伊東市大原  伊東市役所前  幸田露伴  春霞邦のへだてはなかりけり 伊東市大原  伊東市役所前  穂積 忠 天城嶺は母の山かも常仰ぎしかも忘れてゐつつ心底戀ふ(「天城讃歌」) 伊東市物見が丘2-30 仏現寺境内         荻原井泉水 裏はまつ山の夏の雨はれてゆく雲                 S.11.丙子10.聖日 句  広瀬奇壁  蜂巣華八紘に大聖妙法の光 伊東市物見が丘2-30 仏現寺梵鐘         高浜虚子  三世の仏みな座にあれば寒からず 山寺や撞きそこなひの鐘霞む    S.23.1.    句  斎藤茂吉  朝ゆふに打つ鐘の音はあまひゞき地ひゞき永遠にひゞきわたらむ           歌  佐佐木信綱 初日のほる一天四海やはらきの春来れりと初日はのほる               歌  千葉胤明  新しき国につくさむむつみあひともにはたらき共に栄えて              歌  窪田空穂  とゝろきて消えゆく鐘に明けくれのこゝろ寄すらむ伊豆の国人            歌  尾上柴舟  寝ねたりておもひ空しきあかつきのこゝろにひゝく大寺のかね            歌 伊東市吉田 一碧湖畔              與謝野寛  初夏の天城おろしに雲吹かれみたれて影す伊豆の湖          S.51. 秋   歌  与謝野晶子 うぐひすがよきしのゝめの空に啼き吉田の池の碧水まさる              歌 伊東市城ケ崎 自然研究路南端近く        水原秋桜子 磯魚の笠子もあかし山椿                      S.47.3. 吉  句 伊東市伊豆高原八幡野1098-38 内山浩氏宅庭内  阿波野青畝 柑と橘照りはえて伊豆寒からず 伊東市伊豆高原八幡野 ドライブイン「定食亭」 前    岡野直七郎 春くれば林のなかの一つ家の屋根にも草は萌えいづるらむ       S.38.5.3   歌 伊東市伊豆高原八幡野1311-10 ローズメイバラ試験園内 遠藤梧逸  青春の永き夫婦の薔薇培る 伊東市伊豆高原浮山D-4 「しおざゐ荘」庭内    皆吉爽雨  やまもゝの宿の楊梅酒真紅                     S.52. 春   句 伊東市富戸 大室山桜の里公園内 風穴のそば    穂積 忠  大室山に落暉の余光しづむとき胸ふかく返るものゝひそけさ      S.52.5.22   歌 伊東市富戸先原 大室山麓 桜の里公園内      高浜虚子  人生とは何か 私は唯月日の運行花の開落鳥の去来それ等の如く…   H.2.6.2 詞 伊東市富戸先原 大室山々頂           鷹羽狩行  伊豆は日のしたたるところ花蜜柑 伊東市富戸 大釣根巌頭(大釣岬の突端)     香川 進  夜の海うるしの如くうねりゐて噴く火に明るき島ひとつある 伊東市富戸 中山根巌頭(中山岬)         香川 進  白きものこほしめばここに足袋美し爪のかたちもあゝつぶさなる 伊東市川奈428 小室山公園内          殿村菟糸子 東より忽と夜明の初鴬                       S.55.皐月   句 伊東市川奈428 小室山公園内 バス停そば    渡辺恭子  恋すてふ落暉追ひ落つ寒椿                     S.61.4.    句 伊東市川奈 連慶寺 岩屋前  八幡城太郎 碑面不明 伊豆の国市韮山町寺家(じけ)83-1 願成就院境内     水原秋桜子 時政かふるさとにのこす露の墓                   S.38. 中秋  句 伊豆の国市韮山町寺家83-1 願成就院境内         石田波郷  寂かにて願成就院梅雨はれぬ                    S.38. 中秋  句 伊豆の国市韮山町韮山多田986-1 富士見ランド内 リフト乗場近く   吉野秀雄   此岡の梅よはや咲け真向ひに神さひそゝる富士の挿頭に         碑陰なし    歌        夏富士に消のこる雪はいたゝきの斑三すちと細りけらしも              歌        麓雲なゝめに曳きて富士の嶺の重たく西に傾けり見ゆ                歌        天の門に暁うこきいちはやく富士のしら雪朱を流せり                歌 伊豆の国市伊豆長岡町長岡1150 最明寺境内      窪田空穂  最明寺寺うらにしてささやけき五輪の塔を苔に見出でぬ        S.53.1.20   歌 伊豆の国市大仁町田中山 女塚            中河与一  隆信のゑがく頼朝像みたるときたゞならぬ英雄越列機(エレキ)の如く来し  S.50.5.    歌  中河幹子  死を選びし八重姫いとし大き人を心にいだき生くべかりしを             歌 伊豆の国市大仁町田京区 広瀬公園内         穂積 忠  山茶花の霜てる朝をたちいでゝ富士に息づく伊豆人われは       S.56.11.3   歌 田方郡函南町 茨(ばら)ケ平  井上 靖  北斗闌干[らんかん]                        碑陰なし   詞 田方郡函南町 畑毛温泉 多目的集会所前  若山牧水  長湯して飽かぬこの湯のぬるき湯にひたりて安きこころなりけり    S.63.10.吉  歌 田方郡函南町は竹畑毛227-2 「いづみ荘」庭内  若山牧水  人の来ぬ夜半をよろこびわが浸るいでゆあふれて音たつるかも 伊豆市修善寺町大芝山 自然公園内 一本松近く  夏目漱石  仰臥人如唖黙然看大空大空雲不動終日杳相同             S.8.4.    漢 伊豆市修善寺町修善寺 修善寺梅林内       岡本綺堂  「修禅寺物語」より                        S.16.6.    文 伊豆市修善寺町修善寺 修善寺梅林内          尾崎紅葉  いかさまに霞むやと岡に陟(のぼ)りけり               S.16.     句 伊豆市修善寺町修善寺 修善寺梅林内          高浜虚子  北に富士南に我家梅の花                      S.辛巳(28).2. 句 伊豆市修善寺町修善寺 修善寺梅林内        中村吉右衛門 鴬の鳴くがまゝなるわらび狩                   碑陰なし   句 伊豆市修善寺町修善寺 修善寺梅林より下りる坂道    高浜虚子  宿かさぬ蚕の村をゆきすぎし        金屏に推しつけて生けしさくらかな 伊豆市修善寺町修善寺964 修禅寺墓地 川端家墓域 川端茅舎  ひろ/\゛と露曼陀羅の芭焦かな                 S.丁酉(32).7.17 句 伊豆市修善寺町修善寺 修禅寺本堂裏山  高浜虚子  新酒売る酒屋の女房名はおはる 伊豆市修善寺町 鹿山の山中           吉田明枝  夜や秋やさびしき風のおとづれや                  S.12. 初冬  句  吉田絃二郎 松下故人を思へば雲白く清澗声幽かなり細徑日暮れて…               文 伊豆市修善寺町牧の郷892 修善寺工業高校本館前   井上 靖  山河美しければこころ美し                     S.50.11.26  詞 伊豆市修善寺町修善寺「新井屋」の童子の墓域  高浜虚子  蓮の葉の玉と消えたる涙かな