大町桂月(2) 宮城県大崎市鳴子町鬼首字下蟹沢16 高橋屋敷内 「神滝温泉」の手前  薄着して山に入れば残雪ふきの薹 福島県郡山市熱海町熱海4-161 「水月園一力旅館」庭園内       紅葉青山当面横一庭泉石自幽清晩来雲気圧…                 S.42.5.22  同 いわき市小川町上小川 夏井渓谷 籠場の滝       散りはてゝ枯木ばかりと思ひしを日入りて見ゆる谷のもみぢ葉 茨城県久慈郡大子町古分屋敷 弘法堂裏 展望台広場     久慈の奥男體山を仰き見て畫を学はむと思ひける哉  同  同  同 袋田 袋田の滝 観瀑台        御空より巌を傳ひて飛落ちてすへりて散りて四度の大瀧 栃木県那須塩原市塩原 野天風呂(もみじ湯)横     名にし負う箒川原にゆあみして心のちりもはらわれにけり           S.59.秋  同  同   同  八汐橋袂          名にし負う箒川原にゆあみして心のちりもはらわれにけり           碑陰不明  同  同   湯本塩原153 「ヘルシー七滝」(元湯)    やせ馬の荷をおろしたる清水かな 群馬県吾妻郡中之条町伊勢町1035 第一小学校校庭 井上重徳歌碑  阿賀都麻乃多仁耳加久礼志比登津須義九母井爾美由留止伎者来仁計無 (吾妻の谷にかくれし一つ杉雲井にみゆるときはきにけむ)           S.9.9.11                          東京都伊豆諸島大島町 波浮の港   三原根に白雪つもる時あれど里に木の花咲かぬ日のなき 山梨県北杜市大泉町西井出字石堂 天女山中腹 八ケ嶽神社境内    麓から頂きまでも富士の嶺を背負ひて登る八ケ岳かな  同  同 白州町白須 甲斐駒ケ岳登山口 駒ケ岳神社前     夜もすから高根のうへに焚火して寝なからに見る十五夜の月    七月に来て七合の室七丈主人七兵衛年も七十  同 南巨摩郡早川町 農鳥岳山頂         酒のみて高根の上に吐く息は散りて下界の雨となるらん 新潟県佐渡市羽茂本郷 菅原神社境内       鴬や十戸の村の能楽堂                           S.45.4.  同  同 金井町 文学公園(黒木御所跡)      松風や汗はきゆれど涙かな 長野県上田市別所温泉 大湯 薬師歌碑公園内       戸隠の鬼退治よりかへりきて別所の出湯の酒やくみけん   静岡県浜松市北区三ケ日町都筑(つづき)595 「琴水館」前    布團からあたまたけ出す初日かな                      S.43.4. 奈良県吉野郡天川村洞川 弥山頂上            目に近く弥山を見つゝ峯々を終日こゆる奥かけの道 鳥取県鳥取市佐治町尾際 猿渡里                大町桂月先生観望の地 島根県出雲市今市町1800 県立出雲高校 平田植物園     雲州の梅に別るる寒さかな  同 出雲市多伎町小田             草はみな刈りつくされし土手の上にひとむら残る女郎花かな 高知県高知市高見町 野中兼山墓前 墓域改修碑     古をかゝみに今も後の世も土佐に優れし人の出てなむ  同  同 桂浜 椿の小道             見よや見よみな月のみのかつら濱海のおもよりいづる月かげ          S.3.仲秋 高知県長岡郡大豊町大杉 八坂神社          雲をつくたけよりわけの杉村の大杉見れば神代しおもほゆ  同 須崎市上分(かみぶん)樽の滝 住吉神社        大空に瀧を仰ぎて晝寝かな  同 高岡郡佐川町斗賀野 虚空蔵山頂      矛ケ峯雨より上の岩に臥て雲にほのめく日を仰ぐ哉   笠ばかり萱の上ゆく山路かな  同  同 津野町布施ケ坂       羊腸路入鳥声間 車上身閑心不閑 欲訪勤王豪傑跡 白雲埋尽幾重山 大村主計 山梨県甲州市小屋敷上於曽2026 向嶽寺境内        「花かげ」                                1957.10.5  同 南都留郡富士河口湖町小立692 妙法寺境内      「花かげ」                                H.5.4.25