石川啄木(3) 秋田県鹿角市花輪荒田4-1 鹿角市役所庁舎前             「鹿角の国を憶ふ歌」                        S.60.7.15 福島県大沼郡会津美里町雀林三番山下3554 法用寺三重塔下   敵として憎みし友とやや長く手をば握りきわかれといふに           (1985.10.27)  同  同   同      同     同      あらそひていたく憎みて別れたる友をなつかしく思ふ日も来ぬ         (1985.10.27) 茨城県日立市大みか町2-23-10 JR大甕駅前       何事も思ふことなくいそがしく暮らせし一日を忘れじと思ふ          1982.5. 栃木県佐野市金井上町2233 惣宗寺(厄除大師)境内        夕川に葦は枯れたり血にまとう民の叫びのなど悲しきや 東京都中央区銀座6-6-7 朝日ビル前        京橋の瀧山町の新聞社灯ともる頃のいそがしさかな              S.48.4.1  同 文京区小石川5-11-7 宇津木マンション前       都旧跡 石川啄木終焉の地                         S.42.3.10  同  同 湯島3-30 湯島天神境外 切通し坂途中     二晩おきに夜の一時頃に切通の坂を上りしも――勤めなればかな。        S.55.3.  同  同 本郷6-10-12 「旅館太栄館」玄関前        東海の小島の磯の白砂に我泣きぬれて蟹とたわむる              S.47.2.21  同 台東区西浅草1-6-1 等光寺境内        浅草の夜のにぎはひにまぎれ入りまぎれ出で来しさびしき心          (S.30.)  同  同 上野7-1-1 JR上野駅15番線ホーム入口  ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく           碑陰なし  同  同 同 6-10 亀屋カバン店前 歩道上      ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく           碑陰なし 神奈川県秦野市富士見町1-1 本町中学校 校門内     あたたかき飯を子にもり古飯に湯をかけ給ふ母のしらがみ            碑陰なし 山梨県甲府市相生3-5-7 東本願寺甲府別院 光沢寺 宮下家墓域   我にはいつにても起つことを得る準備あり 広島県廿日市市阿品3-10-1 井上氏宅庭内       あめつちにわが悲しみと月光とあまねき秋の夜となれりけり  同 三次市十日市東2-9-3 田島氏宅庭内     たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず 福岡県福岡市城南区片江南町4-41-12 文学碑公園内      東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる               碑陰なし  同  同  同  同       同        かにかくに渋民村は戀しかりおもひでの山おもひでの川 沖縄県那覇市西2-5-21 真教寺境内           新しき明日の来るを信ずといふ自分の言葉に嘘はなけれど―― 石川桂郎 山形県鶴岡市羽黒町手向 羽黒山南谷           万緑や神畏の径躓きつつ 東京都町田市三輪町811 長祐山妙福寺境内     たかんなやけふを明日へと数へをり                     H.3.11.吉 神奈川県川崎市麻生区高石2-6-1 法雲寺境内        竹が皮ぬぐ音雀逃がしたり                         S.53.秋彼岸  同   同  同 同 1-31-1 高石神社境内    昼蛙どの畦のどこ曲らうか                         S.61.11.吉  同   同  同 同 3-32-17 笠原古畦氏宅庭内  芋の露十歩もゆかず芋の露    同  相模原市上鶴間2960 青柳寺墓地 石川家墓域   昼蛙どの畦のどこ曲らうか                         S.51.3. 岐阜県岐阜市長良松籟町 酒塚前             尺穫虫尺とり失せて酒剰さす                        碑陰なし  同 養老郡養老町養老公園1276-1 養老寺 孝子供養塔前 滝の中逆のほと水のありにけり                       碑陰なし 京都府福知山市夜久野町千原425 瑞光寺境内           遠蛙酒の器の水をのむ 兵庫県洲本市五色町鮎原小山田141 西光寺境内       三寒の四温を待てる机かな