若山牧水・喜志子・旅人(7) 宮崎県延岡市幸町3-4420 JR延岡駅前         ふるさとに帰り来りてまづ聞くはかの城山の時告ぐる鐘            S.54.9.  同  同 東本小路 城山公園内          なつかしき城山の鐘鳴りいでぬをさなかりし日聞きしごとくに         S.10.3.17  同  同 古城町3-233 延岡高校 横正門内   うす紅に葉はいちはやく萌えいでゝ咲かむとすなり山ざくら花         S.32.9.17  同  同   同    同    同               若山牧水像                                碑陰なし  同  同   同    同   同窓会館   ふるさとに帰り来りてまず聞くはかの城山の時告ぐる鐘  同  同 東浜砂町616 総合文化センター                  記念像  同  同 山下町3-4083-1 越智清子(故 溪水)氏宅前庭   ふるさとのみ山に生ふる竹の子のみづみづ伸びよやよ歌の友           碑陰なし  同  同 北小路3739 台雲寺境内     なつかしき城山の鐘鳴り出でぬ幼かりし日ききしごとくに   この寺に父の沁みじみ聞き入りし城山の鐘今日も鳴るなり(旅人)        S.60.10.21  同  同 行縢町760-31「むかばき少年自然の家」    けふもまたこころの鉦をうち鳴らし打ちならしつつあくがれて行く  同  同 浦城町(片角峠 南浦海岸) 七ツ島展望所   山ねむる山のふもとに海ねむるかなしき春の国を旅ゆく  同  同 吉野町 九州保健福祉大学 青春の散歩道   けふもまたこころの鉦をうち鳴らし打ちならしつつあくがれて行く  同  同  同     同       同   なつかしき城山の鐘鳴りいでぬをさなかりし日聞きしごとくに  同  同  同     同       同   これ見よと美しき人をつれ来り山茶花いっぽん置いて帰りぬ  同  同  同     同       同   うす紅に葉むはいちはやく萌えいでて咲かむとすなり山ざくら花  同  同  同     同       同   うらうらと照れる光にけぶりあひてさきしづもれる山櫻花  同  同  同     同       同   しら鳥はかなしからずや海の青そらのあをにもそまずたゞよふ  同  同  同     同       同   夏草の茂みがうへに伸びいでてゆたかになびく山ゆりの花  同  同  同     同       同   かんがへて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれ  同  同  同     同       同   いざゆかむゆきてまだ見ぬ山をみむこのさびしさに君はたふるや  同  同  同     同       同   わが庭の竹の林の浅けれどふる雨みれば春は来にけり  同  同  同     同       同   しみじみとけふ降るあめは如月の春のはじめの雨にあらずや  同  同  同     同       同   椿の花つばきの花わがこゝろも一枚の盾フごとくなれ一めんとなれ  同  同  同     同       同   ふるさとの山の五月の杉の木に斧ふる友のおもかげに見ゆ  同  同  同     同       同   しらたまの歯にしみとほる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけれ 宮崎県延岡市吉野町 九州保健福祉大学 青春の散歩道   ふるさとの尾鈴のやまのかなしさよ秋もかすみのたなびきてをり  同  同  同     同       同   幾山河こえさりゆかばさびしさのはてなむ国ぞけふも旅ゆく  同  同  同     同       同   ふるさとに帰り来りて先づ聞くはかの城山の時告ぐる鐘  同  同  五ケ瀬川 河口   ふるさとの日向の山の荒渓の流清うして鮎多く棲みき  同  同  同  左岸河口   川口に寄り寄る浪の穂がしらの繁きをみればひき潮ならし(全10基)  同  同   同  右岸   山川のすがた静けきふるさとに帰り来てわが疲れたるかも  同  同   同  同   石越ゆる水のまろみを眺めつつこころかなしも秋の渓間に  同  同   同  同   山々のせまりしあひに流れたる河といふものの寂しくあるかな  同  同   同  同    君がすむ恋の国辺とわが住める国のさかひの一すじの河  同  同   同  同   見て立てるわれには怯じず羽根つらね浮きてあそべる鴨鳥の群  同  同   同  同   幼き日釣りにし鮎のうつり香をいまてのひらに思ひ出でつる  同  同   同  同   野と町のさかひの藪の木がくれに春のあけぼの行く水の音よ  同  同   同  同   瀬々に立つあしたの靄のかたよりてなびかふ藪にうぐひすの啼く  同  同   同  同   浅川のせせらぎ澄みて流れたりうららけきかも鶯の声  同  同  大瀬河 左岸      上つ瀬と下つ瀬に居りてをりをりに呼び交しつつ父と釣りにき(全5基)  同  同   同  同   釣り暮らし帰れば母に叱られき叱れる母に渡しき鮎を  同  同   同  同   瀬の鮎の囮を追へるかすかなる手ごたへをいま思ひ出でつも  同  同   同  同   早き瀬の此処に曲がりて幅ひろき秋の川原に子等あそぶ見ゆ  同  同   同  同   日向の国むら立つ山のひと山に住む母恋し秋晴れの日や  同  同  北川 同   秋風は空をわたれりゆく水はたゆみもあらず草刈る少女  同  同   同  同   山ねむる山のふもとに海ねむるかなしき春の国を旅ゆく  同  同  同  同   おとなりの寅おぢやんに物申す永く永く生きてお酒飲みましょう  同  同  同  同   春の海さして船行く山かげの名もなき港屋の鐘鳴る  同  同  同  同   まんまるに袖ひきあはせ足ちぢめ日向にねむる父よ風邪ひかめ  同  同  同  同   春あさき田じりに出でて野芹つむ母のこころに休ひのあれ 宮崎県延岡市 北川 左岸   うすべにに葉はいちはやく萌え出でて咲かむとすなり山桜花  同  同  同  同   病む母をなぐさめかねつあけくれの庭や掃くらむふるさとの父  同  同  同  同   母を想へばわが家は玉のごとく冷たし父を思へば山のごとく温かし  同  同  同  同   小舟もて釣りゆく人の羨しさよ竹薮かげに糸を垂れつつ  同 西臼杵郡高千穂町三田井 高千穂峡   幾山河こえさりゆかば寂しさのはてなむ國ぞけふも旅ゆく             S.38.4.  同  同   同   同  高千穂神社 社殿右庭   日向國高千穂峰の秋や深き宮居をこめて風みだり吹く  同 小林市細野300 小林市役所前   見をろせば霧島山の山すその野べのひろきになびく朝雲              碑陰なし  同 えびの市大明司2146-2 図書館資料館 植込みの中   有明の月は冴えつつ霧島の山の谷間に霧たちわたる  同  同  榎田388-1 国際交流センター   うす紅に葉はいちはやく萌え出でゝ咲かむとすなり山ざくら花  同 串間市都井岬 「清水旅館」前の丘上   日向の國都井の岬の青潮に入りゆく端にひとり海見る               S.22.9.17 鹿児島県霧島市牧園町「ホテル林田温泉」玄関脇  有明の月は冴えつつ霧島の山の渓間に霧たちわたる                S.16.10.  同   同  同 高千穂3881 「霧島観光ホテル」前   見おろせば霧島山のやますその野辺の廣きになびく朝雲 沖縄県宜野湾市 海浜公園   幾山河こえさりゆかば寂しさのはてなむ国ぞけふも旅ゆく