STEA 私の意識が戻った時、外はもう白みを帯びていた。 そうだ、ネットの世界って日々寝不足との戦いなんだった・・・。 堪え切れない眠気を欠伸をする事で少し開放すると、 私はキッとステアを睨みつけた。 「もう!何でそうタイミングが悪いのよ!?」 そう私が怒鳴ると、ステアは申し訳無さそうにキュウウ、キュウウと甘えてくる。 その卑屈な態度に私は怒りをぶつける矛先を失い、 もやもやした気持ちのまま枕を抱えてベッドに倒れこんだ。 ボフッ!と良い音がして、私の身体が一瞬浮かぶ。 ステアはもう瓶の中に入って寝ようとしている。 「ちぇ、何もしなかったのに・・・ ・・・もう会えないのかなぁ・・・」 ステアをそう責めつつボンヤリと彼とその世界について考えていたら、 何時の間にかウトウトと眠りについていしまっていた。 当然学校には遅刻して先生と両親から怒られてしまった。 ■もうNETなんてしない! ■久しぶりにNETをやってみるかな |