相づち

 僕は神様じゃない。悪魔か?なんて疑ってみたけれど、そうでもなさそうだ。不安定で生ぬるい生き物、人間なんだね。転んで擦りむけば、痛いし赤い血も流れる。弱くて言い訳が多い生き物なんだ。
 苦しい人に、辛い人に、かけるべき言葉のストックには、どれも嘘が混じっている。そして思うんだ。全てをハッピーに変えられる魔法の言葉なんてないんだとね。
 だから僕は相づちを打ちたい。「うんうん、そうか...。」なんてね。あなたの次の言葉が出やすいように、どんどん痛さを喋れるように...。それしか出来ないんだよ。まだそれしかね。

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