夢判断

夢を見た。僕らは話していた。みんなの顔が見えた。体は無かった。ふわふわ浮いていた。ただ淡々と話していた。静かな気持ちだった。いつもと同じだった。ふと僕の近くに誰かがあらわれた。彼は痩せてヒョロリと長い肉体を持っていた。彼だけが肉体を持っていた。顔がよくわからなかった。タイトな洗いざらしのジーンズ、白いシャツ、それに白っぽいバンダナ。年の頃なら20代前半。気弱そうな純真そうな印象。そして猫背。彼が突然つぶやいた。「ここにおいてくれませんか...?ここにいてもいいですか...?」僕は少し驚いて振り向いた。みんなの中で僕が一番彼に近かったから、僕に言ってるのかなって、戸惑っていた。「とんでもない。僕は勝手に居たいからここにいて、ただそれだけだよ。」口に出したのか、思ったのかわからない。ほとんど同時にみんなの同じ声を感じた。そこで意識が戻った。目はつぶったまま、脳味噌も相変わらずヒートアップしたまま...。深く眠りたいと感じていた。

ホーム