木俣 修 宮城県仙台市青葉区青葉山 仙台城址 二の丸跡 三太郎の小径     蔦かつらあかくもみつるしろあとに百舌は高なくゆふさりくれは      S.47.神無月末の九日  同 石巻市南浜町1丁目 文化センター前     大漁の旗あぐる船よりよぶこゑにこたふるなして海なりの音 東京都伊豆諸島大島町 波浮の港   高波の中にあらはる朱のへさき退避の船のまたひとつ来つ 新潟県佐渡市鷲崎 久保田フミエ氏山荘(鶯山荘文学碑林)    わたつみの巌の崖にさく百合のこころこほしも相川のうみ 長野県伊那市高遠町東高遠「ホテル絵島」入口 町立郷土資料館庭内   いにしへの流人の悲話を思ふ眼に時雨過ぎゆく高遠の山 富山県富山市 城山公園内 呉羽ハイツへの途中右側 鷺の群わたりをへたる野の上はたゝうすうすに青き雪照            S.50.8.2 滋賀県彦根市尾末町8 市立図書館前          城の町かすかに鳰のこゑはしてゆきのひと夜の朝明けんとす          S.57.秋 三重県志摩市志摩町御座117 御座フェリー船着場横     志摩の津の海女か悲願に生れまして潮のもなかにいますみほとけ        S.45.9. 岡山県倉敷市玉島柏島451 円通寺公園頂上       征矢ひとつ放つおもひに秋光裡おいのいのちをふるいたゝしむ         S.56.10.吉辰 福岡県柳川市三橋町高畑333 「松月文人館」前         白秋とともに泊りし松月の思ひ出も遠くなりにけるかも            碑陰なし 木村 毅 岡山県勝田郡勝央町勝間田200-1 公民館前庭      雑草の実のように芽生えた 蛙の子のようにとびはねた 作北の… 木村素衛 長野県上田市大手2-7-13 小上教育会館前     国を想ふことは世界を想ふことならざるべからず               S.41.11.18  同 松本市浅間温泉 茶臼山         真実に実在を愛する人にとっては自己の死は何でもない…           碑陰なし  同  同 旭3-1-1 信州大学付属松本小学校校門内 底ひなく深き愛ありますらをよいのちの限り努めざらめやも           (S.56.)  同 安曇野市豊科町豊科5668-4 南安曇教育会館前庭   かそけくも消え行く光雪かそも白き雲片安曇野に…               S.44.3. 木村緑平 大阪府大阪市住吉区杉本2-20-10 光明寺境内  うちのすゞめも雨の日は雨にぬれている(11句併刻)              S.33.5. 福岡県田川郡糸田町中糸田3109 伯林寺門前   雀生れてゐる花の下を掃く(山頭火句併刻)                  S.52.文化の日  同  同  同 上糸田 リフレッシュマイロードパーク(役場前)       子雀の甘えてゐる聲のしてゐる朝日(山頭火句併刻) 福岡県田川郡糸田町宮床 山ノ神集会所 西側 (鉱長坂)    雨ふる子のそばに親の雀が来てゐる(山頭火句併刻)  同  同  同 同  木村氏邸付近 (貴船神社東方)     聴診器耳からはづし風の音きいてゐる(山頭火句併刻)  同  同  同 上糸田 糸田小学校前正門 西側        かくれん坊の雀の尻が草から出てゐる(山頭火句併刻)  同  同 香春町高野 山頭火遊歩道    香春へ日が出る雀の子みんな東に向く  同 柳川市坂本町 柳城児童公園内        (表) 雀生れてゐる花の下を掃く   (裏) 草の花ほんに月がよか                         (S.43.(1968))  同  同  同  故木村緑平氏旧宅前    柿の葉の落つるのも山頭火の命日らしも 木山捷平 岡山県笠岡市 古城山公園頂上      杉山をとほりて杉山の中に一本松を見出でたりあたりの…           S.45.11.  同  同 山口742 木山捷平 生家の前庭      ひんがしの島根のなかつきびつくにきじ生ふる里をたがわすれめや       S.47.3.26  同  同 六番町1-15 市立図書館前庭                 「五十年」(詩)