夏への扉
ああ〜 鳴らない電話に...
ああ〜 褪せた写真に...
ああ〜 ふいに甦る...
忘れかけた〜痛み...プラタナスと灼けたアスファルト...
蝉時雨とかげろうの草野球...
バイクと自転車の並ぶ坂...
「あついね。」って、木陰によりそってた...ああ〜 ほんの少しだけ時間が止まる
ありふれた夏色の昼下がり...夏の日はひとしきり暮れ惑い...
鮮やかな夕暮れは色も褪せ...
恋人達、モノクロにとけ...
見おぼえある その横顔に...ああ〜 ほんの少しだけ時間が凍る
ありふれた ときめきのエピローグ...ああ〜 眠れない夜に...
ああ〜 冷た紅茶に...
ああ〜 宛名のない手紙
破り捨てて、夜明けあの夏への扉を開けて...
蝉時雨のシャワー浴びて...
夏への扉はいつも...
夏への扉はいつでも...
・MIDIスケッチ