福岡市東区馬出3-1-1 九大医学部構内      長塚 節  しろかねのはり打つことききり/\す幾夜はへなはすゝしかるらむ   S.33.2.8   歌 福岡市東区馬出3-1-1 九大医学部構内 久保通り          久保猪之吉 霧ふかき南独逸の朝の窓おぼろにうつれ故郷の山           1960.5.    歌 福岡市東区馬出4-1-50 稱名寺境内        河野静雲  己が打ってきく喚鐘や松の花                    S.38.4.29   句 福岡市東区箱崎1-22-1 筥崎宮境内         河野静雲  鯖雲や大神風のこと語る                      S.38.5.26   句 福岡市東区和白丘1-10-48 円相寺山門脇      河野静雲  願はくば小春のやうな句とこゝろ 福岡市東区箱崎3-28-40 一光寺境内       吉岡禅寺洞 冬木の木ずれの音誰もきていない        その他禅寺洞の句多数あり 福岡市東区香椎4-16-1 香椎宮境内        阿波野青畝 爽やかに宿禰掬みけむ不老水 福岡市東区志賀島古戸 金印公園内  郭 沫若  漢詩 「戦後頻傳友諠歌 北京馨浪倒銀河…」 福岡市博多区中洲3-1-18 「川丈旅館」前      吉井 勇  旅籠屋の名を川丈といひしことなとおもひ出てむかし恋しむ      S.41.7.31   歌 福岡市博多区中洲 西大橋右岸 清流公園(喫茶店「ブラジレイロ」跡)  原田種夫  「人間」 福岡市博多区上川端町1-41 櫛田神社境内 山笠前 高浜年尾   飾山笠見る約束に集ひけり                      碑陰なし    句 福岡市博多区上川端町1-41 櫛田神社境内      鹿児島寿蔵 荒縄を下げてゐさらひ露はなる山笠びとの瑞々しさよ         S.55.10.30  歌 福岡市博多区竹丘町2丁目 神代尚氏宅庭内       河野静雲  人和して家の富めるはすずしかり 福岡市博多区下呉服町8-35 国松大次郎氏宅庭内  河野静雲  大涛や薄暑の色にひるがへる 福岡市中央区渡辺通5-7-26 専立寺境内      清原枴童  蛙田も夕つき臼の音もやみ                     S.47.5.16   句 福岡市中央区大名2-5-1 福岡貯金事務センター構内   富安風生  この道をこゝにふみそめ草の花                   碑陰不明   句 福岡市中央区谷1-1 片岡政一氏宅庭内     河野静雲  柊の花のかをりにこゝろいま                    碑陰なし   句 福岡市中央区今泉1-8 今泉公園内          吉岡禅寺洞 こがねむしが眠っている 雲たちはパントマイム 福岡市中央区今川2-3-23 金竜寺境内       倉田百三  このころの己れのこころのさやけさやくるあさあさをたゝにむかふる  S.45.8.21   歌 福岡市中央区春吉 春吉公園内          原田種夫  「平和への祈り」 福岡市中央区長浜1-1-1 九州朝日放送 KBC会館前 種田山頭火 砂にあしあとのどこまでつゞく 福岡市早良区西新6-1-10 修猷館高校中庭     石原 純  おほいなる相対論の創始者の鬢やゝしろし冬の陽あかく        1967. 春   歌 福岡市西区愛宕3-1-6 料亭「とり市」前      高浜虚子  網の目に消ゆる思ひの白魚哉                    碑陰なし   句 福岡市西区愛宕2-7-1 愛宕神社境内      阿波野青畝 梅天と長汀とありうまし国                     S.48.5.    句 福岡市西区周船寺大字飯氏540 久保氏宅庭内   河野静雲  花の雲一塊とべる峰の嶮 福岡市西区今津浜 元寇防塁跡             河野静雲  涛音の太古の響神の春 福岡市西区今宿青木642-8 浜地潮香氏宅庭内    河野静雲  耀きて咫尺にかすむ牡丹かな 福岡市西区 能古島松尾 思索の森入口               檀 一雄  モガリ笛いく夜もがらせ花に逢はん 福岡市南区老司546 中村病院 東門横 地蔵堂     河野静雲  山の手のさくらの家と界隈に 福岡市南区鶴田2-14-32 田鍋氏宅庭内  花田比露思 この庭や南公園のいただきを遠くながめて月夜のよけむ 福岡市南区若久団地 集会所  夏樹静子  なんきんはぜの 葉音がきこえる… 福岡市南区平和4-8-142 平尾霊園19区 竹下家墓域  竹下しづの女 子といくは亡き夫といく月ま澄 福岡市(区町名不明) 飯盛涼荷氏宅        青木月斗  一醉に世の中春となりにけり