與謝野寛・晶子(3) 静岡県浜松市細江町気賀995-1 細江公園 展望台近く 文学の丘    名を聞きて王朝の貴女ときめきし引佐細江も気賀の町裏(晶子)        S.53.10.再建  同  同  同 同 1023-1 国民宿舎「奥浜名湖」横  さわやかに水はるかなり遠江浜名の湖の夏の夕ぐれ(晶子) (木碑)       裏面なし  同  同  同 同 305 北区役所屋上      井伊谷川都田川の落合の口より引佐細江はじまる(晶子)  同  同  同 同 市立図書館細江分館 文学の広場  名を聞きて王朝の貴女ときめきし引佐細江も気賀の町裏(晶子) 富山県高岡市古城1-6 高岡古城公園 本丸跡   高岡の街の金工たのしめり詩のごとくにも鑿の音を立つ  館などさもあらばあれ海こえて羅津に対ひて本丸の松(晶子)         S.37.10.  同  同 金屋町 金屋緑地脇   ゐもの師はたのしかるべしみずからを釜ひとつにも出ださんとする   われ入りて鍋作りする?にあるを夕日と思ふひろきかな屋に(晶子)  同 黒部市宇奈月町 宇奈月公園内   侘びざらん黒部の溪の秋の雨もみじも我も岩も濡るれば  おふけなくトロ押し進む奥山の黒部の溪の錦繍の関(晶子) 石川県金沢市俵町地内 戸室山中腹 階段中程より左入る自然石   白やまに天の雲あり医王山次ぎて戸室もたけなはの秋(晶子)  同 七尾市三島町70-1 七尾福祉センター前   家々に珊瑚の色の格子立つ能登のなゝ尾のみそぎ川かな(晶子)        碑陰なし  同 小松市安宅町 安宅関跡        松たてる安宅の沙丘その中に清きは文治三年の関(晶子)           S.28.5.  同  同 串町上組 串橋横   串の橋二つの潟をつなげども此処に相見て我等は別る(晶子)  同 加賀市山代温泉万松園通2-1 吉野屋玄関横   吉野屋の裏の竹よりちる雫この雨朝は雪となれかし   櫛めきて細き丹塗りの格子より山代の湯の雨をながめん(晶子)  同  同  同  万松園通 服部神社前 魯山人旧居   赤絵なる椿の皿のえがかれてうつくしき夜の山代の宿(晶子) 愛知県津島市神明町1番地 津島神社境内      二もとの銀杏をおきて自らは紅き津しまの神の楼門(晶子)  同 岡崎市明大寺町栗林48-1 竜海中学校校庭     金色の小さき鳥のかたちしたいちょうちるなり夕陽の丘に(晶子)  同  同 中町北野東20 甲山中学校校庭         金色の小さき鳥のかたちした銀杏ちるなり夕陽の丘に(晶子) 福井県越前市(武生)東千福町 ふるさとをしのぶ散歩道沿い  朝の富士晴れて雲無し何者か大いなる手に掃へるごとし  われも見る源氏の作者をさなくて父と眺めし越前の山(晶子)  同  同 ( 同 )蓬莱町3-23 ギャラリー越之蔵脇   松かへで都のあらし山のごとまじる武生のみぞの両側(晶子) 滋賀県高島市鵜川215 白鬚神社境内    しらひげの神の御前にわくいづみ(寛)これをむすべば人の清まる(晶子) 同 湖南市 富村俊介氏宅庭内   いと細く香煙のごとあでやかにしだれざくらの枝の重る 京都府京都市左京区永観堂町48 永観堂境内      秋を三人椎の実なげし鯉やいづこ池の朝かぜ手と手つめたき(晶子)      生誕100年(S.53)  同  同  同 岡崎成勝寺町9 京都市伝統産業会館前     友染をなつかしむこと限りなし春の来るため京思ふため(晶子)        1984.5.26 京都府京都市中京区東洞院通六角下ル御射山町262 市女性総合センター 「ウイング京都」1階ロビー   「山の動く日」(晶子)  同  同 左京区鞍馬本町1074 鞍馬寺霊宝殿横     遮那王がせくらべ石を山に見てわが心なほ明日を待つかな          碑陰なし  同  同  同   同     同   同     何となく君にまたるゝこゝちしていでし花野の夕月夜かな(晶子)       碑陰なし  同  同  同  同  鞍馬由岐神社手前左(普明殿前)  ああ皐月ふらんすの野は火の色す君もコクリコわれもコクリコ(晶子)     1990.3.23  同  同 東山区粟田口華頂町3 蹴上浄水場内     御目ざめの鐘は知恩院聖護院いでゝ見たまへ紫の水(晶子)          S.29.11.