森本治吉 秋田県秋田市山王 「パークホテル」庭園内        日の本のいや栄えゆくしるしとそほからほからに朝日子のぼる  同 にかほ市象潟町関字大道 パークランド       一万余年の石の真向ひ嘆かへば小さかりけし身吾は  同  同   同  同                    夕つ日に薄く赤らみ鳥海山を今よぎりゆく雲の大いさ 神奈川県小田原市西大友485 盛泰寺墓地 森本家墓域      はるや春ひそかに来たるあしおとをわれは聞かまし心の耳に          (S.56.4.吉) 森山 啓 石川県小松市安宅町 安宅関跡           「遠方の人」より                             S.50.11. 森山汀川 長野県諏訪市小和田 (島崎川河川敷) 文学の道公園内 さらきの七日古墳を見あるきて陽のやはらきにかせはさむしも         (H.元.11.24)  同 諏訪郡富士見町落合 神代公民館上の天狗社西方の墓地  子規左千夫赤彦にまみえよき友と携はり来て老にいりたる  同  同  同  原の茶屋 富士見公園内    郭公者国乃最中弥鳴機里而赤羅比久火能未陀沈萬寸  (郭公は国の最中に鳴きをりて赤らひく日の未た沈ます)  同 茅野市ちの上原1753 頼岳寺門前          おのつから安住の地と寺山に鳥群かれるさまをしも言ふ            碑陰なし