鹿児島市城山町 城山登山道          安田尚義  わか祖父も我かちゝもまた従ひきみ命の山に立ちて涙す        S.27.12.14  歌 鹿児島市宇宿町1208-1 鹿児島大学付属病院横  水原秋桜子 樟若葉かゝやく如き前途なり                    S.54.5.26   句 鹿児島市古里町 古里温泉 バス停前          林芙美子  花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき           碑陰なし   詞 鹿児島市古里町 古里温泉 バス停前                  林芙美子  像2つ(少女時代と全盛期の像) 鹿児島市古里町 古里温泉 林芙美子碑の周囲  与謝野晶子 櫻島わが枕よりやや高く海に近かる夏の月明 鹿児島市古里町 古里温泉 林芙美子碑の周囲  水原秋桜子 火の山を負ひ立つ碑なり草紅葉 鹿児島市有村町 有村溶岩展望所  海音寺潮五郎 わが国に桜島あり西郷も大久保も見し火を噴く山ぞ 鹿児島市有村町 有村溶岩展望所  高野素十  初蝶や溶岩につき当たりつき当たり  鹿児島市東谷山町 本村忍生氏宅庭内       清崎敏郎  日盛りの海の一碧波を見ず 鹿児島市城山町5-1 県立図書館庭内       椋 鳩十  感動は人生の窓を開く 鹿児島市 磯  太田水穂  みんなみの海のはてより吹き寄する春の嵐ぞとよもす 鹿児島市 錦江湾に面した祇園の洲公園  宮原晃一郎 「我は海の子」 鹿児島市桜島町横山1722-8 月読神社後側    高浜虚子  熔岩に秋風の吹きわたりけり                    S.32.11.22  句 鹿児島市桜島町 なぎさ遊歩道          高浜年尾  熔岩(ラバ)色を重ねて古りて冬ざれて 鹿児島市桜島町 なぎさ遊歩道              金子兜太  黒い桜島折れた鉄床海を走り 鹿児島市桜島町 なぎさ遊歩道              角川照子  火の島の左右に紫春の暁(あけ) 鹿児島市桜島町 なぎさ遊歩道              角川春樹  地に垂りていよいよあをきさくらかな 鹿児島市桜島町 なぎさ遊歩道  水原秋桜子 桜島とどろき噴けり旧端午 鹿児島市桜島町 なぎさ遊歩道  梅崎春生  赤と青の濃淡に染められた山肌は、天上の美しさであった。 鹿児島市桜島町 熔岩原遊歩道 展望台          藤後左右  夏山と熔岩[ラバ]の色とはわかれけり 鹿児島市郡山町厚地 花尾神社境内  安田尚義  丹後局 七百年今に局のみ命の春は花さき秋はもみぢ葉 鹿児島市松元町春山 岩屋観音平  椋 鳩十  山幾重秋風に坐す観世音 鹿児島郡三島村黒島              有吉佐和子 「私は忘れない」 指宿市湯の浜5-25-18 砂楽ボードウォーク           菊池幽芳  畑ほればいでゆ畑にわき磯掘ればいそにもわき出づる指宿の里     S.31.10.6   歌 指宿市湯の浜5-25-18「砂むし会館」 裏 防波堤壁面  与謝野寛  砂風呂に潮さしくればかりそめの葭簾のやねも青海に立つ 指宿市湯の浜5-25-18「砂むし会館」裏 防波堤壁面  与謝野晶子 白波の下に熱砂の隠さるる不思議に逢えり指宿に来て 指宿市湯の浜5-25-18「砂むし会館」裏 防波堤壁面  斎藤茂吉  なぎさにも湧きいづる湯の音すれど潮満ちきたりかくろひゆくも 指宿市十町2424 指宿市役所前庭  与謝野寛  ヒビスカスまた佛桑花ゆめならで常世の国を見るここちする  与謝野晶子 扇やしなつめの椰子の上に舞ふ南の国の夏のしら雲 指宿市山川町 長崎鼻 突端           篠原鳳作  満天の星に旅ゆくマストあり  しんしんと肺碧きまで海の旅        幾日はも青うなはらの円心に                    S.30. 晩春  句 指宿市開聞町十町 枚聞神社           斎藤茂吉  たわやめの納めまつりし玉手筥そのただ香にしわが觸るごと 指宿市開聞町 玉乃井神社             斎藤茂吉  玉の井に心恋しみ丘のへをのぼりてくだる泉は無しに 指宿市開聞町 開聞岳登山口            斎藤茂吉  開聞は圓かなる山とわたつみの中より直に天に聳えけれ 揖宿郡頴娃町 背平公園内  与謝野寛  迫平(せびら)まで我れを追ひ来て松かげに爪を裂くなり頴娃(えい)の村をさ  与謝野晶子 片はしを迫平に置きて大海の開聞が岳立てるなりけり 南さつま市坊津町坊 和楽園内            梅崎春生  人生幻花に似たり                         碑陰なし   詞 南さつま市坊津町坊 歴史民俗資料館の生垣の中    水原秋桜子 かつを船来そめ坊の津の春深し                   S.43.4.6   句 南さつま市坊津町泊 九玉神社前           谷崎潤一郎 台所太平記        さつま潟とまりの浜の乙女子は嫁きてもゆくか伊豆の猛男に      S.43.4.6    歌 南さつま市笠沙町 野間池丘上            川田 順  いにしへも今もあらさり阿多の海の黒潮の上に釣するみれは      S.16.12.   歌 南さつま市笠沙町 野間池  川田 順  神のさびし笠沙の御前に君が行けば夕日の火照るときは春向こう 南さつま市笠沙町黒瀬 杜氏の里公園  川田 順  冬知らぬ薩摩野菊の咲くところ神代の蹟の磯におりたつ 南さつま市笠沙町 姥 リアス式海岸展望所               斎藤茂吉  神つ代の笠沙の碕にわが足をひとたびとどめ心和ぎなむ 日置市吹上町入来 吹上浜遊園地         吉田絃二郎 吹上浜千鳥啼きつれて波を呼び松籟を誘ふ遥かなる…         S.12. 初冬  文  吉田明枝  初秋や夢よりあはきものがたり                          句 日置市東市来町美山1715 県道沿いの沈寿官窯  司馬遼太郎 「故郷忘じがたく候」文学碑 薩摩川内市大小路町14-5 川内図書館前        今井白楊  そうだ闇は濃くて暗いこの世は罪悪が多い、甘い誘惑は…       S.28.9.23   文  岩谷莫哀  たへて来しこれのつきひのわびしさもなれてはうれしまつかぜのおと         歌 薩摩川内市 下水流(しもつる)河川敷 関戸橋下流     与謝野寛  ほのぼのと川内川の夕映えのばら色をしてめぐりたる船         与謝野晶子 月光に比すべき川の流るるや薩摩の国の川内郷に