窪田空穂・章一郎 茨城県神栖市高浜1468 県立神栖高校            碑面不明 (章一郎) 栃木県日光市中宮祠2484 二荒山神社 中宮祠境内      五月なほふかきみ雪の男体の山にとけては湖となる              S.31.秋 同  同 川治 宿屋伝七敷地内   下野の高原山に月澄めりゆくりなくしも心かなしき 千葉県山武郡芝山町芝山298 芝山仁王尊観音教寺境内 はにわ博物館前     くだら佛師いまだ来ぬ日をあづまなる總に住みけるこの埴師はよ        S.34.正月.  同  同 大網白里町 十枝の森内         稲田みな乾割れしさまを目に見てと翁いひ出づ五十とせの前 東京都伊豆諸島大島町 波浮の港   見送れる島乙女ども青波をへだてる船になほも手を振る(章一郎) 神奈川県秦野市震生湖公園   日あたりの若葉ほぐるる楢山にあな珍らしやちごちごの花 山梨県甲州市勝沼町下岩崎1740 「宮光園」内 峡川の笛吹川を越え来ればこの高はらは皆ぶどうなり  甲斐のくに南に傾くたか原にうるゝ葡萄の房の長きかも (他3首)        S.30.9.10  同 山梨市日下部 差出の磯 塔の山           兄かわに並ふ弟川ほそ/\と青山峡を流れてくたる              S.29.10.9  同 韮崎市若宮1-1-1 JR韮崎駅前           韮崎の土手の桔梗を折る人の抱へあますもむらさきの花            S.58.11.3 新潟県佐渡市鷲崎 久保田フミエ氏山荘(鶯山荘文学碑林)   寒つばき濃べに咲ける小き花冬木の庭の瞳のごとき   両極をひととせに翔ぶ渡りどり極アジサシよアンカレジのそら(章一郎) 長野県上田市別所温泉1600 安楽寺境内         老の眼に観る日のありぬ別所なる唐風八角三重の塔              S.39.8.1  同 塩尻市広丘原新田 歌碑公園内        あき空の日に照るみとりにほひ出て見まはす四方にあふれなむとす       S.62.7.  同  同 片丘南内田4079 村上與八郎氏宅庭内      老松にそへる小まつの深翠山よりの風清き音立つ               S.37.4.1  同 松本市蟻ケ崎 城山公園内            鉦ならし信濃の国をゆきゆかはありしなからの母見るらむか          S.29.5.  同  同 芳川小屋 小屋公民館前         鉦鳴らし信濃の国を行き行かはありしなからの母見るらむか          S.48.3.吉  同  同 和田1716 窪田寛二氏宅前      窪田空穂生誕之地                             S.56.11.  同  同 同  学校公園 (旧小学校跡)内      うたゝ寐の親のまくらへ踏む如くふみてわか行くふる里の路を         S.56.11.  同  同 同   同   内          「和田小学校々歌」                            S.48.3.  同  同 大字島立3298 島立小学校   湧きいづる泉の水の盛りあがりくずるとすれやなほ盛りあがる  同  同 内田2573 牛伏寺境内    安曇野と筑摩野分けて夜の明けを白く遥けく梓川見ゆ(章一郎)  同 北安曇郡池田町会染袖沢           池田ひと愛て見はやさむ我手もてみとりとなせるときは木の山(麓歌 虚子句併刻) S.24.11.  同 伊那市高遠町本町 南アルプス信用金庫前    高遠の町のゆかしも逢はまほしと思へる友の多くすめるに 長野県伊那市高遠町 白山橋の欄干   山峡はここに極まる兜山三峰川をまへに城は立ちけむ 静岡県三島市大宮町 桜川畔(水上通り)           水底にしづく圓葉の青き藻を差し射る光のさやかに照らす           (H.6.3.)  同 伊東市物見が丘2-30 仏現寺梵鐘       とゝろきて消えゆく鐘に明けくれのこゝろ寄すらむ伊豆の国人 (2句 5首併刻)  S.23.1.  同 伊豆の国市長岡1150 最明寺境内      最明寺寺うらにしてささやけき五輪の塔を苔に見出でぬ            S.53.1.20  同 下田市柿崎 弁天島入口             心燃ゆるものありて踏む夕波の寄り来て白き柿崎の浜             S.47.9. 大阪府富田林市喜志町 PL病院前                    もろもろの心一つにあつまりて焔となれる羽曳野の丘 (他6首) 山口県下関市菊川町田部747-1 菊川町役場前    水きよき田部の夜のやみ照らしてはあをく飛ぶらむ螢おもほゆ         S.33.5. 徳島県徳島市山城西1丁目 徳島文理大学   自立するものはたのしと剣が峰呼びかくる聲を心もて聴く  同 美馬市美馬町願勝寺8 願勝寺の梵鐘    法聲聞計諸人止朝鳴之夕撞鐘乃許惠能止杼呂爾   (法の声聞け諸人よ朝鳴らし夕撞く鐘のこえのとどろに) 隈 治人 長崎県長崎市平野町7-8 国際文化会館前     雲が首灼く浦上花をもっと蒔こう