若山牧水・喜志子・旅人(3) 神奈川県川崎市麻生区片平4-15-2 山崎斌氏宅(草木寺)庭内  わが庭の竹の林の浅けれどふる雨みれば春は来にけり           碑陰なし  同  愛甲郡愛川町八菅山141 八菅(はすげ)神社階段下 さかみのや八菅の宮の宮柱ふりさひぬれはいよゝたふとき (喜志子)     S.53.3.28  同  相模原市城山町 津久井湖畔        今日の雪は降りつもれとも明るくてとほく小鳥のさへつるきこゆ(喜志子)  S.53.4.  同   同   同 都井沢 加藤武雄墓石       夏空にわきては消ゆる白雲のはかなくもかくれましゝ君はや(喜志子)    S.40.11. 山梨県南巨摩郡身延町下部45 「ホテル神泉」前     山越えて入りし古驛の霧のおくに電燈の見ゆ人の聲きこゆ         S.54.秋  同 北杜市小淵沢7711 福祉活動センター前  甲斐の国小ふちさはあたりの高はらのあきすゑつかたの雲のよろしさ     S.24.霜月.13  同  同  同      同     はに鈴のほろゝこほろき夜もすからまくらのしたのあたりにて鳴く(喜志子) H.元.11.吉  同  同  高根町村山北割3288 町農村環境改善センター前 枯すすきにからまつの葉の散り積みて時雨にぬれし色のさやけさ      H.3.3.  同 南巨摩郡早川町赤沢 羽衣橋際近くの参道上    山襞のしげきこの山いづかたの襞に鳴くらむ筒鳥聞ゆ            S.45.11.26 長野県長野市松代町 海津城址             山出で来て尾長の鳥の遊ぶらん松代町の春をおもふよ           S.38.5.3  同 下高井郡山ノ内町志賀高原 澗満滝展望台    「澗満滝」(「草津より渋へ」より)                    S.58癸亥.7.盛夏  同  同   同  渋峠                       「峠にて」  同  同   同  渋温泉 大湯前                 「渋温泉へ」  同 千曲市上山田 千曲川万葉公園内     秋風の空晴れぬれば千曲川白き河原に出てあそぶかな  かんがへて飲みはじめたる一合の二合のさけの夏のゆふぐれ         碑陰なし  同  同  同    同        故さとの信濃なるかもいまぞわが千曲の川の長橋わたる(喜志子)       碑陰なし  同 埴科郡坂城町 JR坂城駅前     春あさき山のふもとに畑をうつうら若き友となにをかたりし  同 小諸市丁311 懐古園内 石垣            かたはらに秋草の花かたるらくほろびしものはなつかしきかな        碑陰なし  同  同 新町迎田丘 宮坂工房庭内         幾山河こえさりゆかば寂しさのはてなむ國ぞけふも旅ゆく          碑陰なし  同  同 市町1-2-29 田村病院 本宅庭内      白珠の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり         碑陰なし  同  同  チェリーパークライン(車坂峠への道)路傍  しらたまの歯にしみとほるあきの夜の酒はしづかにのむべかりけり       (S.61.夏.)  同  同   同     同    同       小諸なる君が二階ゆながめたる浅間のすがた忘られぬかも          (S.61.夏.)  同 佐久市岩村田西本1159-1 佐久酒造組合前      白珠の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり         碑陰なし  同  同  同 稲荷浦553「佐久ホテル」前庭    白玉のはにしみとおる秋の夜の酒は静かに飲むべかりける 長野県佐久市岩村田 仙禄湖畔                        碑陰なし            ひとの世にたのしみ多し然れども酒なしにしてなにのたのしみ(茂 美代子歌 春夫詩併刻)  同  同 伴野下県1726-2 岸野小学校校門内  わか竹の伸びゆくごとく子どもらよ真すぐにのばせ身をたましひを      (S.38.)  同  同   同      同  玄関横庭内  わか竹の伸びゆくごとく子どもらよ真すぐにのばせ身をたましひを  同  同 (望月)茂田井2179 武重本家酒造前   よき酒とひとのいふなる御園竹われもけふ飲みつよしと思へり   しらたまの歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり   ひとの世にたのしみ多し然れども酒なしにしてなにのたのしみ        S.42.8.18  同 北佐久郡立科町芦田八ケ野 蓼科牧場入口近く 見よ旅人秋も末なる山々のいただき白く雪つもり来ぬ            碑陰なし  同  同   同  同     同   同        ふくらかの立科山のたち姿佐久の花野にすそ引きのべて(喜志子)        碑陰なし  同  同   同 芦田 笠取峠 松並木公園内     老松の風にまぎれず啼く鷹の聲かなしけれ風白き峰に   岨道のきわまりぬれば赤ら松 峰越の風にうちなびきつゝ  同 南佐久郡川上村樋沢 石梨の下         入りゆかむ千曲の川のみなかみの峰仰ぎみればはるけかりけり        S.60.11.  同  同   同 大深山 馬頭尊の横      泥草鞋踏み入れて其処に酒をわかすこの国の囲炉裡なつかしきかな      S.60.11.  同  同   同 梓山 金峰山神社境内        この国の寒さを強み家のうちに馬引き入れてともに寝起す          S.60.11.  同  同   同 秋山 町田市民自然村入口    見よ下にはるかに見えて流れたる千曲の川ぞ音も聞えぬ           H.2.4.吉  同  同  南牧村野辺山 JR野辺山駅前 銀河公園内    わが行くや見る限りなる霜の野のすすき枯れ伏し真しろき野辺を   わが袖の触れつつ落つる路ばたのすすきの霜は音立てにけり   人いまだゆかぬ枯野の今朝の霜を踏みてわがゆくひたに真直に   野末なる山に雪見ゆ冬枯の荒野を越ゆとうち出でて来れば    はりはりとわが踏み裂くやうちわたす枯野がなかの路の氷を    枯れて立つ野辺のすすきに結べるは氷にまがふあららけき霜   大空の深きもなかに聳えたる峰のたかきに雪降りにけり           H.6.5.吉  同  同   同 市場 海ノ口馬市場跡      見よ下にはるかに見えて流れたる千曲の川ぞ音も聞こえぬ          H.6.5.吉