夏目漱石(2) 愛媛県伊予市上野 本願寺下 池堤防(武智偕良氏宅庭) 神鳴の圖に乗り過ぎて落ちにけり  同  同 上吾川横内1418 称名寺前丘上        蒲殿のいよ/\悲しかれ尾花 木枯らしや冠者の墓撲つ松落葉       S.庚申(15).初夏  同  同   同      同 庭内          (表) 凩や冠者の墓所の松落葉 (裏) 蒲殿のいよ/\悲し枯尾花      碑陰なし  同 松山市(北條)粟井坂 大師堂前           釣鐘のうなる許に野分哉(子規句併刻)                  S.51.初春  同 新居浜市一宮町1-3-1 一宮神社境内     風に聞け何れか先に散る木の葉(子規 極堂句併刻)            S.41.仲秋  同  同  松原町9-49 合田正仁氏宅庭内    釣鐘のうなる許に埜分哉                        S.41.春  同 南宇和郡愛南町(城辺)矢野1782 諏訪神社境内    竹一本葉四五枚に冬近し(六角柱に八句) 大分県中津市山国町守実 大歳(おおとし)神社境内   せぐくまる蒲団の中や夜もすがら  同 日田市亀山(きざん)町2-8 専念寺境内  五岳上人を偲び 詩僧死して只凩の里なりき  同  同 隈「グランドホテル三隈」前       吹きまくる雪の下なり日田の町 福岡県福岡市城南区片江南町4-41-12 文学碑公園内 仰臥人如唖黙然看大空大空雲不動終日杳相同                碑陰なし 同 北九州市小倉北区上富野4-1-25 松柏園ホテル   うつくしき蛋の頭や春の鯛  同 筑紫野市武蔵473-2 福祉センター 「御前湯」前 温泉のまちや舞ると見えてさんざめく  同  同  古賀8-2 天理教天拝分教会   見上げたる尾の上に秋の松高師し   温泉の町や踊ると見えてさんざめく  同 太宰府市宰府2-5-1 西鉄太宰府駅前 石灯篭西面    反橋の小さく見ゆる芙蓉かな  同 久留米市御井町 高良山森林つつじ公園 飛雲台  菜の花の遥かに黄なり筑後川  同  同   高良山森林つつじ公園 東屋前      人に逢わず雨ふる山の花盛  同  同      同     温石温泉への分岐点   筑後路や丸い山吹く春の風  同  同  草野町 発心山の上りにかかる地点     濃やかに弥生の雲の流れけり  同  同   同  発心公園内             松をもて囲ひし谷の桜かな  同  同  山川町 追分               親方と呼びかけられし毛布哉  同  同   同  上追分361先   追分とかいふ処にて車夫共に親方乗って行かん喃といふが…  同 うきは市吉井町吉井 中央公民館前庭         なつかしむ衾に聞くや馬の鈴         同 筑後市尾島 船小屋鉱泉場北側   ひやゝゝと雲が来るなり温泉の二階 長崎県平戸市 平戸大橋下 大橋公園内    凩に鯨潮吹く平戸かな  勢ひひく逆櫓は五丁鯨船 熊本県熊本市新市街12-5 松本外科医院庭内     涼しさやうらは鉦うつ光琳寺                       碑陰なし  同  同 黒髪2-39-1 熊本大学教育学部構内     夫レ教育ハ建国ノ基礎ニシテ師弟ノ和熟ハ育英の大本タリ          碑陰なし  同  同  同     同  黒髪キャンパス内   秋はふみ吾に天下の志 及び夏目漱石の銅像  同  同 坪井4-30 筆子産湯の井戸        安々と海鼠の如き子を生めり(熊本市内坪井の家は漱石記念館になっている)  同  同 上熊本2-18-1 JR上熊本駅前              夏目漱石立像  同  同 京町本丁1-14 市立京陵中学校前      すみれ程の小さき人に生まれたし  同  同 河内町野出(のいで) 野出峠         草枕・峠の茶屋跡 1996  同  同  同  同    同             天草の後に寒き入日かな  同  同  同  同 石畳の道入口         家を出て師走の雨に合羽哉  同  同  同  同 天皇展望の地         降りやんで蜜柑まだらに雪の船  同  同  同 金峰山(島崎・鎌研坂出口)      木瓜咲くや漱石拙を守るべく  同  同  同 通り 越(鳥越)の茶屋跡     「草枕」 春風や惟然が耳に馬の鈴  同 玉名市天水町小天 那古井館庭内   小説 草枕 発祥之地  温泉や水滑らかに去年の垢  同  同  同 同  前田別邸「漱石館」記念館 かんてらや師走の宿に寝つかれず  同 阿蘇市内牧482-2 「ホテル山王閣」庭内  夏目漱石先生二百十日起稿の宿 行けと萩ゆけとすゝきの原広し        碑陰なし  同  同  同      同                夏目漱石の胸像  同  同 内牧 明行寺門前              「二百十日」の一節(文)  同  同 同 小里 明行寺   白萩の露をこぼすや温泉の流  同  同 坊中キャンプ場(善五郎谷)          小説二百十日文学碑  同  同   同    横      赤き煙黒き煙の二柱真直に立つ秋の大空  同  同   同      灰に濡れて立つや薄と萩の中  行けど萩ゆけどすすきの原廣し  同  同 黒川吉野窪 町営キャンプ場内          小説二百十日文学碑                            S.52.9.2 並河 太 島根県安来市広瀬町御子守口 富田橋東詰     幸盛の夢もかなしき城山の花の吹雪にあひにけるかも 並木凡平 北海道室蘭市常盤町 常盤公園内(電信浜より移設)    こゝたけは鐵の唸りも聞えない電信浜の波のさゝやき             S.26.7.15  同 小樽市新光465 朝里不動尊境内         廃船のマストにけふも浜がらす鳴いて日暮れる張碓の浜  同 稚内市中央1-1-21 北門神社境内      八十段登りきはめて北門の社にひらく宗谷海なぎ               S.43.9.