鹿児島壽藏 青森県青森市浅虫 浅虫ゆうやけ橋のバルコニー  湯の島は海のもなかに冬さびて磯のなだりに常磐樹の立つ  同 十和田市奥瀬十和田湖 花鳥渓谷バラ園 文学散歩道     奥入瀬の川の中州に水風のおのづから吹きたわむ秋くさ 山形県上山市三上字半道路 観光果樹園内         疾風の如くきたり君の使者メルヘンの使者サクランボの使者          S.56.5.22  同  同  同  同  観光フルーツ園入口    さくらんぼうの熟れたる頬の紅と黄はさながら幼子の肌のごとし        S.56.5.22  同 酒田市南新町1-7-16 日和山公園内            大川の夕凪どきのやすらぎをハンコタンナの其の面に見つ           (S.59.秋)  同  同 飛島勝浦甲84 「飛島旅館」前        鳥海山の山すそかすむ海のうへかぎりも知らに秀波たちみゆ 群馬県高崎市石原町 観音山 一路堂庭内           観音の墨絵三万三千有余態居士を離れて居士のうちに帰す           S.53.10.8 埼玉県さいたま市西区三橋5-934 三橋青葉園墓地 4区14列3番 ひとのいのち速く過ぎ去り時逝かぬ彼の世の国は遂に見えざる         S.62.3.  同 熊谷市上之(かみの)336 龍淵寺境内       鐘楼に新わら積みてにきはしきみ冬とそ思ふ上之の美寺            S.51.4.11 岐阜県土岐市五斗蒔一の沢 花の木窯          花乃木の老樹の元をゆく水と共に逝きけむ君を悲しむ 愛知県一宮市(尾西)三条田畑40-1 料亭「末木」玄関前        尾西市の末木の庭の一枚田なびかふ青がまひるめにしむ            碑陰なし 滋賀県甲賀市信楽町長野 高橋楽斉氏宅入口       ゆくりなく訪ね来りし窯ケ谷炭火おこして松たけを焼く 京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町2 厭離庵庭内 かせやすむまひる青苔庭のさき桔梗の新種いろもやさしき       S.癸亥(58).5.17  同  同 上京区今出川町烏丸通 大聖寺庭内      大寺にこもれるひとの静かなる息さへきこゆ遠く思へば 奈良県奈良市南新町 安田氏宅庭内         野点の傘くれなゐ映ゆる林泉の中四月十日の若葉照りあふ 兵庫県多可郡多可町加美区熊野部491 細田直俊氏宅門前    熊野部の柴山もみぢ過ぎかたの清けくもあるか師走のなかば 岡山県倉敷市下津井 祇園神社境内             このあした光を受けし大海はひとときに湧きし新潮と思ふ(「鹿児島寿蔵の歌碑」には記載なし) 山口県長門市深川湯本「大谷山荘」向う岸の川辺     山荘のそばを流るゝ音信川白波たてゝひゞくすがしさ 福岡県福岡市博多区上川端町1-41 櫛田神社境内        荒縄を下げてゐさらひ露はなる山笠びとの瑞々しさよ             S.55.10.30 佐賀県武雄市西川登町 弓野窯(中島宏氏宅)庭内      大空の青のきはみはいづくまで深きものかとたゞに仰ぎつ  同 嬉野市嬉野町下宿「ホテル神泉閣」女性浴場の前   七夕の宵のさ庭にうち水の雫したゝる音の閑けさ 葛西善藏 北海道芦別市新城町 夫婦滝公園内         葛西善蔵 雪をんな文学記念碑                       S.61.6. 青森県弘前市新寺町112 徳増寺墓地 葛西善蔵墓石       白根山雲の海原夕焼けて妻し思へば胸いたむなり               S.39.7.23  同 平川市碇ケ関 三笠山中腹       椎の若葉に光あれ親愛なる椎の若葉よ君の光の幾部分かを僕に恵め       S.31.7.23 栃木県日光市湯元 湯の湖畔            秋ぐみの紅きをかめば酸くしぶくタネあるもかなしおせいもかなし       S.43.11.4 梶井基次郎 静岡県伊豆市湯ケ島1937 「湯川屋旅館」の山手   梶井基次郎文学碑   山の便りをお知らせいたします、桜は八重がまだ…               碑陰なし 三重県松阪市殿町 城址公園内             「城のある町にて」より                          S.49.8.  同 北牟婁郡紀北町海山(みやま)区河内802-2 上里小学校校舎前 「城のある町にて」より                          S.53.5. 大阪府大阪市西区靭本町1丁目 靭公園内       「檸檬(れもん)」より                           S.56.3. 兵庫県伊丹市千僧3-76 西善寺の小公園内      「禁烟日記」より                             S.59.3.