘                     S.33.10.   川 松山市石手2-9-21 石手寺参道           宇田零雨  石手寺の松を拝みて年迎ふ                     S.39.1. 吉  句 松山市石手2-9-21 石手寺境内           與謝野晶子 伊予の秋石手の寺の香盤に海のいろして立つ煙かな          S.50.11.吉  歌 松山市石手2-9-21 石手寺境内  藤原 梵  葉桜の中の無数の空さわぐ 松山市石手2-9-21 石手寺 鐘楼横池畔       正岡子規  身の上や御鬮を引けば秋の風                    S.38.8.    句 松山市石手2丁目 石手寺 地蔵院境内         種田山頭火 うれしいこともかなしいことも草しげる 松山市石手2丁目 石手寺 地蔵院境内  種田山頭火 鉄鉢の中へも霰 松山市石手3丁目 石手陶苑東           酒井黙禅  春や春平和祈願の老国手 松山市石手5-6-40 大谷石材店(秋川久樹氏宅)裏庭内  正岡子規  み佛の足のあとかた石にほり歌もほりたり後の世の為         S.29.10.7.  歌 松山市石手5-6-40 大谷石材店(秋川久樹氏宅) 玄関前 柳原極堂  石手寺の塔が見えをり野茨道                    碑陰なし   句 松山市石手5-6-40 大谷石材店(秋川久樹氏宅) 玄関前    柳原極堂  柿の木に鴬鳴くや石手村                      S.40.10.   句 松山市石手1丁目 岩堰ヒル裏側          酒井黙禅  鮎寄せの堰音涼し宝川                       S.28.5.    句 松山市桜谷町173 伊佐爾波(いさにわ)神社境内    加倉井秋を 伊狭庭の湯はしもさはに梅咲けり 松山市溝辺町 天理教会入口           正岡子規  湯の山や炭賣かへる宵月夜 松山市溝辺町乙4-3 橘英司氏宅庭内  柳原極堂  すし店は新内かたる月夜哉                     碑陰なし   句 松山市東野4丁目 竹の茶屋跡            正岡子規  閑古鳥竹のお茶屋に人もなし                    S.33.5.    句 松山市東野4丁目 竹の茶屋跡              高浜虚子  ふるさとのこの松伐るな竹切るな                  S.33.5. 句 松山市樽味4-7-17 仲西孝幸氏宅入口  酒井黙禅  おだやかに石鎚くれて後の月                    碑陰なし   句 松山市新立町3-14 金刀比羅神社境内       正岡子規  新立や橋の下より今日の月                     S.41.4.10   句 松山市日の出町 新立橋 南詰(日の出公園)          正岡子規  新場処や紙つきやめばなく水鷄 松山市北立花町2-4 井手神社天満宮前       正岡子規  薫風や大文字を吹く神の杜                     S.45.1.25   句 松山市北立花町 石手川公園内(中村橋西)     野村喜舟  囀や天地金泥に塗りつぶし 松山市泉町122 薬師寺境内           正岡子規  寺清水西瓜も見えず秋老いぬ  我見しより久しきひょんの茂哉    S.30.5.    句   松山市真砂町21 前田欣一郎氏宅 玄関前      前田伍健  考えを直せばふっと出る笑い                    1964. 春   川 松山市拓川町7-6 相向寺(そうこうじ)境内        正岡子規   真宗の伽藍いかめし稲の花 松山市小栗町3-4-12 雄郡(ゆうぐん)神社境内      正岡子規  御所柿に小栗祭の用意かな                     S.47.3.1   句 松山市小栗町3-4-12 雄郡神社境内       正岡子規  うぶすなに幟立てたり稲の花                    S.53.10.6   句 松山市小栗町3-4-12 雄郡神社境内  正岡子規  我見しより久しきひょんの茂哉    松山市小栗町3丁目 橘タイル  正岡子規  ふるさとや親すこやかに鮓の味 松山市居相町282 伊豆比古神社(椿神社)境内    正岡子規  賽銭のひゝきに落る椿哉                      S.31.5. 吉  句 松山市居相町282 伊豆比古神社(椿神社)境内  中村草田男 7基の玉垣に句を刻んでいる 松山市居相町3-19 河野健二氏宅庭内       種田山頭火 まったく雲がない笠をぬぎ 松山市居相町3-19 河野健二氏宅庭内  種田山頭火 ここにおちつき草萌ゆる  へうへうとして水を味ふ   松山市居相町3-19 河野健二氏宅(門柱)  種田山頭火 木の芽草の芽歩きつづける 松山市井門町623 昌福寺境内        酒井黙禅  方丈の留守を預る牡丹かな