足柄上郡山北町 洒水(しゃすい)の滝への道 左側    高木蒼梧  朝日うけて峰頭青く瀧白し                     S.42.9.15   句 足柄上郡山北町 洒水の滝への道 左側      中河与一  一直線に空より白くおつる瀧息もとまりて見つゝ飽かなく       S.61.7.18   歌 足柄下郡真鶴町真鶴岬 バス停岬入口近く     佐佐木信綱 真鶴の林しづかに海の色のさやけき見つゝわが心清し         S.44.10.25  歌 足柄下郡真鶴町真鶴岬 突端           與謝野晶子 わが立てる真鶴崎が二つにす相模の海と伊豆のしら波         S.27.11.   歌 足柄下郡湯河原町吉浜 旧有賀別邸庭内       与謝野 寛 光りつゝ沖を行くなりいかはかりたのしきゆめを載する白帆そ     S.18.3.26   歌  与謝野晶子 吉浜の真珠の荘の山さくら嶋にかさなり波にのるかな                歌 足柄下郡湯河原町鍛冶屋167「碧翠荘」前     獅子文六  春の海観音丸に鯛釣るゝ                      S.56.5. 句 足柄下郡湯河原町 温泉場 万葉公園丘上      國木田獨歩 湯ケ原の渓谷に向った時はさながら雲深く分け…           S.11. 初夏  文 足柄下郡湯河原町宮上 去就庵          相葉有流  湧く雲に去就まかせて喜寿の涼 足柄下郡湯河原町宮上488 「伊藤屋」玄関前    島崎藤村  「潮音」                             碑陰なし   詩 足柄下郡箱根町湯本682 「天成園」 玉だれの滝 前 荻原井泉水 瀧は玉だれ天女しらぶる琴を聞く                  S.50. 正.  句 足柄下郡箱根町湯本405 早雲寺墓地入口     巌谷小波  山百合も香焚き皃の頸かな                     T.15.9.1   句 足柄下郡箱根町湯本562 正眼寺 曽我堂横     高木蒼梧  時鳥曽我堂かけて湯坂より                     S.甲辰.初冬  句  鈴木芳如  山に来て住むこそよけれ紅葉の賀                  (甲辰=39年)  句    足柄下郡箱根町塔之澤24 阿弥陀寺参道      巌谷小波  残る香や玉とちりにし梅にして                   S.4.1.18   句 足柄下郡箱根町芦之湯55 松坂屋本店庭内     香取秀真  志和膚者喜衣天王閑也具和可蘆乃蘆能伊傳由波老勢奴湯那利      S.13.10.27  歌        (皺肌は消えて若やぐ若芦の芦のいで湯は老せぬ湯なり) 足柄下郡箱根町芦之湯55 松坂屋本店庭内         獅子文六  芦の湯にて小説箱根山の想わく 足柄下郡箱根町芦之湯55 松坂屋本店庭内  福羽美静  しら雲のかくすやまへにわき出てやまひをいやす宝湯そこれ      T.8.8.    歌 足柄下郡箱根町芦之湯8 「きのくにや旅館」 新館玄関前 滝廉太郎   「作曲之碑」 足柄下郡箱根町強羅1300 強羅公園内       斎藤茂吉  おのつから寂しくもあるかゆふぐれて雲は大きく谿に沈みぬ      S.30.3.    歌 足柄下郡箱根町強羅1300「強羅ホテル」庭内     山口誓子  皇紀二千六百年 菊に対ひ身に高山を繞らする            碑陰なし   句 足柄下郡箱根町元箱根 旧道           鳥居 忱(まこと) 「箱根八里」                         S.41.3.    詩 足柄下郡箱根町元箱根159 箱根簡易保険保養センター  富安風生  ひと本の姥子の宿の遅桜 足柄下郡箱根町畑宿一里塚           芹沢光治良 箱根路や往時をもとめ登りしに未来展けてたのしかりけり       碑陰なし   歌 足柄下郡箱根町芦ノ湖畔  勝 承夫  「駅伝を讃えて」 秦野市平沢 震生湖畔              寺田寅彦  山さけて成しける池や水すまし                   S.30.9.1   句 秦野市平沢 震生湖畔  窪田空穂  日あたりの若葉ほぐるる楢山にあな珍らしやちごちごの花 秦野市南矢名 弘法山公園 権現山山頂            前田夕暮  生くることかなしとおもふ山峡ははたら雪ふり月照りにけり      S.26.5.    歌 秦野市南矢名596 大根小学校 校門前        前田夕暮  ひまわりは金の油を身にあびてゆらりと高し日のちいさゝよ     S.60年度.卒業生 歌 秦野市南矢名2134 生家跡             前田夕暮  前田夕暮生誕の地                         S.59.7.27   記 秦野市下大槻113 秦野高校 校門前         前田夕暮  まなかひに朝の富士あり天雲をつらぬきて赤くそひえたるかも     S.61.10.29  歌 秦野市平沢94-1 秦野市立図書館横         前田夕暮  木のもとに子供ちかよりうっとりと見てゐる花は泰山木のはな     H.5.10.17   歌 秦野市落合552-6 丹沢そば「石庄」入口      前田夕暮  岡畑のあぜ道下りふるさとの匂かぎたり秋そばの花          碑陰なし   歌 秦野市大秦町1-1 小田急秦野駅 南口駅前広場  前田夕暮  うつはりにあおきたはこをつるしたりそのもとにねてたのしかるへし  H.9.12.18   歌 秦野市今泉699 秦野市立南小学校 講堂の横  前田夕暮  自然がずんずん体のなかを通過する山、山、山            1994.12.   歌 秦野市 富士見大橋  前田夕暮  河床にわかねてあればまはたかの童子きたりて顔またきすく      H.6.5.    歌 秦野市鶴巻町940 おおね公園内  前田夕暮  木に花さき君わか妻とならぬ日の四月なかなか遠くもあるかな     H.15.11.16 歌 秦野市鶴巻1393 「光鶴園」入口          斎藤昌三  虫時雨大山能はなほつゝく                     S.34.1.    句 秦野市鶴巻1393「光鶴園」  高浜虚子  もてなしの心を花に酒らしめ 秦野市富士見町1-1 本町中学校 校門内       石川啄木  あたゝかき飯を子に盛り古飯に湯をかけたまふ母の白髪        S.39.5.26   歌 秦野市南が丘 立野緑地内            香川 進  ゆきゆかばかぎりもしらにつづく道聲のかなたに日がひとつある    H.5.3.吉   歌