松江市北堀町315 小泉八雲旧居 玄関前      高浜虚子  くはれもす八雲旧居の秋の蚊に                   S.35.9.11   句 松江市外中原町179 月照寺入口         尾崎士郎  雷電為右衛門之碑                         S.31.4.下浣  記 松江市千鳥町松江温泉 湖岸公園内        小泉八雲  神々の国の首都 松江                       1966.11.5   記 松江市千鳥町松江温泉 湖岸公園内           生田春月  松江大橋 四つ手の網に 白魚いとしや すくはれる…        S.51.7.    詩 松江市末次本町14 「皆美館」庭内         山口誓子  鴨残る藤村の間に藤村も                      S.49.11.3   句 松江市千鳥町 宍道湖畔 湖岸公園内            山口誓子  鴨群れて浮くこれほどの奢りなし 松江市寺町151 菓子舗「風流堂」前庭        山口誓子  世を継ぎて鳴きつづけたる呼子鳥 安来市清水町528 清水寺境内    高浜虚子  これよりは山陰道の月暗し 安来市広瀬町富田439 城安寺境内        臼田亜浪  天風や雲雀の聲を絶つしばし 安来市広瀬町御子守口 富田橋袂        並河 太  幸盛の夢もかなしき城山の花の吹雪にあひにけるかも 隠岐郡知夫村 島津島丘上「お松の碑」の傍   西條八十  「どっさり節」(忘れらりょうか知夫里の港 明日は別れの洗い髪) 隠岐郡海士町(中の島)隠岐神社        加藤楸邨  隠岐やいま木の芽をかこむ怒涛かな 隠岐郡海士町(中の島) 隠岐神社境内  宮 柊二  島山の太き腹部を一刀に断ち落としたるごとき垂直        黙ゐつゝこゝろ虔しむ夏草のあを照りしづむ隠岐神社みち 隠岐郡隠岐の島町池田 隠岐国分寺境内  吉川英治  「私本太平記」より 隠岐郡隠岐の島町池田 隠岐国分寺境内  吉川英治  「増鏡」より 隠岐郡隠岐の島町那久 壇鏡神社境内 三の鳥居脇  山口誓子  捨身とは天より滝の落つること 出雲市園町 「宍道湖グリーンパーク」  清水基吉  八雲立つ空より鳥の来て遊べ 出雲市今市町 一の谷公園内           原 石鼎  一と枝の椿を見むとふるさとに                  S.29.神有月(10). 句 出雲市今市町1800 県立出雲高校 平田植物園   大町桂月  雲州の梅に別るる寒さかな 出雲市大社町 大芦(おわし)海岸          原 石鼎  磯鷲は必ず岩にとまりけり                      S.23. 弥生   句 出雲市大社町菱根 道路傍            阿部知二  自然の中に美しきものを探り人間の中に善きものを求める       S.43.11.3   詞 出雲市大社町遥堪  阿部知二  「出雲大社の思い出」より 出雲市多伎町小田  大町桂月  草はみな刈りつくされし土手の上にひとむら残る女郎花かな 仁多郡奥出雲町大馬木 馬木小学校校庭       細木芒角星 月は一つわが行く旅も一人なり 仁多郡奥出雲町大谷856 絲原記念館中庭      與謝野寛  おのづから山のあるじのこころなり清き岩間に鳴れる水おと           与謝野晶子 林泉に松の山をば重ねたり五月の風を人ききぬべく 仁多郡奥出雲町亀嵩 湯野神社参道入口       松本清張  小説「砂の器」より 邑智郡美郷町 湯抱温泉 鴨山公園内       斎藤茂吉  人麿がつひのいのちを終はりたる鴨山をしも此處と定めむ       S.28.4.    歌 邑智郡美郷町湯抱265-1 斎藤茂吉鴨山記念館前  斎藤茂吉  夢のごとく「鴨山」戀ひてわれは来ぬ誰も見しらぬその「鴨山」を 邑智郡美郷町湯抱265-1 斎藤茂吉鴨山記念館前  佐藤佐太郎 むらさきの藤の花ちる峡のみち女良谷川にそひてわが行く 邑智郡美郷町 湯抱温泉 県道沿い  斎藤茂吉  つきつめておもへば歌は寂びしかり鴨山にふるつゆじものごと 邑智郡美郷町 湯抱温泉 県道沿い  斎藤茂吉  いさぎよく霜ふるらむか鴨山がすでに紅葉せるその色みれば 邑智郡美郷町 湯抱温泉「日の出旅館」庭内  斎藤茂吉  鴨山を二たび見つつ我心もゆるが如しひとに言はなくに 邑智郡邑南町市木5-1 浄泉寺 高城閣前庭  種田山頭火 こころおちつけば水の音 大田市 三瓶山 北ノ原 姫逃池(ひめのがいけ)畔     稲畑汀子  摘まずおく松虫草は野の花よ 大田市大森町 中村プレイス会社前  松本清張  空想の翼で駈け現実の山野を征かん 大田市仁摩町仁万 仁摩町中央公民館前      釈 迢空  迩万の海いそにむかひてひろき道をとめ一人をおひこしにけり     S.50.11.吉  歌 大田市温泉津町 展望所「橋の階」  野口雨情  向ふ笹島日の入る頃は 磯の千鳥もぬれて啼く