文化の日  同  同  同 祇園町北側625 八坂神社本殿前横    清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき(晶子)        生誕100年(S.53)  同  同  同  同 南側570 「祇園新地甲部歌舞練場」前    京更けて歌舞練場のかゞり火の雫おちんと眺めにぞ行く(晶子)        生誕100年(S.53)  同  同  同 常盤町169 四条川端上通り 京阪四條駅9番出口すぐ 南座の繪看板をば舞姫と日暮れて見るも京のならはし   四條橋おしろい厚き舞姫の額さゝやかに打つ夕あられ(晶子)         1990.5.4  同  同  同 新門前通リ東大路西入ル梅本町262 駒井真珠店内  玉まろき桃の枝ふく春のかぜ海に入りては真珠うむべき(晶子)        1989.10.  同  同 北区等持院北町56-1 立命館大学国際平和ミュージアム 地階入口前のロビー   「君死にたまふこと勿れ」(晶子)  同  同 上京区七本松中立売下ル二番町211-6 富士石材工業KK 玄関横壁面   天地を間に置ける人と人頼みがたしと見ねば思はる(晶子)  同  同 右京区嵯峨清滝町20 清滝民芸館横   かはらけを山に投ぐるもつぎつぎに遠くいたるはわが飛ぶに似る       1982.7.吉辰  同  同  同  同     同  下の岩壁(痛み激しく現在は無し)  ほととぎす嵯峨へは一里京へ三里水の清瀧夜の明けやすき(晶子)       S.33.4.  同  同  同  同   渡猿橋南詰(橋から下流50m)   ほととぎす嵯峨へは一里京へ三里水の清瀧夜の明けやすき(晶子)  同  同  同 北嵯峨北ノ段町3 直指庵庭内    夕ぐれを花にかくるる小狐のにこ毛にひびく北嵯峨の鐘(晶子)        生誕100年(S.53)  同  同  同 嵯峨 落柿舎近く 去来墓入口(弘源寺 小倉山墓地)      皐月よし野山のわか葉光満ち末も終りもなき世の如く(晶子)         碑陰なし  同  同 伏見区中島宮ノ前町 城南宮庭内    五月雨に築土くつれし鳥羽殿のいぬゐの池におもたかさきぬ(晶子)      生誕100年(S.53)  同 宇治市宇治 宇治上神社 大吉山登り口   源氏物語礼讃 宇治十帖(十首)(晶子)  同 宮津市文殊 天橋立 松並木内   小雨はれみどりとあけの虹ながる与謝の細江の朝のさゞ波  同  同 同   同   同   人おして回旋橋のひらく時くろ雲うごく天の橋立(晶子)  同 与謝郡与謝野町岩滝 男山八幡神社境内  み柱にわが師のみ名の残るにもぬかづき申す岩滝の宮  海の気と山の雫に石濡るゝ八幡の神の与謝の御社(晶子) (直文歌併刻)    S.35.4.吉辰  同  同  同  (岩滝)弓木 大内峠 妙見宮横(一字観公園)     (表)たのしみは大内峠にきはまりぬまろき入江とひとすぢの松   (裏)海山の青きが中に螺鈿おく峠の裾の岩瀧の町(晶子)          S.5.5.21  同  同  同  (加悦)金屋1682 与謝野町立江山文庫中庭内(信楽焼の陶板)  いと細く香煙のごとあでやかにしだれざくらの枝の重る(晶子)  同  同  同  金屋 滝から桜内沿い   飛ぶ雲に秋の日ひかりそのもとに大江の山のもれるうすべに 京都府京丹後市網野町掛津 琴引浜 海水浴場の奥     遠く来て我が行く今日の喜びもともに音を立つ琴引きの濱   おく丹後おくの網野の浦にして入日をおくる旅人となる(晶子)