ブラッディーマリーの憂鬱 --- 禁断少女の横顔 ---




9/24

今日は、温泉施設でのんびりしていた、西川です。
ジェット噴射付きのお風呂に入ったせいか、腰が痛みます。
それとも、昨日のハードスケジュールのつけが来たのかしら?
なんて、ぼんやり考えながらベッドでうとうとしているんですが、ふと自分がいなくなったら、を考えてしまいます。
いや、居ても居なくても大して変わらないんでしょうが、それでも確実に自信を持って私の回りの友人やら後輩やら先輩やら愛してる人やら……は、人生がつまらなくなってしまう可能性が僅かながら生まれてしまいます。
それを考えると、「あれ、私死んじゃダメなん?」とか思いますけども、死ぬのは必然で避けられないことだから、どうしようもないな、と。
出来ることは、いかに短い時間を濃く生きるか、です。
愛してる人を諦めることも、死ぬことを諦めることも、西川いんを辞めることも、人との関わりを断つことも、私には苦痛だから。
全部、辞めないで生きていたらそれはそれで、満足なのだし、充分過ぎるくらいに濃い人生だ。
ってさ、考えてみただけですけどね。
単に。
愛してる人が生きてるなら、まだまだまだまだチャンスは沢山あるしね。
大丈夫。


9/20
どうも、ご無沙汰しています西川です。

世間的には、落ち着いていると見られているそうで、イマイチこの感情の高まりや起伏は認知されていないようなのですが、相変わらず水のように優しく激しくうねる感情を、心の底に沈めながら日常を送っております。
また一人、西川の回りで人が死にましたが、私のせいではありませんよ。
断じて。
人をかどわかして殺めるなんて、余程の事がない限りしませんよ……と言っても信じてはくれないのでしょうが。
それはさておき、M先生、お世話になりました。
どっかの馬鹿どもは責任持って始末しますので、安らかに眠ってください。
熱中症も良くなってきましたし、あと少しで手が届くかも知れません。
閑話休題。
生きているのが不思議な人種というのは案外居るもので、世間一般からしてみればあからさまに異常である西川とて、排除される側であるはずなのに今なお、排除する側に回っているというおかしな現象が続いております。
異端であるが故に、忌避されているのならまだ解りますが、異端であるのにも関わらず認められているのはどこかこそばゆく、自分の性質を忘れてしまいそうになります。
一層、忘れてしまえればどんなに楽な事でしょうか。
しかし、いつか訪れるその日の為に、自分自身の全てを自覚しておかなくてはなりません。
それがいつなのかは、神のみぞ知る、ですが。



繰り返されるさだめの中で
私が君に出来ることは
この今の生を断ち切ることだけ
でも忘れないで君は君でしかないこと
死んでも生まれ変わっても
君は君のままだ



9/11

永遠なんて言葉は要らない私には
一瞬と他の言葉が同意義で
狂いそうな君のその美しい理想論が
いつだってあっという間に壊れるのを知っている
幾ら眼を伏せたって
耳を塞いだとしても
終わりはそこに来ているんだよ
始まりと共にね





倉庫へ    .