ブラッディーマリーの憂鬱 --- 禁断少女の横顔 ---




10/23
私の生きている道は、地獄道だなぁ……だなんておごかましいにも程がある独り言を脳内で呟いてはため息で消す……西川です。
本当なら、コンペイトウのように可愛くて甘くて、ロマンチックな世界で生きていたいのに、生き損なって来た私には、そんな普通で平凡な幸せなんかはなっから手に入らないことなんて、解っているのにどうしようもなく愛おしくて仕方がありません。
ところでこんなふざけたことを考えて、息を吸い呼吸をして今だに慣れる筈ないこの俗世に存在している私は、回りから見ればどんなに情けなくて身の程知らずに見えるのでしょう。
さしずめ、嗚呼また馬鹿な事を言ってやがるあの女、ってところでしょうかね?
生まれ変わる前に、畜生道に落としてやろうかと思っている唯唯一の、素敵で美しくて死に損なって今だにこの世界での生き方が解らない、汚くて凡庸でなまくらな貴方には、私の気持ちなんて解らないだろうし、解りたくもないんでしょうね。
でも、きっと分かってるはず。
見たくないだけ、知りたくないだけで、私を見ること、知ることは自分自身の過去を見つめることでしかないから。



それを罪だと自覚しない貴方は、御釈迦(オバカ)。
これに罰を与えない私は、御釈迦(オバカ)。



10/19

この身の疲れを癒すには、とりあえず温泉だろうとか調子いい方向に思考回路を回していた、西川です。

もういっそ、誰か殺してくれ。
そう言いたいくらい、この身体は生きにくくなってきました。
息を吸い込むたびに、肺の辺りが痛くなり、身体を動かせば骨が軋み、幻覚と幻聴が見え、飛び交う何かが視界に入り、ねっころがると背骨が悲鳴を奏で、喋れば喉が痛みだし、力は暴走する。
記憶はしっかりしているので、まだまだ大丈夫なのでしょうが、貧血でばたんきゅーです。
そうそう、本日遂に味覚がおかしくなりました。
味噌汁を作ったのに、味が全くしないんです。
何が起こってるんだこりゃいったい。
単に、身体が弱っているだけなのかも知れませんけれども。



10/12

眠剤20錠
鎮静剤30錠
とっておきのアルコール

真っ赤に染まる手首
吸い慣れない煙草
戯言にしかならない遺書

血で染まるカッターナイフ
狂気に染まるこの想い
貴方の香水一振りと
今夜の新月だけが墓標




10/6

誰かの為に生きるなら
私は私の為には生きられない
自分の為に生きるなら
貴方の為には生きられない

永遠に答えのでない問い掛けを
今も鏡の向こうの貴方にする
私に良く似た
大切な貴方の為に







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